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おとなの(?)読書感想文。 絵本から児童書、時代モノ、how to本、ミステリーetc...。あなたの道標になったら幸いです。
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まず、愚痴っちゃう。
はぁ~。shinobiさん、昨日午前1時からメンテナンス・・・につき、知らずに書いたものを投稿したら・・・消失
ブログ開設してから2度目の悲劇。
夜行性人間にとっちゃー、まだ1時は寝る時間じゃないんだってば~。この次は卓袱台ひっくり返しちゃうからっ。
と、まぁ、愚痴はこの辺にしておいて^^;。

昨日は近所の図書館でお話会。一家総出で聞きに行って来ました。毎月1回ペースで行われているのですが、年に何度かスペシャルな回があるとのこと。クリスマス間近な今回は、その特別バージョンのお話会でした。いつもは20分程度のお話会ですが、紙芝居あり、パネルあり、素話ありと盛りだくさんな内容でした。

簡単に内容を挙げると・・・

☆紙芝居。アンパンマンの絵本から、図書館の方の手書きにより(←すごく上手でした)、ビッグサイズな紙芝居。お客さんは未就学の小さい子どもも多く、画面に釘付けでした。サンタさんも登場してクリスマス気分を盛り上げてくれました。

☆パネルシアター。『サンタのおまじない』(著:菊池 清)より。クリスマスプレゼントに何故だか“野菜”をもらった男の子。なんでこんなもの?!って思うんだけど・・・その野菜、実はパズルになってまして(マグネットだと思います)、組み替えると“クリスマスならではの様々なもの”に変化していくんです。演じ手は図書館の方でしたが、もう、その変化はまるで手品を見るよう。原作を読んだことがないので、元の本がまるっきりそういう内容なのかわからないのですが、素晴らしかったです。

☆素話。『金の星とロバの耳』、『ブケテッッシュ』。それぞれ、フランスとイタリアの話だそうです。これは恐らくはボランティアの方だと思うのですが……聞き惚れました~。お話された方、とても上品でかわゆい感じの方で・・・普通にお話されるお声もやっぱりかわゆい感じなんですが。瞬間、老婆の声になり、また、人喰い鬼の声になったりするんですよ。もっと、聞きたかった・・・。

・・・予約本が届いてたので、“それだけ”借りようと心に決めていたのに。今日、貸し出されたものは年明けの返却になる、と小耳に挟み、ちょっと気になっていた『ストラヴァガンザ』シリーズ、『仮面の都』、『星の都』と借りてしまいました・・・。お正月に読もうとは思っているけれど。
・・・ガマンできるかしら^^;。

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 乙一は怖い・・・そして時々、ソソる。

 何作か読んだ中で、忘れられない作品が短編集『ZOO』に収められた1編、『SEVEN ROOMS』(←映像化されている?らしい)。拉致・監禁、快楽殺人鬼。
そして、やがて気付く死の法則。残虐シーンがと言うより、閉塞空間の中に閉じ込められること、精神的に追い詰められる様が恐怖。自分の過去に何ぞトラウマがあるんじゃないかと思ってしまうくらい、これは怖かった。
 そして『GOTH』シリーズ。底の知れない闇を心に飼っている少年と、美しい少女。
灯りに虫が引き寄せられるように…いや、食虫植物に引き寄せられるように、と言った方が近いかな。妖しく、ちょっとイケナイ気分にさせられる、ソソられてしまう。
 危険な香は何故にこうも芳しいものなんだろう。いつか書いた“脳のAha体験”ってヤツなのかなあ。

 今日、挙げるのは、乙一さん著作の『銃とチョコレート』。
うわ! 字、デカっ!・・・と思ったら、うひょー!なんと!!児童文学でした(それにしても漢字は平仮名で表記せず、漢字で表記し、ルビをふった方が逆に親切ではなかろうかと)乙一の子供向け作品ってかなり衝撃的。読ませて大丈夫なのか、子どもは^^;。

銃とチョコレート 銃とチョコレート
乙一

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↓何気に重大なネタばれあり。危険。

 序盤、世を騒がす怪盗“GODIVA”(ゴディバ)を追う、キャスト3名…探偵ロイズ、助手のブラウニー、ロイズを英雄視するリンツ少年らが、それぞれシャーロック・ホームズ&ワトソン君、小林君(←少年探偵団)といった具合で、いかにも「清く正しい少年少女向け」に書かれた王道の探偵・推理小説。ええっ~って感じ(結局、乙一らしさ、を期待する私^^;)ですが、しかし読み進める内、物語は歪まされ、一転、二転、三転・・・真実は、正義はどこに?!

