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『強力わかもと』という錠剤をご存知でしょうか。
薄茶の、クセのある独特の匂いをもつこの丸薬は、苦くて、ウサギのう○こみたいな“正露丸”、小太りナースが目印の“メンターム”と並んで我が家の代表的な常備薬でした。
強力わかもとって、単なる栄養剤…なんだけど、「これさえ飲んどけばダイジョブ!」という、精神安定剤としての効能もあったような気がします。
さて、今日は迷える現代人の必読書(ウソ)、覚えておくと一生役に立つ、『わかもとの知恵』と、
『じょうずなワニのつかまえ方』なる知恵本をご紹介。
わかもとの知恵
著:筒井 康隆
絵:きたやま ようこ
出版社:金の星社
『わかもとの知恵』の、筒井康隆氏(!)の前書きによれば。
昭和初期、この錠剤には『重宝秘訣絵本』なる小冊子が付録としてついていたそうなのです。
そしてそこに記された“知識・知恵”は、氏が子どもだった頃、実際に生活に活躍したといいます。
裏ワザを紹介するTV、本が売れに売れる昨今ですが、それはどれも大人向けであり、子どもを対象にしたものがないことを憂いた氏が、当時の知恵本の中身を、現代の子ども向けに書き直したのが本作。
『ミカンの中の袋の数をあてる知恵』だの、『カレーをこぼさずによそう知恵』だの、どうでもよさそーな、でも意外と役に立つ(かもしれない)知識が満載です。
ただねぇ・・・お子様向けに編まれた本・・・のはずが、近所の図書館じゃ、これ大人の本棚にあるんだよね・・・
じょうずなワニのつかまえ方
著:ダイヤグラムグループ
出版社:扶桑社
『じょうずなワニのつかまえ方』。これは、もしかして会社の本、だったのかもしれない。知恵本と言うより書体見本帳として。先輩に勧められて借りっぱなしのまま・・・
例えば適当にページを開いてみると、『聖人になるには・・・』(モリサワ若松隷書体/15Q正体)、『ポプリの作り方・・・』(モリサワ細ゴシック体BC31/12Q正体)という具合。
無駄、かもしれない知識レベルは『わかもとの知恵』を大幅に上回っております。
『じょうずなワニのつかまえ方』も無論、載ってます。現在、文庫にもなってるそうですが、フォントの記載がなくなってしまったとのこと、出来ればショッキングピンクの大判の方を読んでください。こっちの方が絶対、面白いです^^。
画像がなくてすごく残念。
小説 あらしのよるに
著:木村 裕一
出版社:小学館
「ともだちなのに おいしそう」。
図書館に予約を入れていた『あらしのよるに』・小説版、やっと私の番がまわってきました。
元は絵本、しかしアニメ映画や舞台などにもなっているので、もはや中身の説明は不要でしょう。
よせばいいのに、平日の夕方、煮物を鍋に任せながら読み始めてしまった私、子どもらを寝かせてから本格的にページをめくり、読み終わったのは夜中2時半過ぎ。
「あらしのよるに」。絵本版と台詞など同じでしたが、不思議な事に、活字・小説になるとその世界に入りきれず、かなり難儀。私は漫画のノベル化は安っぽい感じがして(活字の方が)、大嫌いなのですが・・・それに通じるものを感じました^^;。
それでもラスト間際の、「ずっと、ずっとあなたを待ってたんだよう」というメイの台詞には、目頭熱くなっちゃいましたけれどもね。
「待ってたの」でも、「待ってたんだよ」でも泣けない。
「待ってたんだよう」だから、いいのだ。
そして、エピローグ。
『フランダースの犬』のラスト、何ページ分かを立て続けに3回くらい読んだような、そんな気分になっちゃった。
寝る直前に読む本じゃない、かも。
朝晩、めっきり寒くなってまいりました。
寒いところで生まれ育った私ですが、東京に10年以上住まったためなのか、暑いのもダメだし、寒いのもダメという、中途半端な体質になってしまいました・・・(単にオバサンになったからかも)。
お布団大好き、猫の温もり大好き^^。
後5分だけ、寝ていたいところだけれども、でも今日は、読み聞かせの日なのです。
私の読み聞かせ活動のメイン学年、4年生。しかも息子のクラス。
頑張るぞーと思っていたら・・・え? 何? 腹が痛いだって?! ( ̄~ ̄;)
仕方ないので息子はおとーさんに預け、学校へ。
本日は“とあるスジ”(?)^^;からの要望があり・・・凄まじく早めですが、図書室の装飾を“お月見”→“ちょこっとクリスマス”にチェンジしてまいりました。
・・・さささっ! 読み聞かせの後は娘を幼稚園に送らねばならないので、今日の私はちょっと素早いのだ(家事もこのようにはかどればいいのだが)
上の写真はフェルトで作成したクリスマス・ツリーに付けたパーツ。
ジンジャーマンのつもり・・・だったけど、なんかこの顔は・・・ガラモン?に似てるような?
