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おとなの(?)読書感想文。 絵本から児童書、時代モノ、how to本、ミステリーetc...。あなたの道標になったら幸いです。
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さて、今日は息子に借りた本を。
正確には息子が図書館に予約してた本で…なんと、1年待ちくらいで、やっと順番が回って来た。
ここのところ、親子間で本の貸し借りが頻繁(なんて、生意気な小学生)。
その超バカ売れ本の名は『『野ブタ。をプロデュース』、土曜の夜にやってた同名ドラマの原作。
今時の高校生の会話とか、遊び方とか…作者の白岩 玄さん自身、作品を発表された当時、専門学校在学という若さであり、かなりリアルな感じ。

野ブタ。をプロデュース 野ブタ。をプロデュース
白岩 玄

河出書房新社 2004-11-20
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本を読み終わって…実は原作が非常にシンプルであることに…うひょー!かなりびっくり。
ドラマ版、恋愛話を盛り込むためでありましょう、野ブタは信太=デブで臆病、性格良し(♂)でなく、堀北真希が演じる信子=実は可愛い(♀)。この大変更は立ち読みで知っていたが。
原作にはアミーゴ(?)草野 彰(山下智久)は出てこないし、ゴーヨク堂店主(忌野清志郎)もいない。
文化祭のお化け屋敷なかったし、野ブタパワーが注入されたマスコットもなかった。
大筋としては原作に沿ってるから、その骨格にかなりの尾ひれ・装飾が施されてたのね。。。^^;

ドラマ、欠かさず、観てました。土曜だったので、家族揃ってかなり真剣に観てました…が、ひとつ思ったこと(原作についても同様)。
ひとりの「言い分」でもって、しかもこんなに短期間でクラス1の超人気者→クラス1のキラワレ者に転落するなんて、あり得えるのかね? あり得なくな~い?(←と、ココは語尾上げて読む)
ちなみに家族総意。


そつなく、爽やか笑顔で、ヒトを煙に巻く「桐谷修二」クン。
誰の心の中にもいると思うんだけどな。無論、私の心の中にもいる。
なんとまー、青い小説でありましょう(いい意味で)。


テレビで堀北真希を見かけると未だに「あ、野ブタが出てる!」とか、言ってしまう母と息子、カラオケでは修二パートを息子(しゃーない、譲ってあげやう)、彰パートを私が歌う。

勿論、振り付きで(笑)。

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本日、日曜参観&学校公開デー。読み聞かせはフルにあり。
高学年、5・6年生は先生方に読んでいただく。

私はいつも通り読む。公開デーに限っては、オトーサンも「ニワカ読み聞かせメンバー」となって、別のクラスを読む。
4年生は今年のお初だったため、前回と同じく(懲りずに)まず、『HAPPY NEWS』の中から記事をピックアップして、さらっと読むつもりだったが…。…子どもらの反応は…実はよくわからない^^;。教室後ろの見学者(しかも知り合い)が目に入ってしまい、大緊張していたから。読点、句点をすっとばしたり、全然イケてねー私。
耳まで真っ赤だったかもしれない。

挙動不審になりながら(?)2冊目。『きみのえほん』。本屋の店先に並ぶ絵本が主人公。手には取ってもらえるものの、誰にも買ってもらえない。「ぼくってつまらないのかも?」 そんな気持ちで悶々と過ごす内、ぼく=絵本は大事件をおこしてしまう。。。

きみのえほん きみのえほん
山岡 ひかる

文溪堂 2005-05
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私が手に持っているこの本こそが、絵本の中にでてくる“ぼく”。絵本の中で怒ったり、戸惑ったり、涙を流したり百面相のように表情を変えていきます。
オバちゃんが皆に読んだから、皆が聞いてくれたから…ホラ、ね。この本は嬉しそうです。なーんて、そういうオチに持っていける本です。


 