 ホームズも阿片やってたし、金田一も明智小五郎も犯人の女の色香に惑わされていたし(子ども向けの本にはそうした場面は描かれてないと思うが)、
名探偵たるもの、ちょっと退廃的で、悪の匂いをほのかに漂わせてこそカッコイイと思うのだが、ここに出てくるロイズ探偵はなんちゅーか、単に小ズルイ感じ。ワルならもっと徹底的に悪役に徹すべし。誰を本当の敵役に設定すればいいのか定まらなくて、居心地が悪し。
 ともあれ、これは初めての探偵・推理モノには相応しくない。多分。正義と悪の曖昧さ、子どもに理解出来ない…ってか、してはいけない。「真実はいつもひとつ!!」ってコナンも言ってることだしね(?)。

 

 

常野物語シリーズ第1弾『光の帝国』。
特殊な力を持つが故に、群れることなく生きる“常野”と呼ばれる人々のお話。
シリーズの他の2冊とは違って、これは10のお話からなる短編集です。

光の帝国―常野物語 光の帝国―常野物語
恩田 陸

集英社 2000-09
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優しい気持ちになれるお話、切なく辛い気分になっちゃうお話、不思議な気分になる話、ぞっとするようなお話・・・様々な感情の入り乱れる本なんですが、最終的に残った気持ちは“切なさ”でした。私的には。
戦時下の常野の子どもらが登場する、表題作の『光の帝国』の印象がすごく強いのかも・・・
(後のお話の中で報われる、と言っちゃ報われるのですが)
ウルトラマンでもスーパーマンでも、とにかく他と違った能力を持ってる人って、正体を隠すでしょう。
“ヒーローは孤独”っていうのは多分、絶対的なお約束なんだけど、常野の人々はヒーローじゃない。特殊な力は持ってるけど戦いには向かない人々なんです。修復するとか保存するとか・・・発火能力を持つ、例外的な少年がおりましたが、もっぱら癒し系の能力所有で、ほとんど於いて受身・防戦一方なんですよ。
それ故、切ない。

シリーズ3作目→2作目→1作目と読んでしまった私ですが、どれから読んでも、また今回の『光の帝国』の10編のお話ですら、多分どの順番で読んでも恐らく支障はないと思われます。どれも単独で成り立つお話であり、しかし複数のお話の中で登場人物や場所が被っていたり、全体として見るとひとつの大きな流れになってる感じです。


・・・図書館に予約していた乙一さん著作、『銃とチョコレート』、やっと順番がまわってきました。
これは待ちがかなり長かった・・・

4年生の読み聞かせ。
この季節はやっぱ、クリスマス本を読みたいのですが、借りてきてあった本はちょっと幼い感じがして・・・といって手持ちは、読み聞かせを続けてきた4年間に既に読みつくし。・・・別に何度同じ本を読んでもいいのだけれど、クリスマス本は印象に残るらしく、「ソレ、読んだことあるよ」とか指摘されちゃうので、閉館間際に駆け込みで図書館へ。
中学年くらいだと、「サンタの正体」を見抜いている子^^;、何となく疑いつつでも信じる、信じたい子と両方だと思うので、夢を壊さず、でも幼稚ぽくない本!じゃないとイカンのだ。

『てんしさまがおりてくる~それはクリスマスのよるのこと~』。
・・・苦し紛れに手に取った1冊でしたが、これが中々よかったのです。
筋は↓な感じ。
クリスマスの夜、神さまのお使いとして天使がおりてくる。まず天使はふくろうを清め、ふくろうはきつねを清め・・・きつねはくまを、といった具合に次々と生き物たちが清められていく。そしてあるおじいさんはサンタクロースになり・・・夢の中の子どもと贈り物が清められる。
贈り物を清めるのはサンタ、清められた贈り物を子どもの枕元に置くのはそれぞれのお父さん、といった具合に上手にふたりが登場しております。
また、“清める”という言葉(普段、使うことはまずなかろう)、声に出してみると意外にいい響きなんですよ。