さて、本日は・・・“コロボックル”のお話で有名な、佐藤さとるさんの『ふしぎな ふしぎな ながぐつ』、そして宮西達也さんの『あしたのぼくは・・・』を。
秋の学校行事である音楽会を間近に控え、子どもらは予鈴が鳴ってるっつーのに、ピアニカだのリコーダーだのを吹き鳴らし、全体的にうわっ付いた感じでありましたが、読み始めると段々、静か~になるのがこの学年です。
残念ながら、Amazon他で作品の画像が見当たらなかったので、ちょこっとあらすじだけ。
主人公の「かおる」少年はある日、片方だけの長靴を拾います。サイズは赤ちゃん位。
次の日、見てみると、おや? 少し大きくなってるみたいです。そんな風に日々成長(?)を続ける長靴。自分の足のサイズになったとき、かおる少年は長靴を履いてみるのです。すると、なんと身体が消えてしまうじゃーありませんか! こりゃーいいもの拾ったね! でも、まだまだ長靴は育っていくのです・・・」
同じ少年・・・なんでしょうかね、『ふしぎなふしぎなながぐつ』に登場する「かおる」という男の子が主人公の、他のお話も挙げておきます。
おおきな きがほしい
作:佐藤 さとる絵:村上 勉
出版社:偕成社
子どもの憧れ、いや大人も憧れるツリーハウス。かおるはそんな隠れ家を作れる大きな木がほしいのです。
かおるの心の中の想像のツリーハウスなんだけど、季節なりに模様替えがちゃんとされ、鳥やリスやらがお客さんにやってきます。おやつを作ってみたりもします(いかにも美味しそう!)。
かおるのお父さんもお母さんも、きっと子どもの頃にはそんな夢をみたのでしょうね、「そんな馬鹿なこと言ってないで・・・」とか言わない。
絵本と言うにはちょっと長めではありますが、飽きない、想像力をかきたてられる絵本です。
私も大きな木がほしいなあ。
あしたのぼくは・・・
著:宮西 達也
出版社:ポプラ社
ぼくはピーマンが嫌いだ、サッカーがヘタだ、オネショをする・・・でも明日のぼくはスゴイのだ! そんな話。
主人公の「僕」の出来ないこと、苦手なことなどはいかにも幼いのだけど、誰にだって、大人にだって明日こそはって思いはあるでしょう? さすがに思い通り100パーセントの明日とはいかない、ってことは分かってるけれども、ヨッシャ!!という気持ちになれる絵本です。
絵のない絵本
著:アンデルセン
秋から冬の冴え冴えとした月がとても好きです。あたりが寒くなってくると、東京の空もどうしたわけだか、ちょっとばかり星やら月やらがきれいに見える気がします。
昨夜は(…おっと、一昨日の話になってしまいましたね)満月?だったのかな?