以下、オトーサンが読んだ本、中身をちょっとだけ紹介。

へびのせんせいとさるのかんごふさん へびのせんせいとさるのかんごふさん
穂高 順也

ビリケン出版 2002-06
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『さるのせんせいとへびのかんごふさん』の第2弾。先生と看護婦さん、1日だけの約束で入れ替わるのだけど…やっぱ適材適所なのね。センセイ、来る患者さんの病気、余計悪くなってませんかぁ^^;。1作目ほどの衝撃!と言えるほどの面白さは感じなかったけれど、でもやっぱ面白い。このお話のヘビの看護婦さん、お目目パッチリで可愛らしいですが、リアルにいたら、怖いなぁ。。。

校長先生のあたま 校長先生のあたま
長 新太

くもん出版 2000-12
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日々、とがってくる校長先生のあたま。それはどうして…?
ひろし君のクラスでは校長先生に関する噂で持ちきりです。どうも、かみさまが校長先生のあたまを鉛筆みたいに削ってるらしいよ・・・。

参観デーに持ってたらまずいんじゃないの、と内心思ったものの。。。
ひろしくんの学校の校長先生の今後、実にきになる所です^^;

アベコベさん アベコベさん
フランセスカ サイモン Francesca Simon Keren Ludlow

文化出版局 1997-08
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アベコベさん一家は何でもかんでもさかさま。起きるのは真夜中、起きたらパジャマに着替えます。ご飯はベッドで食べ、テレビを見るときは逆立ちで。。。ある日、お隣の子どもを預かることになり…。
夜中が生活時間だと学校とか仕事とか行けないじゃん、とか…買い物はどーすんの?とかいう常識的なツッコミはなしで^^;。楽しそうだから、私もやってみたいから、ヨシ。


オトーサンの読み聞かせは時間をかなりオーバーして、はらはら。
先生は遠慮して外で待っておられるし。
3冊なんて欲張るから(しかも私が借りてきた本)、そんなことになるのだ。
…何はともあれ、緊張の時間は終了。
帰宅後、ぐったり。

新学期、2日目。
小学生はなんと始業式から授業があるそうで。
そして、幼稚園も小学生も今日から給食、平常授業。
週休2日の弊害ですかね。私なぞ、未だ正月のだらけ気分が抜けないってのに、気の毒な話だな。

さて、今日は「しゃばけ」シリーズの畠中 恵さんの初の現代小説、「百万の手」を。

百万の手 百万の手
畠中 恵

東京創元社 2004-04-22
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父亡き後、母親に異常なほど溺愛され、また過呼吸という病気を持つ少年・夏貴。
ある日、“不審火”で親友の正哉の家が燃える。唯一、外出していた正哉は夏貴の制止を振り切り、家族を救出するため、火の中に飛び込み帰らぬ人となる。…が、夏貴の手元に唯一、形見として残った携帯電話から、正哉が交信してくる。

何故、僕は殺されなければならなかったのか? 
何故、親友は殺されなければならなかったのか?

親友の切なる疑問に答えるべく、親友の敵をとるべく、ふたりは犯人探しを開始する。そして次第に、彼らの出生の“秘密”が明らかになっていく。

・・・と、ここらまでは、amazonなどでも同様の解説がされてると思うのですが、

 ↓凄まじいネタばれアリ。今回かなり辛口。


とにかく、蛇足が多い話。だった気がする・・・んですよ^^;。
まず、携帯電話を通じて、あの世(?)から、こちらの世界に交信してくる、主人公・夏貴の親友、正哉。立場的にはユーレイ、もしくは魂ということになるのだけど、物語の中でかなり重要なポジションを占めてると思われたのに、物語半ばにしてあまりにあっけない幕引きだったこと。ラスト間際、ちらっと存在を匂わせてはみるものの・・・事件解決に向けて、夏貴の相棒には“未来の義父”、東が相応しかったため、リストラされたような気がします。
また、事件解決の何らかの糸口になるか?と思っていた正哉のDNA的妹・和美。…物語半ばで、一家もろとも“安全な土地に引っ越す”という形で姿を消してしまい・・・事件捜査の進行状況はメールで伝えるねみたいな話になってたのに、それきり結局、最後まで姿を現さなかったし。
クローンという形でこの世に生を受けた子ども”の具体例を挙げるために(・・・だけではホントはなかったような感じがあるんだが)登場させたんだろうけど、半端に退場させるなら、動かしすぎ。
まあ、どっちも、エンドロールじゃ“特別出演”扱いだなぁ。

