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テストの前に限ってやたらと本が読みたくなるとか、そんな気分になったことありませんか。あるでしょ~、ないとは言わせません、だって、そういう時の方が倍も面白いじゃん、本ってさ。
年も押し迫り、大掃除のシーズン、やっぱり私はそんな気分に捕われて、隙をうかがっては(?)こっそり本を読んでいるのでした(^◇^ ;) 。
さて今日は、畠中恵さんの本を何冊か(しかもどっと読んでしまったので)。
しゃばけシリーズ第3弾、『ねこのばば』、同じくシリーズ第4弾『おまけのこ』、そして神社の神官兄弟のお話『ゆめつげ』、現代小説『とっても不幸な幸運』を。
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ねこのばば 畠中 恵 新潮社 2004-07-23 売り上げランキング : 80388 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
人より長い長い時を生きる妖たち。犬神・佐吉の、若だんなにお使えする以前の過去が語られます。また、幼馴染の栄吉の妹、お春ちゃんの嫁入り話(「たまや たまや」)など、今回は重ためな話が多いかも。
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おまけのこ 畠中 恵 新潮社 2005-08-19 売り上げランキング : 40815 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
第1話「こわい」。若だんなにも、佐助、仁吉らにもどうにもならない問題がありました・・・。出自故に他の妖たちと交わることができない妖怪のお話。『妖怪大百科』(←私の幼き日の愛読本、今は息子が所有)をめくれば、悲しき妖怪が数多おりました。おいおい1話目からこんな話?! と思いきや、手代たちにやられっぱなし屏風のぞが、ちょいと小粋な恋の相談役として活躍したり、若だんなと栄吉の幼い友情ストーリーがあったり。盛りだくさん。
そして表題作でもある「おまけのこ」。何だか和むこの話。鳴家ちゃん、是非に一匹ウチの子に・・・とか思っちゃう。きゅわわわわ~。
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ゆめつげ 畠中 恵 角川書店 2004-10 売り上げランキング : 15811 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ゆめつげ=夢告、つまり夢占いであります。生まれながらに夢占いの才覚を持つ清鏡神社の若き禰宜、弓月。安政の大地震の折、迷子になった大店の子ども探しの依頼を受け、弟・信行と共に依頼主が待つ白加巳神社へと向かいます。我こそは!と名乗りを挙げたのは3名とその養い親。・・・夢告が見せる白昼夢はどうにも理解しがたいものばかり、さらに名乗りを挙げてきた者の親たちが次々と死体で見つかって・・・。
ペリー来航から10年、今で言うなら江戸の末期。世の中は安定を失い、それ故か横行する辻斬り。
・・・大好きだった日本史の、嫌いだったのがこの時期から近世。何か生臭さが身近すぎてダメ。時代の設定がもっと前、清明の時代、平安朝くらいだったらちょうどよかったかも(個人的に)。後、脇役のはずの人ががやたら目立ちすぎな感あり。
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とっても不幸な幸運 畠中 恵 双葉社 2005-03 売り上げランキング : 33597 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
100均で売っている(←第1話では)“とっても不幸な幸運”という名の缶詰が起こす、数々のミラクルのお話。序章から6つの短編、終章の構成。舞台は新宿の隠れ家的な“酒場”。店のマスター、その義理の娘、個性的な客達が内包するそれぞれの人生、悲喜こもごも、色んなものが見えてきます。
1作目『のり子は缶を買う』ではどういったお話なのか、全体が見えてこなかったのですが、缶を開けることで、その人の人生がいい方向に変わっていく・・・て感じです。かなり波乱含みではありますが。
何となく阿刀田 高さんの著作、『おどろき箱』に似てる・・・かな。(こちらはかなり突き放した感じの味わいです)
以降、私個人の勝手な意見。
著者の畠中さん、短編より長編が得意な方なのではないか、と思われます。作品をドカドカ出されているわけではないので、決め付けるのは早計かもしれませんが・・・。『しゃばけ』シリーズにおいても、ひょっとしてこれっきりになるかもしれなかった第1巻(←デビュー作)より、登場人物の様々な事情がわかった上で話が進められる第2巻以降の方が面白かったし。
特に『ゆめつげ』。1冊の中に収め切れなかったお話がきっとあるのではないかと。シリーズ化したら、ノンビリ書かれたなら、きっと面白くなったと思うんだがな・・・ちょっと残念。
同じく畠中さんの現代小説『百万の手』、進行中。いきなり友達が死んじゃったので(←ネタばれではありません)げげっ( ̄  ̄!)のまま、今日は放置。アレもコレも・・・