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おとなの(?)読書感想文。 絵本から児童書、時代モノ、how to本、ミステリーetc...。あなたの道標になったら幸いです。
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以下、9月8日に書いたもの。

世の中のスピードにツイテケナイ、と最近思っている。冗談じゃないのだ、深刻なのだ。恐らくコレは5月病ならぬ、9月病(というものがあるのかは知らない)・・・いや、単なる夏休みボケか。何でもかんでも、「やりたくね~」とまず面倒くささを感じるのは通年のことだからして。
人と話していても話の展開に思考が追いついていかないため、ここしばらく、何ごとも“曖昧に頷いて、聞き流す~♪”という穏便な方法を取っている。あまり何度も聞き直しては相手に失礼でありましょうから。
しかし、家に帰って様々についてボンヤリ考えていると、アソコで適当に「ウンウン」と言っちゃあマズかったな、という結論に至ることが多い。さらに今日なんか、相手の名前が(例えば)ハナコさんだか、ハナヨさんなんだか思い出せなくて。冷たい汗が流れた。

前頭葉のリハビリ、と言うよりは確実にただの現実逃避なのだが、こうしたときはメチャクチャ読書に限る(家事は当然、はかどらない)。飽きるまで、読みたくなくなるまで読むことに集中すると、他のことがやりたくなるので。・・・で、読む。

新釈 走れメロス 他四篇 新釈 走れメロス 他四篇
森見 登美彦

祥伝社 2007-03-13
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前にココにあげた『夜は短し歩けよ乙女』の作者さんの著作。著作・・・でいいのかな? 
太宰治の『走れメロス』をはじめ、
『山月記』(中島敦)、
『藪の中』(芥川龍之介)、
『桜の森の満開の下』(坂口安吾)、
『百物語』(森鴎外)のいわゆる古典作品を“新しい話”に仕立てている。お話の舞台はすべて京都(!!)。さらにそれぞれ独立した話でありながら、登場人物・場所・出来事などリンクする部分があり(ただ、過去・現在といった時間的なことはよくわからない)、不思議な味わい。『夜は短し・・・』にもまた繋がっている。
表題の『走れメロス』は原作の暑苦しさが倍増(笑)。そもそも笑える話じゃないのに、何でこんなに面白オカシクなっちゃったんだろう・・・。
他の作品は元がダークなので、打ち直されてもその持ち味や雰囲気は変わらず。逆に陰湿さ、不気味さが増してる?かも。

森見さんのブログを読んでいたら、10月にNHKのトップランナーに出演されるとのこと。観覧希望申し込み〆切、9月7日まで。・・・ツイてない。

アコギなのかリッパなのか アコギなのかリッパなのか
畠中 恵

実業之日本社 2006-01-14
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『アコギなのか リッパなのか』(著:畠中恵 出版社:実業之日本社)
【元国会議員の事務所に勤める元不良の青年が、持ち込まれる陳情、難題、要望から、その裏にある日常の謎を解決する。「しゃばけ」シリーズの著者が、政界の不可思議を一刀両断にする現代ミステリー】(←図書館の抄録)

「政治にも選挙にも興味がない」。・・・などと言うと、真っ当なオトナ扱いされないんだろう。でも、正直、ないんだからしょうがない。誰某に投票して!とお願いされるのも鬱陶しい。規定枠の中でなりたい人は片っ端から議員にしちゃってサ、働きの悪いヤツはドンドンと、それこそ選挙で罷免すりゃいいのだ、くらいに思ってる私である。何でこの本を読んだかというと、単に畠中さんの棚を制覇しようという考え。
抄録にあるミステリーだとは思えない。『クニミツの政』だった、かな? その超ライト版といった感じ。面白かったし、いい話だったのだけど・・・いい話過ぎだと思うのは私がヤな奴だからかも。


・『老人のための残酷童話』(著:倉橋由美子 出版社:講談社)
・『楽天のススメ』(著:原田宗典 出版社:小学館)

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ケン●ッキー・・・ではなくて、カレーライス。
2学期の読み聞かせスタート。ホントは出番ナシでしたが、ピンチヒッターで急遽学校へ。具合のいい事に娘のクラス^^。旅行記の続きを書きたかったのに(・・・って、誰にも期待はされてないと思うのだが)。

久しぶりに見た顔は、あらまー、日焼けしていて健康そう。それぞれに楽しい夏休みを過ごしたのでしょう。
私「オハヨー」
誰か「あー、○○○○のおかあさんだー」
と、お約束の台詞で始まりました。いつも思うのですが、何故に子どもらはフルネームでお互いを呼び合うのだろう・・・(※ヤマダタロウのお母さんだー)。