 ジャンルとしても、ファンタジー、青春ミステリー(そんなジャンルあるのかな)、奇憚、火曜サスペンス劇場(?)…欲張りすぎてどれにも当てはまらない。
いい意味で予想外ってのは大歓迎なんだけど、タネだけまいて、収穫を作者さんが忘れちゃってた感じ。アレはどうなりましたかねって、気になる部分もあり。

某雑誌で、タイムリーにもクローン技術について書かれた記事を読んだのだけど・・・
1つの“成功例”をつくるために10の“失敗作”が生まれるんだそうな。
パーマンのコピーロボットは1台と言わず、2台3台くらい欲しいけど、クローンはいらないなぁ。
オンリーワンだからこそ、いいんだよ。

あけまして おめでとうございます。
今日は新年初ゴミ出しの日であり、めちゃめちゃ早起きして(・・・と、いうつもりで)、張り切ってお正月にたまったゴミを出し、「おとーさんを起こしておいで!」と子どもらに命じたらば、既に出社後( ̄□ ̄;!
まるで気がつかなかった…。お正月気分が抜けない私でございます。おほほほほ^^;。

年末から年始、予定通りに飲んだくれていた私ですが、同時進行で猫ちゃんズの1匹が病んでしまいまして、かかりつけの獣医さんは正月休みだったため、昨日、やっとこ開いてる獣医さんを探して診てもらいました。
下の瞼、もしくは頬の腫れ…細身ながら仔猫をエイヤっ!と4匹生んだ彼女は猫山のボスであり、姐さん猫なので、てっきり誰ぞとケンカした傷が腫れたのと思っておったのですが…原因は虫歯。
食欲は旺盛だし、相変わらずケンカっ早い。シロウト目にも命に別状なかろうとは思ってましたが、オイオイ、虫歯かよぉ^^;。
しかし抜歯は免れず。抜歯といったらまず麻酔、他、なんやらかんやら…提示された見積もり書を見て、私は腹痛。…金歯でもいれたつもりで、堪えようかね…。

今日は獣医さんの(えらく小洒落た)待合室に置かれていた絵本を2冊。
さすがに獣医さんの本棚には、“犬猫本”がぎっしり。「ねこの気持ち」「犬の気持ち」も置いてたし。


猫吉一家物語 春夏 猫吉一家物語 春夏
大島 妙子

金の星社 2002-03
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布の行商をするお父さんの猫吉、お母さんのお茶目、子どもの昆布助の日々。ほのぼの、優しい雰囲気が漂うお話です。時代設定としては江戸・・・かな。まんが風に小さくコマ割りされているので読み聞かせ風ではありませんが、文字の読めるようになった幼稚園児から大人まで楽しめると思います。
(春のラストシーンが娘にオオウケ)。この絵本ではタイトル通り、「春」と「夏」のふたつの季節のお話があるのですが、同シリーズに秋冬バージョンがあるらしいので、そちらも要チェック。
絵柄は全然違うけど、ねぎぼうずのあさたろうのお話を思い出しました。ふと。


最後のおさんぽ 最後のおさんぽ
大島 妙子

講談社 2004-12
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最後のお散歩、それは天国への道のり。
好きなものだけ持っていく、今日はリードなんかいらない、ワンコの集うちょっと苦手な公園も通らなくていいんだよ。

不安がるヒラメ(←犬の名)の天国行きに付き合う女の子。別れる際はどうなることやらとハラハラ。…うむむ、そうきたかぁ・・・。ここは“虹の橋”の入り口なのかな。
それにしてもさ、ひとりの帰り道はやっぱり辛いよね。