今日は『人魚姫』や『マッチ売りの少女』などで有名な、あのアンデルセンのお月さまのお話を。
タイトル通り、絵のない本です。だけれども“絵本”。
何とはなしに夜空に浮かぶ月が目に入ったとき、ふと、思い出す本です。
老いも若きも、喜びも悲しみも、温かさも冷たさも・・・生きるもの全ての営みを月が見ている。
33の夜のどこかで自分の感情と重なる夜があったりして。
絵=風景が読み手それぞれの心の中に浮かびあがってきます。
ひとつのお話が短いので、寝る前にひとつ、そんな読み方もいいかもしれません。
子ども向きというよりは大人向き・・・かな。
この本は今、私の手元にはありません。好きだったあの人にいつか貸したまま、返してもらっていない本。私はその人から2冊もらっているから、ま、おあいこです。
今から10年以上も前の、それこそ月が見ていた話です^^;。
高校生の頃。持っていた岡村靖幸のCDの・・・確か『Holiday』って歌の中に、
“夕べ 見たのさ 電車の中で漫画を読むオヤジ位の人 ダサイんじゃないのかなぁ”ってな歌詞があった。
私の父は漫画というより本自体、読まない人だったので(私の知る限りではだけど)、ちょっとピンとこなかったのだけど・・・。
10年ひと昔(正確にはプラスαね)。ワタクシ、まだまだ高校生の息子がいるほどの熟練母ではありませんが、漫画読んでる。それってダサイんですかねぇ。・・・さすがに電車の中では読まないと思うけどさ。
今日も私の本棚から1冊。映画にもなった『鮫肌男と桃尻女』を。漫画というか・・・劇画?
浅野忠信が主演した同名の映画とはまるで印象が違うのですが、映像も漫画もどちらも黒男さん、イカしてます。
著者の望月峯太郎さんの他の作品、『バタアシ金魚』、『ドラゴンヘッド』などもよろしいですが、私的にはこれが一押しです。
鮫肌男と桃尻女
著:望月 峯太郎
出版社:講談社
組の金を着服し、追われる男、鮫肌。叔父が経営する山奥のホテルで、閉ざされた日々を生きるトシコ。
運命的に出会った二人は組織の手から逃れるべく、ゴージャスな逃避行を始めます・・・。
鮫肌男と桃尻女
出演:浅野忠信 小日向しえ
監督:石井克人
こちらは映像作品。
浅野忠信の鮫肌黒男、カッコいい!! 我修院達也の怪し過ぎる(?)ヒットマンぶり(原作には登場しません)も見所かと思われます。
今日は4年生の読み聞かせ。なんかやたらめったらに、強風。
読む本は子ども達に決めてもらいたいので、いつも必要以上に本を持っていく私の自転車は、ふーらふらです^^;
先日、学校の図書室の本を物色していたらば、学校図書館支援指導員の方から、「お気に入りの一冊」の続編が入ってるのを紹介され・・・ちょっと季節は外しちゃってるよなあとは思いつつ、でも、読んでしまいました。
それは・・・『イボイボガエル ヒキガエル』!!
ちなみに気に入った前作は『ガンバレ!!まけるな!!ナメクジくん』という本。
題名だけ聞くと引かれちゃうと思うのですが^^;、
どちらもいかにも、といった知識絵本ではなく、物語仕立ての易しいちょこっと物知りになれちゃう絵本なんです。
もう1冊、『シロナガスクジラより大きいものっているの?』も同様。
・・・ですが、こちらは1頭のクジラからやがて世界規模、地球規模、宇宙規模の大きいものに話が拡大していきます。大きさの比較の例えや、イラストが面白くて子どもらにはなかなか好評。
それこそ大ボラみたいな大きな話って大人も子どもも楽しいものです。
イボイボガエルヒキガエル
著:三輪一雄
出版社:偕成社
可愛らしいともてはやされるアマガエル、しかしイボガエルって気持ち悪りィと言われる存在。(私はどちらも苦手ですがね^^;)・・・何でわてらは嫌われ者なんや!! わてらにだって取り柄はあるのや~!!・・・と、イボガエルの真実が描かれたちょっと物知りになれちゃう絵本。何故か関西弁?!のイボガエル氏の台詞も楽しいのです。
ガンバレ!!まけるな!!ナメクジ君!!
著:三輪一雄
出版社:偕成社
カタツムリとナメクジ、殻がくっついているかいないかで、あまりにも待遇が違わない?!
こちらはナメクジ氏が語る真実の物語。先祖は同じ巻貝の仲間だったこと(塩には弱いのに・・・)、カタツムリが進化の過程で、重たい殻を脱ぎ捨てたことなど、目からウロコ間違いなし!!
シロナガスクジラより大きいものっているの?