本日、用意した本は4冊。その内、多数決で『うるざえもん』、『ぼくんちカレーライス』、時間が余ったので『にゃーご』を読みました。

ぼくとじいちゃんのハンバーグ (フレーベル館のおはなしいっぱい) ぼくとじいちゃんのハンバーグ (フレーベル館のおはなしいっぱい)
吉村 健二

フレーベル館 2000-07
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敬老の日が近いので、おじいちゃん、おばあちゃんに関連した本を、と用意した『ぼくとじいちゃんのハンバーグ』は人気がなく・・・。使いませんでしたが、挙げておきましょう。
夏休み、田舎のおじいちゃんの家に行ったゆうすけ君。たまたまおばあちゃんが留守をして、おじいちゃんと二人で夕ご飯にハンバーグを作るお話。それをきっかけに、無愛想な感じがして、どこか近寄りがたかったおじいちゃんと一気に仲良くなれちゃうのです。
結構、面白いと思うんだけどなぁ。


うるざえもん うるざえもん
筒井 敬介 長 新太

ひさかたチャイルド 1981-12
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むむむ残念、画像ナシ。
「どうしようもないオオカミをよこしてください」と、だいちゃんが書いた手紙を受けて動物園から家にやってきたオオカミ、うるざえもん。しかし、このオオカミさん、とっても礼儀正しく、心優しいオオカミ。ママに「うるざえもんを見習いなさい」なんて言われて、だいちゃんは不満顔・・・
もしかして、以前ここで紹介してるかもしれません。私の幼年時代のお気に入りの内の1冊であります。どこが?と言われても今では答えられないんだけど^^;(名前かな?)。

ぼくんちカレーライス ぼくんちカレーライス
つちだ のぶこ

佼成出版社 2005-08
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カレーライスって、他所のお宅の台所から漏れてくる匂いを嗅いだだけで食べたくなっちゃったりしませんか? 八百屋さん、肉屋さん、漬物屋さん・・・「今日ぼくんちカレーライスなんだ」って言ったら、みんな何だかカレーライスが食べたくなっちゃって・・・コトコト、クツクツ煮える匂いをかいだら、街中の人がみんなカレーライスを食べたくなっちゃう。これはそんなお話。
昨日の学校の給食がカレーライスであったこと、知ったのは夕食時。ちなみにカレーライスです。「わー、うちもカレーライスだー」と喜んでくれのは娘だけ。息子には嫌ぁぁぁな顔されました^^;。だって私も食べたくなっちゃんだよぅ。食べたくなるなる、カレーライス。

大きな絵本 にゃーご (大きな絵本) 大きな絵本 にゃーご (大きな絵本)
宮西 達也

鈴木出版 2003-01
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これも以前、ここに挙げたかも。宮西達也さんの絵本です。
「猫は怖いもの、注意しなければいけませんよ」というネズミ先生の話を聞いていなかった落ち着きのない(息子とその仲間達のような)3匹の子ネズミ達。頭の中は美味しいモモを取りに行くことでいっぱいです。早速、目をギラつかせた猫に出くわしますが・・・。
このお話の中ではネズミはその純粋さゆえに命を救われるのだけれども、現実世界ではこうは行かないでありましょう。。。変質者・不審者は春に限らず、年中出没するご時世ですし。

只今、夏休み中に行われた臨海学校の写真展示&自由研究の展示期間中でありまして、ウロウロと校内を徘徊。低学年のものは全体に可愛らしい作品が多く、高学年にもなると「勉強になります!」的な作品・研究が。手芸や工作なんか自分でもやってみたくなるものもあり、なかなか楽しかったです^^。


 

Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7 Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7
石田 衣良

文藝春秋 2007-04
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図書館から予約してた『池袋ウエストゲートパーク ~Gボーイズ冬戦争~』が届きました。
まだ暑いのに冬戦争。。。
以下の短編が4作。しばらく京極夏彦さんで悶々してたせいなのか・・・読みやすかった、です。2時間くらいで読了。

・要町テレフォンマン
・詐欺師のヴィーナス
・バーン・ダウン・ザ・ハウス
・Gボーイズ冬戦争

IWGPシリーズは図書館の蔵書に新作が加わる都度、借りて読んでるため、前作までの詳細を思い出すことはできないのだけれども、
①主人公であるマコトがわけが解らない内にトラブルに巻き込まれ(あるいは依頼を受け)、
②タカシ率いるGボーイズ、サル及び極道の皆さん、時に池袋署の刑事さんらの手を借て事件解決に至る、という安心の(?)パターンはそのまま。
池袋の、人情味あふれる凄腕トラブルシューター“シリーズ”ですな。マンネリでも裏切らない。火曜サスペンス劇場のシリーズものっぽい・・・とまでは言いませんが。・・・彼らには未来永劫、ずっと若いまま(サザエさん一家みたいに?!)どこザラついて、池袋界隈をウロウロしていてほしいので文句ないんですが。しかし、今回はキング、タカシがやたらと丸く、ヒトらしい台詞が盛り沢山でした。彼らも作者の石田衣良さんと共に、わずかづつ歳をとってるのかな、と。

今回のトラブルは“オレオレ詐欺”、“絵画詐欺”、“少年犯罪”など。
・・・2話目“詐欺師のヴィーナス”の絵画にまつわる詐欺トラブルについては、「学生さんでもローン組めるのよー」って、原宿周辺ギャラリーで綺麗なオネーサンがフイてるのはもう、ふた昔近く前からなので、今更?!っていう気がしました。今は池袋が危ないのかな?
 