長時間待たされて、読むものなくなって、うっかり読んでしまった・・・。コレって獣医さんに置いてていいのか悪いのか。もし不当な治療費を提示されたとしても、ポンって払ってしまいそうな気持ちになっちゃうかも・・・ってかなったし^^;。

あっと言う間に大晦日。今日はいつぞやの音楽ネタに続いて、ちょっと、横道へ。

子どもら。パジャマ姿のままダ~ラダラに見かねて、「子どもは風の子じゃ~!!」と、外に追い出せばケンカ。
目の届くところで大掃除を手伝わせれば、何故だかまたケンカが始まる・・・。
・・・掃除、終わらず。

子どもが寝静まってから、拭き掃除。ついてたテレビは「写真物語」。
一枚の写真、そしてそれにまつわるエピソードが語られる。

上野動物園のランランとカンカンの愛情物語。
競争馬と騎手との心の触れ合い。
戦場カメラマンの夫に向けた、妻の心。
息子と親父さんとの、声に出しては語られなかった言葉。
冤罪で投獄された、ある夫婦から息子たちへのメッセージ。

最初っから見てたわけじゃないので、単発なのか、毎週やってる番組なのかすらわからないまま、
雑巾を持ったまま、結局、見入る。

私が通っていたデザインスクールは、写真専門の科が併設されていたのだけれど、知識として、ささやかな「実技」、そして「概論」という授業があった。概論はつまらなかったし、デジカメなんぞなかった当時は、出来上がりがまるでわからなくて・・・やったらめったらお金のかかる授業だった。
当時は嫌いだった、写真。
今はいいものはいいな、と思う。

単なる記録でもなく、作られたものでなく、
プロのカメラマンにして、これぞというホンモノを撮ることが出来る“幸運な人”は一体どれほどいるのかな。
(賞をとるとかでなく)

今日の番組、写真を見せるのと同時に、撮影時のエピソードなぞがこちらに知らされるわけだから、
かなり反則だと思ったけど(ホントは視覚だけで泣きたい)・・・でも、見てよかった。
おかげで掃除は終わらなかったけど。

 

よいお年を。
2007年も目の福、耳の福、口の福がたくさんありますように。


明日からの私はきっと、連日飲んだくれて、夜更かしが許された子どもらとボードゲームに興じていることでしょうから、今のうちに^^;
「あけましておめでとうございます」

 

テストの前に限ってやたらと本が読みたくなるとか、そんな気分になったことありませんか。あるでしょ~、ないとは言わせません、だって、そういう時の方が倍も面白いじゃん、本ってさ。
年も押し迫り、大掃除のシーズン、やっぱり私はそんな気分に捕われて、隙をうかがっては(?)こっそり本を読んでいるのでした(^◇^ ;) 。

さて今日は、畠中恵さんの本を何冊か(しかもどっと読んでしまったので)。
しゃばけシリーズ第3弾、『ねこのばば』、同じくシリーズ第4弾『おまけのこ』、そして神社の神官兄弟のお話『ゆめつげ』、現代小説『とっても不幸な幸運』を。

ねこのばば ねこのばば
畠中 恵

新潮社 2004-07-23
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人より長い長い時を生きる妖たち。犬神・佐吉の、若だんなにお使えする以前の過去が語られます。また、幼馴染の栄吉の妹、お春ちゃんの嫁入り話(「たまや たまや」)など、今回は重ためな話が多いかも。

おまけのこ おまけのこ
畠中 恵

新潮社 2005-08-19
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第1話「こわい」。若だんなにも、佐助、仁吉らにもどうにもならない問題がありました・・・。出自故に他の妖たちと交わることができない妖怪のお話。『妖怪大百科』(←私の幼き日の愛読本、今は息子が所有)をめくれば、悲しき妖怪が数多おりました。おいおい1話目からこんな話?! と思いきや、手代たちにやられっぱなし屏風のぞが、ちょいと小粋な恋の相談役として活躍したり、若だんなと栄吉の幼い友情ストーリーがあったり。盛りだくさん。
そして表題作でもある「おまけのこ」。何だか和むこの話。鳴家ちゃん、是非に一匹ウチの子に・・・とか思っちゃう。きゅわわわわ~。