著:R.E.ウェルズ
訳:せな あいこ
出版社:評論社
シロナガスクジラの尾びれは大抵の生き物より大きいのです…という始まりから
シロナガスクジラを100匹集めて、大きな瓶に詰めて100個積み上げてみる・・・でもね、エベレスト山と比べてみたらこんなに小さいんだよ。じゃあ、エベレスト山を100個積み上げてみたら・・・と、どんどん話は拡大し、地球、太陽、果ては宇宙規模にまで膨らんでいきます。
絵本ならではの面白さ。これをNHKとかでリアルに再現されたら・・・きっと面白くないと思うな。大人でも楽しめます。
小学生の息子の宿題のメニューは毎日、ほぼ決まっている。
漢字ドリルまたはプリント、計算ドリルまたはプリント、そして国語の教科書の今、勉強してるところの『音読』という組み合わせ。
音読の宿題はただ読めばいいってもんではなく、「間違えずに読めたか」「声の大きさ」・・・など、4項目からなるチェックシートで親が◎、○、△で評価&サインをしてようやく完成するのです。
お母さんの立場としては、「遊びに出かける前に宿題を済ませたまえ」・・・とは一応言うものの、息子はおやつを食べることと、遊ぶためにだけ生きてるような子だから、友達が呼びに着ちゃったりすると、結局、宿題を半端にして出かけることになるわけです。結果、私が忙しく夕食の支度を始める頃になって、音読タイムが始まることになっちゃう・・・それはともかく、毎日毎日、同じ話を聞かされるもので、つまんないのです。採点も基準がわかんないので、ここだけの話、かなりテキトーです。
「何か、飽きちゃうよなあ~」
と、ポロリと漏らしてしまったら、
「うん、オレも飽きちゃったな~」と息子。
・・・だよねえ。いくらいい話だろうと名作だろうと、毎日毎日おんなじ話ばっか読んでたらさ、聞いてたらさ、飽きちゃうよね~。耳にタコが生えてきそうだよ~(にょきにょき)
ふと自分が小学校の頃、『音読』の宿題なんてあったかな、と考える。あったかな・・・記憶にないや(勉強嫌いだったしな~)。少なくとも親が採点することはなかったように思うんだけどな。
そんな私が『スイミー』や『スーホの白い馬』、『やまなし』、中学で習った(多分)詩『晴れ間』、高校の古文&漢文、『扇の的』、『胡蝶の夢』・・・今でも(部分的になら!だが・・・)そらんじることが出来るのは不思議でたまらない。
今日もまた宿題、『音読』あるのか~。
物語だったら、「今日は○○になりきって読んでみましょう!」とか・・・も一歩踏み込んで、「今日は図書館で自分の好きな本を選んで読んでみましょう!」とか言ってくれればいいのに・・・・。
今日は教科書にのってる物語・・・ではなくて、同じ作者陣の手よる別なお話を少しばかり。
フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし
著:レオ・レオニ
訳:谷川俊太郎
やがて訪れる寒い冬。ネズミ達は食べ物の確保のため忙しく働いています。でもフレデリックはぼんやりしてばかり・・・。と、ここまで読んだら『アリとキリギリス』みたいなんですが・・・。
冬になり、沢山あった食べるものがなくなり、気持ちも落ち込んできた頃、フレデリックが集めていたもの・・・“おひさまのひかり”と“いろ”とが本領を発揮するのです。
これからの季節に読み聞かせにいいかなあ。
花さき山
作:斎藤 隆介
絵:滝平二郎
「やさしいことを すれば 花がさく
いのちを かけて すれば 山が うまれる」
ただ自分を抑えつけて我慢することとは違うのです。あの人の笑顔が見たいから、喜んで欲しいから・・・という思いが花をさかせ、山をうむのでしょう。
誰の目に留まらなかったとしても、山だけは見てくれている・・・きっと、きれいな花を一輪、咲かせてるんだと思うそんな気持ち。子どもも大人も、ちょっと凹んだときに読みたくなる絵本です。
オツベルと象
作:宮沢賢治
絵:遠山繁年
やり手の地主、オツベルは、気のいい白い象をうまいこと騙し、食べるものもロクに与えずに働かせます。夜は檻に入れられ・・・でも、気のいい象のことですから、お月さまに一日の労働の感謝をするのです。しかし、いつしか象は疲れ果て、仲間達に手紙を書きます。「皆で助けに来ておくれ」と。知らせを受け、怒り狂う仲間の象たちは仲間の元へ、オツベルの元へ・・・。