★   ★   ★   ★  ★   ★   ★   ★   ★   ★   ★   ★

ここ数日。
作家や本の状態からして、恐らく同一の人物であろうと思われるのですが、図書館のリサイクル棚に美本を置いていってくれる方がいらっしゃいます。帯もちゃんと巻かれたままの状態。ページの端々に黄変も見られず、大事に保管されていたのであろうことが察せられるのです。
中にとても気になっていた本がありまして、その本は言うまでもなく。他にも山のように持ち帰らせていただきました。とても、とてもありがたく。

yoruhamijikashi.jpg・・・で、結局、買ってしまった。
『夜は短し歩けよ乙女』
あらすじ、人物紹介などは下記URL参照。
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200611-07/

読み出し、第一章『夜は短し歩けよ乙女』においては、何となーく『キリハラキリコ』を彷彿。笑いどころは満載ながらもハチャメチャな感があり、不条理本なのかとも思われました(主要な登場人物をざっと紹介した、という印象が強し)。話らしくなってきたのは第二章『深海魚たち』から。一言で言うなら・・・ヘンで、不思議で、そして何とも愛らしいお話、かな。
物語は主人公である『私(=先輩)』と『黒髪の乙女(=彼女)』の目線で交互に語られ、進行していく。しかし、ふたりに共通の出来事においても、天然キャラである『乙女』と、彼女の目に留まろうと必死な『私』の思考がまるでかけ離れており、笑える。そして、読み手のhanananとしては何度「しっかりせぇ!」と、『私』を突き飛ばしたいような、歯がゆい気持ちに駆られたことか知れない。。。
ヒロインの天然ボケの女子がカワユイという評価が多数であるようなのだが、ホントにカワユイのは男子の方であろう(私的にはだが)。
・・・って、『私』の心情を解っているからそう言えるんだけど。実際、彼がやってることは明らかにストーカー行為であるからして、コレが現実の世界で行われたらキモチ悪いことこの上ない、だろうな。

偶然は必然。
すべてのエピソードは、やがて彼と彼女を結ぶための必然。
ラストがとても爽やかでよかったと思うので、続編なんか間違っても出ないことを切に希望する。

我が家では『黒髪の乙女』が奥の手として会得している、“おともだちパンチ”が流行の兆し(笑)。



YAコーナーにはたまにすごく面白い本がある。今回見つけた本は『ソラトリ』、つまりは『空撮』だ。携帯で撮影した空の写真ばかりを集めた本。某SNSのコミュから生まれた本だそう。・・・ぽけーっと空を眺めている余裕を持てるということはスバラシイ。
いつもいい意味で隙を持っていたいものだなぁと、思う。

ソラトリ ソラトリ
Gocco株式会社

ゴマブックス 2006-05-22
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で、私も早速マネっこしてみる↓。
夕方、家の窓から撮ったソラ。影絵のよう。いい色だなぁ・・・




んで、ようやく本題???である。
正確にはYonda?パンダちゃんではなく、新潮社に文句が言いたい。毎年、夏になると思っていたことである。今こそ言ってしまおう。
『新潮文庫の100冊』ブックレットのラインナップ。調べでは『新潮文庫の100冊』32年間の歴史の中、夏目漱石の『こころ』や太宰治の『人間失格』など、必ず選ばれ続けている本が11冊あるという。プラス今年のラインナップも古典・名作系の本は持っていたり、読んだことがあったりする。そういう人、絶対多いと思うわけよ。
「感想文」を強制された中・高校時代とほとんど変わらない『新潮文庫の100冊』のラインナップにビックリ。中・高生のためには『新潮文庫の名作○冊』とかナントカ、別枠で設けるとか、工夫してくださらないと・・・いい加減マンネリよぅっっ。
・・・とか、文句言っといて、2冊読んで“アロハ~なパンダちゃん柄のブックカバー”をもらおうと思ってる私なのであるんだが。


 

時代モノにどっぷりつかっている今日このごろ。
『前巷説百物語』『憑神』『あかんべぇ』を先ほど読了。
全部、時代物。
そんなわけで、生意気な口をきく息子にゃァ「てやんでぇ!」「しゃらくせぇ!」とか言っちまいそうなわけよゥ。