ゆめつげ ゆめつげ
畠中 恵

角川書店 2004-10
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ゆめつげ=夢告、つまり夢占いであります。生まれながらに夢占いの才覚を持つ清鏡神社の若き禰宜、弓月。安政の大地震の折、迷子になった大店の子ども探しの依頼を受け、弟・信行と共に依頼主が待つ白加巳神社へと向かいます。我こそは!と名乗りを挙げたのは3名とその養い親。・・・夢告が見せる白昼夢はどうにも理解しがたいものばかり、さらに名乗りを挙げてきた者の親たちが次々と死体で見つかって・・・。

ペリー来航から10年、今で言うなら江戸の末期。世の中は安定を失い、それ故か横行する辻斬り。
・・・大好きだった日本史の、嫌いだったのがこの時期から近世。何か生臭さが身近すぎてダメ。時代の設定がもっと前、清明の時代、平安朝くらいだったらちょうどよかったかも(個人的に)。後、脇役のはずの人ががやたら目立ちすぎな感あり。

とっても不幸な幸運 とっても不幸な幸運
畠中 恵

双葉社 2005-03
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100均で売っている(←第1話では)“とっても不幸な幸運”という名の缶詰が起こす、数々のミラクルのお話。序章から6つの短編、終章の構成。舞台は新宿の隠れ家的な“酒場”。店のマスター、その義理の娘、個性的な客達が内包するそれぞれの人生、悲喜こもごも、色んなものが見えてきます。
1作目『のり子は缶を買う』ではどういったお話なのか、全体が見えてこなかったのですが、缶を開けることで、その人の人生がいい方向に変わっていく・・・て感じです。かなり波乱含みではありますが。
何となく阿刀田 高さんの著作、『おどろき箱』に似てる・・・かな。(こちらはかなり突き放した感じの味わいです)

以降、私個人の勝手な意見。
著者の畠中さん、短編より長編が得意な方なのではないか、と思われます。作品をドカドカ出されているわけではないので、決め付けるのは早計かもしれませんが・・・。『しゃばけ』シリーズにおいても、ひょっとしてこれっきりになるかもしれなかった第1巻(←デビュー作)より、登場人物の様々な事情がわかった上で話が進められる第2巻以降の方が面白かったし。
特に『ゆめつげ』。1冊の中に収め切れなかったお話がきっとあるのではないかと。シリーズ化したら、ノンビリ書かれたなら、きっと面白くなったと思うんだがな・・・ちょっと残念。

同じく畠中さんの現代小説『百万の手』、進行中。いきなり友達が死んじゃったので(←ネタばれではありません)げげっ( ̄  ̄!)のまま、今日は放置。アレもコレも・・・

hanananは

キツネに物語なんだけど、事件以後の彼女、彼らの、それぞれ腹に一物的な10年の歳月がそう感じさせるのかなあ。

っていってたの。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「ギイ」が書きました。

6年生の読み聞かせ。2学期の読み聞かせは今日でオシマイ。
教室に入って・・・なんだか皆、穏やかな顔してるなあ、と言うのが第一印象。
先日で給食も終わり、本日は授業も午前で終了、なんてったてクリスマスが控えてるしね♪
いいなあ、羨ましいよ^^。長期のお休み前の言いようのないワクワク感。
そういう特別な嬉しさは日々学校に通う子どもだけに許された特典だもんね。味わえないのは残念。
・・・と言っても、タイムマシンで好きな時代をやり直すことが、もし、出来たとして、小学生をもう一度やりたいとは思わないんだけどさ。毎日同じ時間に出掛けて、長時間拘束されるってのは苦痛。
子どもらが机を真ん中から左右に分けて、広くあいたスペースで体育座りで聞くのが、一応、読み聞かの“基本のスタイル”。が、高学年になるに連れ、素直に従ってくれなかったりするのですが・・・
おおっ、今日は子どもらが自主的に動き出してくれました。