てんしさまがおりてくる―それはクリスマスのよるのこと てんしさまがおりてくる―それはクリスマスのよるのこと
五味 太郎

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時間が余りに余っちゃったので(上の話はやけに短いのです)・・・
クリスマスにはまるで関係ない!のだけど、いつでも子どもに大人気!!の長新太さんの『あるけあるけ』と、川端誠さんの『お化けの冬ごもり』を読みました。実はそれでも時間が余って、おとーさん、おかーさんの言うことを聞かない悪ぅい子どもに、石炭やら鹿の角やらを配って歩くという“ヘルサンタ(?)”の話を少しだけ。ぐふふ。

お化けの冬ごもり お化けの冬ごもり
川端 誠

BL出版 2003-12
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川端誠さんと言うと“落語絵本”って感じですが、これは普通に(?)絵本。一つ目小僧、大入道、ろくろ首といった屋敷組お化けと、雪女、雪童などといった雪組お化けたちの楽しい雪遊びのお話。ラストページ、見開き真っ白で台詞だけなので、初めて読んだときは印刷ミスかと^^;。ホントは大雪に埋もれちゃってる状況の表現なのです。
東京では雪合戦がやっとかなあ。

あるけあるけ あるけあるけ
長 新太

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ポンコちゃんが電車に乗りますと・・・その電車は足が生えててポンコポンコポンコ・・・と、歩き出します。「歩くの楽しいね」「歩きたい気分なの」と、魚や橋、山にまで足が生えて、みんなで一列になって歩いて行っちゃうのです(足が生える辺りで、既に子どもらには大いにウケる)
歩くだけ歩いて「じゃあ、きょうは帰ろう」と言って解散するんだけど・・・ねえ、ポンコちゃんってさー、ホントはどこに行くつもりだったんだろう?って・・・そんなこと気にしてるのはオバちゃんだけですね、すんません^^;。

『バカの壁』の著者、養老 孟司 さんの本。図書館では中高生向けの本棚にありました^^;。
『バカなおとなにならない脳』

小学生から高校生の子どもたちの「くしゃみをすると、脳みそがでますか?」とか、「最近の子どもは何がちがうんでしょうか?」「戦争を考えない脳にはなれないのでしょうか?」など、私レベルの大人には“グゥの音も出ない”、あるいは「おとーさんに聞きなさい」と逃げちゃいそーな子どもらの難しい質問に、養老先生が答えるという趣向の本です。(時に迷える大人の質問もあったりする)

子どもの疑問に対しての先生の回答が100%正しいとは思いませんが(「僕は~だと思うよ」という回答をされてもいます)、誤魔化すことなく、時にはキビシイと思われるくらいに真剣に答えてくれているのが好印象です。

今からでも遅くないと信じて、オトナのあなたもいかがです?

バカなおとなにならない脳 バカなおとなにならない脳
養老 孟司

理論社 2005-04
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予約の本が届いていたので図書館へ。
 届いたのは宮部みゆきさん、『孤宿の人 下』。
上巻は読み終わっております・・・なので、上の感想書きたいところなんだけど、
ちょっと浮気をしてしまいました^^;。

「これ、面白いよ」
と、息子が勧めてくれた本を見つけました。 
それは短歌の本。

絶大な人気を誇る、某漫画を題材に歌が詠まれ、それを集めた本。

アナタもきっと読んだことがあるあの漫画。
私も小学生のとき、夢中になって読んだあの漫画。
いつぞや実家の物置から運び出して、今は息子の本棚にあるあの漫画。

未来からやってきた、ネコ型のヘンテコなロボットのお話を題材にした短歌、なのです。

五・七・五・七・七
で、語られる世界は簡潔で・・・だけど深い。

読んでたら、なんだか、泣けてきちゃいました。
なんでだか、わかんないけど。

でも、あの人情味あふれるネコ型ロボットは
やっぱり、“みんなのヒーロー”なんだね。

ドラえもん短歌

編:枡野 浩一
出版社:小学館

私の選ぶ本はマイナーなんだろうか。
近所の図書館になくても、ネット予約を入れると、長くて10日、大概は3日~1週間でやってくる。
その上、ここのところ多分マイナー系・予約本のほかに、何ヶ月も順番待ちをしていて・・・スッカリ忘れちやってた本が次々と私の所へやってくる。
なんでだろう。

・・・ひょっとして。
年末に向けて、皆さん、もう、大掃除始めてるとか???