『前巷説・・・』。
「小股潜りの又市」の若き日。
ありとあらゆる損を引き受ける“ゑんまや”の手先として働き、いつか裏渡世の道を歩むまでのお話。周囲が又市を評するに、「青臭い」とか「この若造が」という言葉が頻繁に使われる。ホント、威勢だけはイッチョマエの又市。小悪党、小物。まっとうな(?)悪たれという感じがする。・・・で、ありますから、仕掛けも頭脳プレイというより力技、引かれる図面も又市独自のものでなく仲間の力が大きかったり。
「既刊の3冊を読んだ」「又市ファン」のための本、という感がありましたが・・・お約束の決め台詞、「御行奉為 おんぎょうしたてまつる」の何故が解けたのでヨシとしよう。

憑神 憑神
浅田 次郎

新潮社 2007-04
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『憑神』はつい最近、映画化された浅田次郎さんの本。
御徒士=徒歩で従う武士。お武家でも身分階級的には下級とされる。が、別所家はご先祖の功績により、いざ出陣のときには将軍サマのものと寸分たがわぬ鎧兜を身に着け、影武者として戦地に赴く、といったお役目を任された由緒あるお家であります。
主人公、別所彦四郎は文武に優れながらも家の格、また、次男坊という立場上、辛酸をなめることになります。出世の足がかりとなるはずだった縁組も、跡継ぎができた途端、婚家から冷たくあしらわれて離縁され・・・・・・。
実家に出戻ったところで、別所家の当主たる兄さんは気弱でお気楽者、嫁は鬼嫁ときているから、自分を庇う母親共々肩身の狭い思いをせざるを得ない。

寝付けぬ夜、馴染みの蕎麦屋の親爺に出世祈願の三囲稲荷の話を聞かされ、帰途、折りよく(運悪く?)川端に打ち捨てられたように破れ傾いた“三巡”稲荷を見つけます。
「このようなところに鎮座されておられたとは気づかず・・・・・・ではでは、なにとぞよろしゅう」(本文より)
と無礼を詫び、おどけて手を合わせますが・・・・・・。

↓ネタバレ注意。

3分の2は面白く、残りの1は・・・暗ーい。
ソモソモ幕末の歴史は好きじゃない。近世に近づくにつれて、公式な記録も多く残されているのでしょう。やけにリアル、でもってやたら血生臭い。この『憑神』が幕末という微妙な時代設定であることに少々、後悔。
しかし、人間味あふれる貧乏神や厄病神などとの掛け合いなんぞ、コミカルで楽しく読み進めていたのだけども、戊辰戦争。うわぁ、やっぱり・・・・・・だった。がっかりだーとか思いつつ、泣けてしまう。

・・・・・・・真っ直ぐすぎだよ彦四郎。

実は『憑神』は日曜に書店で購入。他にもしゃばけシリーズ第6弾『ちんぷんかん』(著:畠中恵 新潮社)、『夜は短し歩けよ乙女』(著:森見登美彦 角川書店)も欲しかったのだが、何せウチのオトーサンはBookOffが大好きなので・・・・・・娘が欲しいといった漫画と漫画の間に挟んでこっそり購入(←娘には甘い)。
文庫本を選ぶ辺りが慎ましいね、私。
でも、でも、やっぱ買い物にオトーサンは連れて行きたくないんだよなー、と心から思った日。


あかんべえ あかんべえ
宮部 みゆき

PHP研究所 2002-03-16
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『あかんべぇ』。ネタ、バレてます。
親代わりでもある賄い屋・高田屋の大旦那、七兵衛の世話を受け、深川のとある場所に料理屋を開いた太一郎、多恵夫婦。しかしその土地は“イワク付き”でありました・・・。
夫婦の一人娘、おりんは長く病みつき、一度は三途の川にまで行き着きますが、その土地がイワク付きであったがために、一命を取り留めることに。
玄之助、おみつ、笑い坊、お梅、おどろ髪etc、といったお化けさんが出てくるのですが、おどろ髪のことが詳しく書かれ(過ぎて?)ていて、他のお化けさんの過去・関わりについてがヒジョーにあっさり、えええっコレだけ?!ってくらいサラッと流されてしまっていたのが残念。クライマックスも悪霊さんにはもうひと暴れしてほしかった。。。しかしラスト、何ページかが・・・かーなーり怖かったです。ぞ・ぞ・ぞ。こりゃ全く夏向き。
でもね、オモシロさでは『霊験お初シリーズ』の方が上ではなかろうかと思うわけです。


ちんぷんかん ちんぷんかん
畠中 恵

新潮社 2007-06
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図書館で予約するもんねぇ~と思って検索したら、
所蔵数7冊 予約109件。。。

夜は短し歩けよ乙女 夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦

角川書店 2006-11-29
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こちらは所蔵数6冊 予約が160件。
・・・待てないっちゅーのっ、そんなにっっ。
こちらは・・・カバーイラストが中村佑介さん(アジカンのジャケットを描いてる人)だったので、目に留まったわけですが。著者の森見登美彦さんの作、『きつねのはなし』を予約中、でした。Ama●onのおすすめ本で何度もしつこく上がってきていたので、そんなに面白いのかーと。『夜は短し・・・』ぜひ、読まねば。