さて、そんなカワイイ6年生の皆さんに本日読んだのは、『おおきいツリー ちいさいツリー』。
我が家の子どもら、ご希望のクリスマスプレゼントのひとつに“本”があったので、久々に書店に出掛けた折、絵本コーナーで長時間立ち読みの挙句、買っちゃった本です。
毎年、この時期になるとなんだかんだと、新しい絵本を購入している私。
自分用のプレゼント。・・・あるいは私の心の中にサンタさんが降りてくるのかな、と思ったりもして。

おおきいツリー ちいさいツリー おおきいツリー ちいさいツリー
ロバート バリー Robert Barry 光吉 夏弥

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ウィロビーさんのお屋敷に届けられたのは、大きくて立派なツリー。しかしあまりに大きいツリーだったので天井に木の頭がつかえてしまいます。そこで早速、執事のバクスターが先をちょん切り、その切られた先っちょはお屋敷の小間使いのアデレードがもらいます。大喜びのアデレードがしかし、部屋に飾ってみると・・・やっぱりツリーの頭が天井につかえてしまうのです。アデレードがどうしたかはお分かりですね^^?
・・・ツリーの先端はちょっとづつ小さくなりながら、次々と森の動物たちに“いいもの”として拾われ(体の大きさがツリーの大きさに比例)、それぞれが家族で素敵なクリスマスを過ごします。
ラストページはぷぷっと笑っちゃう。

昨日は4年生、息子のクラスの読み聞かせ。1~4年生に関しては今年度の読み、最終日でした。
(6年生に関しては明日が最終)
前回、息子クラスに当たった日は本人、ノロウィルスにヤラれたため欠席だったので^^;、良かった・・・かな。

今日、読んだ本は先週、他のやっぱり4年生クラスで読んだ『てんしさまがおりてくる~それはクリスマスのよるのこと~』と、クリスマスの知識本(?)『クリスマスはスゴイ!!』を抜き出し読み、さらにクリスマス本ではないのですが、多分来年、“卒業前の6年生を対象に、密かに進められている(・・・のだろうか)或る企画”のために用意した本である『百年たってわらった木』など。これは練習も兼ねて。読み聞かせOBさん方によって、過去の6年生にも読まれている本です。イイんだ、これが・・・。

やっぱ息子のクラスなので・・・特に男の子、他のクラス以上に気楽な雰囲気で聞いてくれるので(読み時間が始まる前の雑談タイムにクイズを出されて・・・しかも難題で、参りましたが^^;)、こちらもリラックスムードで読み終えることが出来ました。
かなり時間が余ったので、またしても^^;Evil Santa(あるいはHell Santa)の話・・・悪い子には石炭が届くよ!のお話を始めるや・・・やったら盛り上がる教室。アラ、なんで皆知ってるの?と思ったら・・・
息子よ、お前か~。

てんしさまがおりてくる―それはクリスマスのよるのこと てんしさまがおりてくる―それはクリスマスのよるのこと
五味 太郎

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クリスマスはスゴイ!! クリスマスはスゴイ!!

クレヨンハウス 1993-11
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クリスマスの歴史や工作、簡単なお菓子のつくり方などについて紹介されています。クリスマスの辞典。子どもの本の棚にありましたが、大人向き、あるいは親子で楽しむ本です、これは。月刊『音楽の広場』の特集を編集だそうで(←私はその名を初めて知ったケド)、クリスマスの歌、ミュージカルなどの情報も満載です。 