読むより、覚書の方が追いついてない。
しばらく、多分、毎日更新。

キリハラキリコ

著:紺野キリフキ
出版社:小学館


なんでしょう、このオカシサは!!。
オカシナ人(ぽんこつロボット、人外の生き物)ばかりが住まう、キリキリ町に起こることを、キリコが日記形式に綴っていきます。
ちょっとした隙間時間に読むつもりだったのだけど・・・まったりゴマ油を飲みつつ、戦闘機能がないことを憂うロボット、ロボ太の章あたりから、もうやめられなくなってしまった。“心のスネ毛が見える男”とかさ、小学生の息子と一緒にめちゃ笑いながら読みました。こういう人がオトモダチにいたら楽しいだろうね^^。

でもね・・・なんか・・・いつからか話のムードがしめっぽく転調しちゃったのが、私的には残念。最後は無難でにまとめてしまった感があり。最初のハイ・テンションをおしまいまで保って欲しかったな・・・。

ここのところ、立て込んでおります。
今日は6年生の読み聞かせに行って来ました。
またしても、息子がダウン。ウィルス腸炎(こんなところばかり、流行の最先端を行かなくってもねえ・・・)。
おとーさんにお任せ。

・・・ところで、先日。学校で行われた秋の行事、音楽会では、6年生の活躍は目を見張るものがありました。
選曲されたのは、クラシックの有名な曲。
高齢化・少子化と言われる時世の折、マンモス校と言っても過言ではない生徒数、学級数を誇るこの学校。
6年生だけとはいえ大人数で、メロディ隊、リズム隊がひとつとなり演奏する様は、鳥肌モノの大迫力でした。
保護者・先生ともただただ感涙です。
読み聞かせ前に、そのことについて、ちょこっと触れたいなと思っていました。
「音楽会、お疲れ様。素晴らしい演奏だったね」
と、私が言うのに、
「おぅ!」とニヤリ応じるリーダー格の男の子、晴れやかな笑顔で頷く子ども達。
オレらはやったぜ!!みたいな、感じかなあ。

・・・いいねー、そういう感情ってさ。すごく、いい。
おかげで私も晴れやかな気分を分けてもらいました。ありがとう。


今日は、ここのところそこらで読んでる『おおきな やかたの ものがたり』と、時間に余裕があったので(・・・最後1ページの辺りで、先生が教室にいらっしゃいましたが)、希望を聞いて『おれはティラノサウルスだ』を読みました。


おれはティラノサウルスだ

著:宮西 達也
出版社:ポプラ社


両親からいつでも強く、そして優しくあれ、と教えられたプテラノドンの子ども。
一人立ちさせられた途端、究極ともいえる選択(?)が待っていました。草食の弱き恐竜プテラノドンの子どもはティラノサウルスを助けることが出来るのか?!

正直、『おまえうまそうだな』ほどのインパクトはなかったのですが・・・でも、結末はこれが“最高の形”じゃないかなぁ。

4年生の読み聞かせ。(今日はちゃんと出かける前に不燃ゴミ出したのだ。むふふ)

学習時間に入る前に避難訓練があるとかで・・・先生から5分間の時間短縮との指令。
(フーン、別にいいんじゃな~い)とか思っていたら、急遽! 読み聞かせをやってみたいかも・・・という方の見学許可を求められ、やたらめったら慌てる私。
ど、どーする!! 私っ!!
・・・やんわり、断ったつもりだったのだけど、何だかOKってことになってるし^^; あわわわわ~

何も私じゃなくたって、うまい人いるじゃんよぉ、と思ったけど・・・これから子どもらに読み聞かせを始めたい、という方には私ごときレベルで、もしかしてちょうどいいのかもしれない(・・・と、自分を納得させる)。

さて、私ごときのレベルを解説いたしましょう。

①うっかりページをすっ飛ばす→とりあえず高らかに笑ってごまかす

②台詞を取り違える→正々堂々と、自分に非などないかのように読み直す

・・・とか、そんな感じ。
そう、“読み聞かせ”って誰にだってできるボランティアなのさ・・・

さて、本日読んだ本は・・・前出、5年生でも読んだ『おおきな やかたの ものがたり』。
今日もずらりと並べたのですが、選んだのはこの1冊でした(子どもらは鼻が利くのだ)。

“息子とその仲間達”が在籍する4年生は読みやすい。マイ・バディの娘は「こっちおいで~^^」と構われ、
知ってるかーちゃんだけに、子どもにして(ちゃんと、聞かな!)と、こちらに気を遣ってくれたりもする。
読みやすい・・・ただ、今日は見学者さんの視線が痛かった。
きっと、私のどこかに穴があいたんじゃないかと思う。
100人の子どもの前で本を読むのは平気。
けれどたった1人の大人の前で本を読むのはキビシイ。
次はきっと、断ろう。