明後日から、息子は臨海学校に出かけます。
たかだか2泊の旅行だっちゅーのに、すげぇ荷物だな、こりゃ( ̄~ ̄;)。
パッキング途中で、友達が遊びのお誘い。ひらひら出掛けてしまったので、もう知らん( ̄△ ̄#) 。
私も娘と遊びに行くもんねー・・・って近所の川だけどさ。魚を獲りたかったのだけど、いなーい(-_-;)。じゃカメ(ミドリガメ)獲るもんねーと思ったらいなーい(-_-;)。じゃ、セミ獲るもんねーと草地に分け入ったら・・・一斉にわさーっと飛び立ったモノがある。トンボ?(写真。さて、どこだかわかるかな?・・・ってワタシにもわからん^^;) 

tonbo.jpg捕獲はせずに観察のみ。
恐らくはイトトンボの種類ではないかと思われます。・・・今年は学校のプール清掃の際、ヤゴ獲りがありまして、3匹持ち帰ったのですが、後一息!のところでトンボにしてあげることができませんでした。
一昨年の夏、家族旅行で出かけた鬼怒川、トンボ・パラダイスでした。透明な空気と、肌に痛みを感じるほどの強い日差しの下、民家の塀、駐車場のフェンス、ちょっとした枝の先・・・そこここにトンボが翅を休めてるわけです。ぼんやり突っ立っていたら、頭にだってとまってくる。
ウチに来たコらには・・・申し訳ないことしたな。温度管理がなってなかった。

でさ、子どもらのヤゴ獲りは安全面から、ほとんど水を抜いてから行うわけなんだよ。つまり、多分、ヤゴちゃんはほとんど流されちゃうんじゃないのかと。

 ・・・プールになんぞ卵産まないで、川に産め。トンボ母。

 夏休み真っ只中、世の中の人はみんな海外とか行っちゃうんでしょうか。ここのとこ、やけに予約本が届くのはなぜなんだ。
 子どもら曰く「辞書みたいな本」!Σ( ̄□ ̄;)である『邪魅の雫』(著:京極夏彦)を現在、読んでおるのですが(←こないだ届いた)・・・それが読み終わらないくせに、『ペン先の殺意』(ミステリー文学資料編)、『前巷説百物語』(著:京極夏彦)が届いたので、読み始めてしまいました。 

邪魅の雫 邪魅の雫
京極 夏彦

講談社 2006-09-27
売り上げランキング : 1988

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『ペン先の殺意』はアンソロジー。芥川龍之介~村上春樹まで、活躍した時代も、得意とする分野も様々な作家さんの、“ミステリー”です。重めの作品多し。倉橋由美子氏の作品も入っており、それ目当てで借りたのですが・・・巻末の解説に「作者にとっては“意に染まない仕事”だったものか、生前はついに書籍に収められることがなかった・・・」という記述があり、なんか・・・萎えました。 (しかも、画像だそうと思ったら、Amazonになかった(;´д` )) 『前巷説百物語』、ホントに読み出し。飄々としたキャラである“小股潜りの又市”が、そうした人物像を築くまでのお話?のようです。今夜は眠れなーい。・・・後の方には申し訳ないのだが、京極堂は延滞(又市シリーズの方が読みやすいんだもん)決定だ。
 
前巷説百物語 (怪BOOKS) 前巷説百物語 (怪BOOKS)
京極 夏彦

角川書店 2007-04
売り上げランキング : 1974

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もひとつ。子どもに読ませてあげようと思って、自分の方が楽しんじゃった本をご紹介。『よい子への道』、『よい子への道 2』。子どもの日常生活に沿って、【~してはいけないこと】という形式で“よい子”になるために守るべきオヤクソクがそりゃもう、たくさん描かれております。漫画・・・いや図説かな。 

よい子への道〈2〉 よい子への道〈2〉
おかべ りか

福音館書店 2003-10
売り上げランキング : 83810

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例えば・・・この季節だと【夏休みの自由研究にしてはいけないこと】の項。 1.おなかをこわす食べ方の研究 2.ひまわりの気持ちになる研究 3.蚊に刺されるとかゆいところの研究 4.公園で昼寝する大人を変身させる研究・・・などなど。 
とりあえず、ワタシ、1番は得意です。
食べ方じゃなくて、飲み方だけどサ(´▽`;)。
いい、季節になったなぁって、一年中言ってる。今夜は軟骨とビールをお供に本を読む。