百年たってわらった木 百年たってわらった木
中野 美咲

くもん出版 2003-10
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 小さな森に立つ大きな木。100年も生きている、それはそれは立派な木です。
おじいさんではあるけれども、枝はぐんと上に伸ばしているし、お肌なんかもつるつるぴかぴ。いつも堂々としていて、カッコイイのです。えへん!!
・・・でもね、あるとき、ふと気が付きます。それは何かと言うと“友達がひとりもいないこと”。
しょんぼり枝を垂れて(人間なら首、かな)うなだれていると、リスの親子がやってきます。
飾らないこと、偽らないこと、“ありのままのジブン”でいいんだよ、ってことを教えてくれる絵本です^^。
物語の作者はなんと小学生なんですよ。

書いてる内に、日付が変わってしまいました^^;。
明日は6年生のクラスに行きます。読み聞かせ活動、今年の最終です。

 天気予報で日本列島各所に雪だるまマークを見掛けて12月を、冬の到来を、しかしどこか他人事のように思う今日この頃(東京はお天気続きです)。
 誰かが言ってた、自分の生まれた季節が“得意”(本人にとって過ごしやすい・好ましい)という説がホントならば、私は四季の中で秋が“得意”なハズなのだけど…秋から冬へと季節が移行するタイミングは曖昧過ぎて、気が付いたら年賀状を準備しなきゃ!!っていう時期になってる。いつが秋の真ん中だったのだろう…と毎年、毎年こんなことをくどくど考えております^^;。
 そんなニッポンの情緒を解せない私には相応しく、今日はまるで季節外れなお話を。
『蛇行する川のほとり』(著:恩田 陸 挿画:酒井駒子)。“ひと夏”のある意味、残酷ともとれるお話です。

蛇行する川のほとり 蛇行する川のほとり
恩田 陸

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 ↓かなり派手にネタばれてます。要注意!!

 圧倒的な存在感を持つ美少女・香澄、ビスクドールのような容姿と柔らかい雰囲気を併せ持つ・芳野。そのふたりに憧れる毬子。ふたりと毬子は美術部の先輩・後輩の間柄。
夏休み、演劇祭の舞台背景を描くという名目で、香澄の家で行われる合宿には、芳野、毬子、香澄のいとこである月彦、その友人である暁臣の5人が集います。
 さて、この5人、幼き日に起こったふたつの忌まわしき事件について、それぞれが当事者であり、目撃者でもあり、胸の奥深くに“秘密”を抱えている。ある者は記憶に蓋をし、ある者は罪悪感を引き摺り、ある者は誰かのせいにして過ごしてきたわけです。
 合宿の中で少しずつ、事件の“真相”が明らかになっていくのだけど、私としちゃあ、何でわざわざもう時効だろ~よみたいな古い事件を掘り起こして、自ら傷つこうとするのか納得がいかなくて、読めなくて少々、苛々。
 後半、事件に幕を降ろすためには催眠療法的手法、荒療治が必要なのかね、と思いましたが(催眠状態の中で忘れたい体験を繰り返させて、目が覚めたときには全てを忘れている…みたいな)どうなんでしょう。

 鮮やかな幕引き、と思われた後に、どんでん返し的なネタばらしがあるのですが(と、言っても、恐らく読んでいる内に何とな~く気が付くと思いますが)、さすがにこれは書かずにおきます^^;。

 芳野の“謎解き”(…と言ってよいのか?)場面で、彼女は月彦と共に音楽堂の舞台にあがるのですが、ふと、この物語そのものが“演劇”っぽい感じがします。普通に物語なんだけど、事件以後の彼女、彼らの、それぞれ腹に一物的な10年の歳月がそう感じさせるのかなあ。
 高校時代、友人に誘われて2ヶ月だけ在籍していた演劇部。当初、練習していたのはギリシャ悲劇『エレクトラ』。子殺し、不義密通、陰謀、母殺し…という物騒な出し物でありましたが。似た匂いがする^^;。

天才肌の美少女、芳野の身内に神がかりなお方がおるらしのですが、
序盤、「……蝶って、死者の国の使いなんだって」
芳野ラスト間際、「……自転車に乗っていく二人の背中にね、羽が見えたの」
と、物語の展開を暗示する発言・独白がなされているところをみると、彼女もそうした人なのかしら^^;。

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