この童話は幼稚園の頃、幼稚園で毎月購入していた“お話ブック”みたいなもので初めて読んだのですが(なので、イメージの本ではありません)もう、とにかく怖くてたまりませんでした。何が?・・・それは動物を使役すること、報復、破滅。
この物語に出てくる白い象の姿は、サーカスで鞭で打たれながら曲芸を見せる象と私の頭の中でダブり・・・以来、サーカスというものに対して恐怖というか嫌悪感をもつようになってしまいました・・・。実は今でもちょっと怖いのです。
5年の読み聞かせに行きました。
ずらりと何冊か並べて、どれを読もう?と子どもらに選んでもらった本は、2冊とも木村裕一さんの本でした。
『ゆらゆらばしのうえで』と『にんげんごっこ』。
お目が高いね、ハイ、了解。
それにしてもいつもながら静かです、礼儀正しいです、高学年。もっと、くだけて・・・っつーか、適当に聞いててくれていいのに。オバちゃんはね、ここだけの話、横やり・茶々入れ大歓迎なのだ。
「ありがとうございました」
・・・・・・って、よせやい、照れるじゃん。
今日は2冊の他、「食われそうで食われない話」を、思いつくまま何冊か感想をかいてみました^^。
ゆらゆらばしのうえで
著:きむらゆういち 絵:はた こうしろう
出版社:福音館書店
ライト版、『あらしのよるに』といった感じです。
生きるか死ぬかのギリギリの状況の中で、ふと芽生える“食うもの”と“食われるもの”の友情・・・このお話ではキツネとウサギという設定。
追いつ追われつたどり着いた丸太橋。ところが橋が岸から外れ、やじろべえみたいにお互いの重さで、ゆらゆらと・・・
危機を脱した後は、彼らの立場は元に戻るのだけれど(うまいこと逃がしてくれるけどね)、
『あらしのよるに』のガブとメイの転落振り(?)に涙した者としては、それが逆にホッとする^^;。
・・・以前、ウチのおとーさんに『あらしのよるに』を読ませたときのこと、
「食っちまえばよかったのに~」
この、全国の女性『あらし』ファンにカミソリを送りつけられそうな一言、ふざけて言ったんですが、物語が悲しい結末に終わったとき、実は私もちょっとだけ・・・・・・そう思ったりもちゃったりして^^;。
にんげんごっこ
著:きむらゆういち
絵:長 新太
出版社:講談社
動物達の目から見たら、人間って色々と面倒くさいんでしょうねぇ。
学校で勉強、料理や掃除、トイレで新聞なんかも読まなきゃならないんだから・・・。
かつては人間の家で暮したことがあるという、“物知り”猫のノラが、“人間の生活”について、森の動物達に、それは親切、丁寧に教えてくれます。このノラ君、ヒトの暮らしぶりを中々によく観察してるんですが・・・“ありがた迷惑”についてはどうも学ばなかったようですな^^;。
先月、子どもの学校で“授業参観&公開デー”がありました。
いつものパターンだと、算数やら国語やらの授業風景を延々と・・・子どもらの後ろ頭のみを見続けることになるので、内心、退屈だったりするのですが^^;・・・今回は楽しかったです。勉強にもなりました。
今日のメインは社会の授業でして、清掃局や役所の方々が来校され、ゴミの分別や資源のリサイクル・リユースなどについて教えていただく、というものでした。
カタイ話はあまりなくて、瓶やら缶、食品トレイを使って実際に分別させてみる(←これが結構、むずかしいのです^^;)、“エコロジーの視点”で行う買い物ゲーム、ゴミ収集車のボタン操作(後ろのゴミを投入する部分の開閉)などといった体験重視の、非常に面白い授業でした。
「資源はゴミではありません。だから私達は“資源ゴミ”とは呼びません」
そう語った、お馴染みの青い作業服を着たオジさん達、やけにかっこよく見えちゃったよ。
月曜日は資源、火曜日は可燃ゴミ、そして今日は不燃ゴミの日でした。
ここらの回収はいつも時間に正確で、8時半~9時くらいには集積所に持って行かないと間に合わんのです。
集積所の看板には『8時までに出してください』と書いてあるわけだし、もっと早くに出したらいいじゃん・・・そうお思いでしょう。でもね、朝の苦手な怠けた主婦にとっちゃー、8時半が限界なのです^^;
・・・それはともかく、ゴミを出しに行こうと通りまで出たら、目の前を収集車が行ってしまったのですよ、なんと!