憂鬱のタネだった夏祭りと野球大会が終わりました。
今年はお役目が色々とカブちゃって・・・正直キツー。

『うそうそ』(著:畠中恵 出版社:新潮社)、『嫌われ松子の一生』(著:山田宗樹 出版社:幻冬舎)を読む。

うそうそ うそうそ
畠中 恵

新潮社 2006-05-30
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『うそうそ』は畠中恵さんの『しゃばけ』シリーズ5作目で、昨年から予約していた本の1冊。今回は長編です。
物語の舞台は箱根。病弱な若だんなは大妖たる祖母、皮衣様の勧めで、ホームグラウンドであるお江戸を離れ、湯治に向かいます。無論、人身に身をやつした妖怪、頼もしい兄やでもある仁吉、佐助のお供を連れて・・・のはずでしたが・・・。
鴉の襲撃、頻発する地震・・・旅の最中、兄やたちは行方知れずに。さすがに長編、今回の敵(?!)は大物です。
中盤に色々とエピソードを盛り込みすぎて、後半の肝心であろう部分がアッサリ片付きすぎじゃないの?!という気がしなくもありませんでしたが(別の話として、小分けにした方がよかったのかも・・・)、次に期待。
一家にも数匹!(いたら楽しいだろうなー)鳴家たちも大活躍します^^。


嫌われ松子の一生 嫌われ松子の一生
山田 宗樹

幻冬舎 2003-01
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『嫌われ松子の一生』。映画になったときには、いかにも暗い結末っぽくて触手はのびず。今回もたまたま図書館にあったので読んでみる。
私が男だったら、しかも瀬戸際に立たされた男だったら、と仮定して。松子は菩薩のような女、女神のような女だろうな。そしてひとたび癒されれば、途端にウザくなる気がする。
でもって、ボロ雑巾のように捨てられたり、酷い扱いを受けて、しかし松子は人だから、与えた分、擦り切れたり壊れていく。
バカ正直でまっすぐな女。諦めが悪い女。一筋の希望にすがって、自分の都合がいい様に解釈するからいつもバカを見る。強い女と言うよりしぶとい女、だ。

・・・やっぱ嫌な話だった。

映画について調べてみると、原作とは違う点がかなりあるようで。
また、音楽。イメージとしては椎名林檎が相応しいような気がするんだけど、BONNIE PINKかぁ。イヤ、別にいいんですけど。。。

トカゲーな話。

イギーが脱走。
と、言っても家の中なんだけど。気がついたら後ろに、いた。ビックリした。
身体が冷えてるところから察するに(変温動物なのだ)、長らく、私が気がつくまで待ってたらしい。
トカゲと侮るなかれ、彼らはかなり知的なのだ。
ナデナデされて→猫ちゃんずのドライフードをツマミ食いして→子どもらの靴をひとなめ、を3セット後、ハウスに自ら帰って行った。
遊びたかったんだね、スマン。


本日、5年生は1学期最後の読み聞かせ。
・・・だったんだけど、寝坊しちゃったもんで、ゴミ出しそびれるわ、朝ごはん食いっぱぐれるわ。一番の痛手は「父さん、妖気です!」ってなくらいに、アチらコチらに自己主張しまくる私の髪の毛なんだが。

今日は先日6年生でも読んだ『キツネ』と『だいじょうぶ だいじょうぶ』を。
チャイムが鳴ると勝手に机が左右に分かれて、子どもらテキトーに体育座り。
・・・ところで私はいっつも選本に自信がない。
子どもらに期待されちゃうと、余計に「コレじゃなくてアレ持ってきた方がよかったかなぁ」とか、思っちゃう。
一時、絵本の内容に関して、学校行事とか季節にスゴクこだわった時期もあったのだけど。

『キツネ』ってさ、実は・・・親しくさせていただいてる司書さんが、「ヘンな本」っていったことがあるのだ。私は結構スキなんだけどな。
好みの問題か。

「アリガトウゴザイマシター」
って、君は図書委員?

ま、2学期もヨロシク頼まぁ。


この季節、毎年欠かさず我が家にやってくる方がおられます。
・・・と、言っても幽霊系・・・|||-_||| ではありませんで、そのお方は“やもりん”(ヤモリ)。最初こそ、うわぁ(∴@_@∴)とか思っておりましたが、何だか最近えらく可愛いような気がしてきました。・・・カン違いかもしれん。
夜通し電気が付けっぱ~の私の部屋の窓を「お食事処」としてお気に召されたらしく、べったり貼り付き、ときどきモゾモゾ動き回ります。♪キャパ以上にスケジュールめいっぱ~い♪な私は、たまに目をやっては夜目にも白いお腹に癒され。
・・・ふと、見たらば昼間もいる。さらに昨夜、気付いたことには2匹、いる。
君はやもりん、君はやもるんだよ。
と、名付けてみたところで、サッパリ見分けはつかないんだが。
それにしても、そんなに堂々としちゃってさぁ、鳥に食われるんじゃーないかと心配だ。
それに轢いちゃうんじゃないか、なんて考えると・・・怖くて窓が開けられなーい。

まとめ書き。
水曜日は1年生クラスの読み。『からすのパンやさん』(作・絵:加古里子)。
今日は我が家の本棚から娘のオススメで。名作だ~と思う絵本の1冊。
結構長めだし、絵もちょっと古っぽい感じなんですが、カラスの親子が考える色んなパンが面白いのです。見開きでたくさんのパンが描かれているページは子ども達大喜びなのです。ぼくはこのパンがいいなとか、お母さんはパンを作るのが上手なんだよ、とか。
加古里子さんの絵本は『だるまちゃん』シリーズも◎。