「じゃあ、またね^^と教室を出たところで、なんとまー、タイミングよく避難訓練の放送が・・・。
地震発生の設定です。

ちぇーっ!! 私も避難訓練したかったなぁ・・・


おおきなやかたのものがたり

著:青山 邦彦
出版社:PHP研究所

 

 “おおきな館”の目線で描かれたお話。
そもそも彼(?)は貴族のお屋敷であり、大勢の召使が邸内を磨き上げ、庭を美しく手入れしておりました。それを誇らしく思ってもおりました。さて、時代は代わり、貴族のお屋敷でなくなると、今度はホテルになりました。そしてまた時代は移ろい、屋敷はレストランになったり、高級デパートになったりと変貌を遂げていきます。
しかし、あるとき火事を出し・・・。
ドールハウスのような、細密に描かれた美しい絵本です。



今日は5年生の読み聞かせでした。
11月も半ばを過ぎると朝の空気はつ・め・た・い。
指がカチコチになってしまったので、バディー(?)の娘と手袋をはめて出動です。
急げ急げ。

今朝は本を読む前に、子どもらに絶対、言わなくちゃ!って思っていたことがありました。
それはね・・・お礼、なのだ。

昨日、就学児検診という、来春新1年生になる、園児さんを対象にした《健康診断・簡単な面談》がありまして。
ウチの娘は今、年長さんですから、春には1年生。その《就学児検診》を受けたわけです。

・・・で、その、園児らの《お世話役》が、5年生の皆さんなのでした。
お母さんは体育館で待機。5年生のおにいさん、おねえさん達は園児らの手を引いて、エスコートするんです。


いつもの如く、本を並べ、“今日読む本”を選書して頂いてから、
「昨日はお疲れさま。チビちゃん達のお世話、どうもありがとう」
と、ちょっと緊張しながらお礼を言うと(私vs複数だからして)・・・ハッとしたような顔をして、そして、にっこりとしてくれました。あの子もこの子も、男の子も女の子も。

幼稚園児はヒト以前。進化中の半動物。
きーきーきゃーきゃー、こちらの言うことなんて耳から耳。きっと、大変な思いをしたんだろうな。


「朝 早くから大変だね」
「お疲れさま」
と、労いの言葉をかけていただくこともある。

(うん、大変だよ、朝は大の苦手だからさ)
でもね、私、大変さを埋めるどころか、教室を訪れるたびに余りあるものをもらっているのです。
進化させてもらっているのですよ。子どものソレには及びも付かないけれどね。
カメのように、カタツムリのように。


寒い朝だってのに。
なんだか ちょっと あたたかくなってしまったよ。


前置きが長くなってしまいました^^;。
さて、今日、読んだのは、図書館の新しい本コーナーにあった『おおきな やかたの ものがたり』と、
落語絵本『しにがみさん』。
予備として『おれはティラノサウルスだ』と『ゴリラのびっくりはこ』を持っていきました。



おおきなやかたのものがたり

著:青山 邦彦
出版社:PHP研究所

 

 “おおきな館”の目線で描かれたお話。
そもそも彼(?)は貴族のお屋敷であり、大勢の召使が邸内を磨き上げ、庭を美しく手入れしておりました。それを誇らしく思ってもおりました。さて、時代は代わり、貴族のお屋敷でなくなると、今度はホテルになりました。そしてまた時代は移ろい、屋敷はレストランになったり、高級デパートになったりと変貌を遂げていきます。
しかし、あるとき火事を出し・・・。
ドールハウスのような、細密に描かれた美しい絵本です。

しにがみさん

著:野村たかあき
出版社:教育画劇




赤ん坊が生まれたばかりの貧しい夫婦がおりました。あるとき亭主は死神に出会います。なんとこの死神、親切なことに、金儲けの方法を亭主に伝授、「今日からお前はh医者になれ」と、寿命の法則を教えてくれるのです。
足元に死神が折ればヨシ、ある呪文を唱えれば、死神を退散させることができ、床に伏した者を救うことができる。しかし、枕元におればそれは天命、助からない・・・。等など。

ラストシーン。あらららら~^^;
「え?! 死んじゃったの?!」
と、子どもらからも、声がもれました。ブラック・ユーモア、っていうのかなぁ、コレは^^;。

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