(待って~猫砂に使ってるシリカゲルが匂うんですぅ~)
次の集積所だったら、間に合うわ!と車を追いかけたら(ノンビリ走ってますからね)・・・収集のオジさんのおひとりが気付いて、戻って来てくれました。
オジさん、ありがとう!!!
・・・と、言うわけで、今日は清掃局のオジさん達に感謝の気持ちを込めて、この本を。
もったいない
著:プラネット・リンク
出版社:マガジンハウス
環境保護活動家、ワンガリ・マータイさんが世界に通じる言葉として、広めていこうとしているのが「MOTTAINAI(もったいない)」という言葉。
「風呂敷1枚あれば様々なものを包み、運べる」
「着物は直線縫いであるから、ほどいて子どもの着物になる、次は赤ちゃんのおしめに、最後は雑巾に」
等など。例を挙げて、説明してくれます(・・・と言っても難しくはないです。絵本感覚で読めます)。
着物も風呂敷も我が家にはないですが^^;、先人の知恵に学べ!ってことですね。
でもさ、ホントに真面目に環境問題を考えるなら、作る側、売る側の努力がまだ足らないよ~と思う。何ですか!この分別しにくいキャップ!!とかしょっちゅうあるもんね。
・・・ところで「もったいない」という言葉を和英辞典で調べてみました。
“時間を惜しむ”とか、“私には分不相応”的な意味を表す言葉はあるのだけれど・・・
まだ使えるモノを捨てたりすることを惜しむ気持ちでの「もったいない」について、一言でバッチリ表現する言葉ない?みたい。
外人さんに微妙な気持ちを伝えるのは難しいんだねえ・・・。
著:山田 悠介
出版社:文芸社
『スイッチを押すとき』。
実は小説を読むより先に、GyaOで配信されていたドラマで観ました。次の展開がすごく気になって、ドラマを追いつつ図書館に原作の予約を入れちゃったりして^^;。
…ところで、原作がヒットしたものであればあるほど映像化するのは、きっと難しいんでしょうね。ドラマならまだしも、2時間枠の映画なら尚のこと。細かいエピソードの全てをもらさず盛り込んでいたら、きっと時間が足らない。それで結局、物語がはしょられたりするもんで、“活字を読んでることが前提ね!”の、消化不良な映画になってしまう(…ような気がする)。
で、話を戻して『スイッチを押すとき』ですが、ドラマは面白かったんだけど、?が目白押し。(私が見落としてるだけかも^^;)特に気になったのは、
『青少年自殺抑制プロジェクト』とやらの内容やデータが、果たして、若年層の自殺に対してどんな抑止効果をもたらすのかということ。もっと“もっともらしい”(複雑な日本語だ)言い訳が欲しいところです。
また、主人公・南 洋平の助けを得て、被験者である4人の子どもらが収容施設からの脱走に成功、逃亡中であることは、あらゆるメディアに大々的に取り上げられている…にもかかわらず、そこらの一般人はまるで無関心だし(ほとんど出てこない)、プロジェクト立ち上げに際して、断固反対を唱えたはずの“人権保護団体”はどこいっちゃたの~とか、すごく気になる^^;。
きっと原作で解決するのだあ~♪ ・・・で、後日、原作を読みました。
……わかったのことはただひとつ。
このドラマ版は非常によく出来ていたのだな~ということ。終盤の何ページかを除いては、内容や話の流れはどちらも大体同じと思われました(ラストは違います)。でも・・・でも!! ドラマを観て湧いた疑問は、解決せぬままでした。。。
著者の山田悠介さん、中高校生に人気の作家さんらしいのですが、暗いニュースが多い昨今、なんか…もっと、こう…“希望の持てる結末”を見せてあげたらいいのに…とか思うんですがねぇ^^;。
山ほどの敵、そして一握りの味方。それが現実ってものだ、と思う。
・・・でもさ、自分にひとりでも味方がいたら、どんな世界でもナントカ生きていけるよ、きっと。私はそう思ってる。