からすのパンやさん からすのパンやさん
加古 里子

偕成社 1973-09
売り上げランキング : 2756

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本日、金曜日は6年生クラス。今日は色々並べて『キツネ』『だいじょうぶだいじょうぶ』の2冊を読み、『アンジュール』は紹介だけ。
『キツネ』。この絵本、オモシロおかしい絵本ではありません。友情、嫉妬、孤独、誘惑、心変わり、裏切り、絶望、そして一筋の希望。色んな感情が渦を巻く。高学年~となっているけれども、大人向きといってもおかしくないよな内容。

キツネ キツネ
マーガレット ワイルド Margaret Wild Ron Brooks

BL出版 2001-10
売り上げランキング : 340363

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 登場するのは、野火で羽を痛め、2度と飛ぶことの出来ないカササギ。片目のみえない犬。孤独なキツネ。互いに相手の目となり、羽になることを約束しあったカササギと犬。ふたりの平穏な日々に、キツネが加わることで変化が・・・
↓ネタバレてます。
「これで、おまえもあのイヌも、ひとりぼっちが どんなものかを あじわうことになるだろうさ」
クライマックス、キツネはこんな言葉をカササギに叩きつける場面がある。棘のような言葉。でも悲しい言葉。キツネは“ひとりぼっち”を知っているんだね。ある意味、告白。
子どもらはこのお話をどんな風に感じるのかなぁ。

だいじょうぶ だいじょうぶ だいじょうぶ だいじょうぶ
いとう ひろし

講談社 1995-10
売り上げランキング : 579

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前回、5年生でも読んだ作品。じっと耳を傾ける子どもらは、何を思うのか。
やっぱり感想を聞いてみたいな、と思っちゃう。

アンジュール―ある犬の物語 アンジュール―ある犬の物語
ガブリエル バンサン

ブックローン出版 1986-05
売り上げランキング : 12829

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“読み”“聞かせ”はできないのだけど、ぜひ、知ってもらいたくて、紹介。
文字のない、まさに“絵”本。車の窓から投げ捨てられ、町を彷徨い、やがてひとりの男の子に出会うまでを、イヌの目線で描いています。白い紙に鉛筆デッサン、といった絵なのですが、イヌが転がるように走る様や、うなだれたり、怯えたり、驚いたり・・・と言った感情が確かに伝わってくる。
音であるとか、色すらも見えてくる様な作品。

。。。また、今日は少し反省を。
熱心な聞き手が多く、非常に読みやすいクラス・・・であったのだけど、途中、「静かにしてよっっ!」と女子、怒る。ザワついていた男子数人、ビビる(私も、ビビる)。
気がついてはいたのだが。強制的に聞かせるつもりはないので、ほっぽらかしておいた。集中できない子(聞いてるフリができない子、とも言う)はやはりどこにもいるし。しかし、熱心に聞く子達にとっては、とても耳障りだったようなのだ。
一部の男の子らに、ゆるく釘をさす。特に楽しい系のお話でないときには気を付けよう、私も。

今週は色んなことがあり過ぎ。アレとかコレとかこんなこととか。苛立つ。腹立つ。
時間配分が巧くない上、気掛かりがひとつでもあると(しかし、傍から見たら下らないことだったりするのだろう、多分)他の事が手につかなかったりする。

そんな中、小学校は学校公開デーがあり(・・・今どきの、つまり“学校を選べる”時代の「参観日」はこう呼ぶのだ)、全校一斉に読み聞かせ実施。もうここまで大掛かりになると、「読み聞かせ大会」とか言っちゃってもいいかもしれない。当日、ご都合のつくメンバーさんフル動員。校長先生、副校長先生をはじめ、先生方にニワカメンバーとして絵本を読んで頂く。

・・・中学・高校の先生の名前は思い出せないのに、小学校の先生の名前はよく覚えている。鬼ごっこしたんだったかな。雨上がりのグラウンド、「これ、気持ちいいねぇ」と、泥を跳ね飛ばしながら素足で遊んでくれた校長先生のことは、ぴかぴかと輝く思い出。

「幼い者の世界には、本質的な意味を備えた事件が」(井上靖)

これは柳田邦男さんの著作『言葉の力、生きる力』の中、「心を耕してくれた名文句」の中のひとつに挙げられていた“名文句”。
10年後、20年後、オトウサン、オカアサンになった子どもらが「先生が読んでくれた本、面白かったなぁ」なんて思い出してくれたら最高、と思うんだが、どうだろう。
言葉の力、生きる力 言葉の力、生きる力
柳田 邦男

新潮社 2005-06
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ワタクシ、当日は5年生担当。『たまごにいちゃん』シリーズ、プラス今日はお気にいりの『だいじょうぶ だいじょうぶ』(作・絵:いとうひろし 出版社:講談社)を読む。
ここのところシツコク読んでる『たまごにいちゃん』『からすのたまごにいちゃん』は、一箇所、その2冊がリンクするシーンがあり、「あ、ここさっきと同じ・・・」なんて声が聞けたら大成功(低学年は気付かなかったが^^;)。・・・Aちゃんどーもアリガトねん^^。

だいじょうぶ だいじょうぶ だいじょうぶ だいじょうぶ
いとう ひろし

講談社 1995-10
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「だいじょうぶ だいじょうぶ」。これはこの本に出てくる「おじいちゃん」が、孫である「ぼく」に幾度となく掛ける言葉、魔法の言葉なのだ。
「頑張れ!」と背中を叩かれるのも自分に自信があるときは悪くない。でも、心惑うときには「大丈夫だよ」と、言って欲しくなる。押し付けでない励ましと、安心感をくれる絵本。
・・・疲れてんのか?私^^;。
だいじょうぶ、だよ、私。
(なんて安上がりな自己修復)


某日、著名な先生の講演会に行く(たまたま)。お題は読むこと、について。
・・・フーン。

世の中の先生方は、子どもが本を読まないことを憂いていらっしゃる。カツジバナレ。けれども「今どきの子どもは」ちゅー台詞と一緒で、それは今に始まったことではなく。
漫画はイカンとか、つまらない課題図書で作文書けとか(課題図書は面白くないと相場が決まってる)、言っちゃうのがまずヨロシクナイんじゃないのかねぇ。

何でも読め。数をこなせ。
10冊読んで、その内1冊が面白かったらば大当たりだっちゅーの。

そんなもんじゃないのかヨ。

本日6年生の読み聞かせ。行事などで中止があったので、実は今学期お初。緊張しましたです。過去あきやまただしさんライブを体験した子どもらに「からすのたまごにいちゃん」は絶対ハズせなくて、「たまごにいちゃん」と共に持参。でも、時間が余っちゃうのだ。何かもう1冊!が決まらなくて・・・今日は少し早目に家を出ました(お陰で可燃ごみの収集忘れてましたぁ)。向かったのは学校の図書館。
何か借りよう。。。

段々に晴れてきましたが、今にも雨粒が落ちてきそうな曇天の今日は学校図書館、大盛況。グラウンドで遊べないもんねー。

誰か「なにしにきたの~」
私「本借りに来たの~」
誰か「ふーん。コレねぇ、おもしろいよー」
私「そうなんだぁー^^」
差し出された絵本は、お仲間のOさんが、前回あるクラスで読んだ本だった。ここにOさんがいたらよかったのになぁ。このこと、きっと教えてあげようと思う。
誰か「あのねぇ、きょうのあさねぇ・・・」
誰か「わたし、このほんかりるんだ~」
私「ほぅほぅ^^」
「ままー」
おっと、娘もいたか。
結局、落語絵本『ばけものつかい』を選んで(そんな季節だし^^。川端誠さんの落語絵本シリーズは結構ウケるのだ)、貸し出しの列の最後尾に並んだとき、すでに読み聞かせ開始の時刻間際。ヤバーイと思いつつ、私の後ろにつく子どもらに当然、順番を譲る。
結局、図書委員の貸し出し当番さんに「スマンがこういう事情だもんで」と、耳打ちして列を抜け、担当クラスまでダッシュ。
「キョウハ ヨミキカセデス」。
ロボットみたいな私。黒板のところにギクシャク本を並べてたら、
「あのぅ、これ・・・」
と、椅子が差し出された。図書係さんなのかなぁ。アリガトウ。

遅れたことをお詫びして、今日読む本を告げると、「おぉ~」と反応が返ってきた。あきやまただしさん作品って6年生には幼いかも、なのだけど、ライブの印象は彼らに強く残っているらしい。
「・・・るっせーな~、聞こえねーよ、静かにしろよ!!」
読んでたらば、誰かが誰かを注意する声。
私も姿勢が伸びちゃう。一生懸命読まなくっちゃ~。

さた、『たまごにいちゃん』、『からすのたまごにいちゃん』は前出なので、今日は『ばけものつかい』をご紹介。

落語絵本―ばけものつかい 落語絵本―ばけものつかい
川端 誠

クレヨンハウス 1994-11
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 と、ある大きなお店のご隠居さん。悠々自適に暮そうと思いまして、古い大きなお屋敷に奉公人をひとり連れて越してまいりました。しかし、なんでもこのお屋敷には“ばけもの”がでるのだそうで・・・。
ばけものを怖がって、奉公人がお暇をもらって逃げ出してしまったものだから、ご隠居さん大弱り。
さて、夜中になれば、お約束のばけものが。ところが、ご隠居さん、怖がるどころかアレしろコレしろと、おばけをこき使っちゃう。
・・・これ、オチがとても私好み^m^。ぜひ。

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