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おとなの(?)読書感想文。 絵本から児童書、時代モノ、how to本、ミステリーetc...。あなたの道標になったら幸いです。
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『少年検閲官』。
何となく手に取った1冊です。片山若子さんのカバーイラストが可愛かったので(小市民シリーズの表紙を描いてる方です)読んでみましたです。

少年検閲官 (ミステリ・フロンティア) 少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)

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では、ネタばれてない(と思う)あらすじ。

 戦争、相次ぐ自然災害といった荒廃した世界。死が身近になり過ぎたために、人々は一様に無気力だ。そうした時代背景から、政府は死や暴力、犯罪などが描かれた書物を駆逐する政策を打ち出した。それらは“有害図書”として焚書されるが、やがて対象は拡大、ありとあらゆる本が焼かれていく・・・。 
 所有することも作ることも許されず、必要な情報はラジオを通じて、しかも政府の検閲を通った安全なものだけが与えられる。子ども達は書物を知らない。そして犯罪を認識しない。
 少年クリスは唯一の肉親であった父を亡くして後、“何かを求めて”旅を続けていた。旅の途中に訪れたある閉鎖的な村で、奇怪な事件が頻発していることを知る。不定期に行方不明になる村人、戸口に書き付けられる赤い十字架、そして発見される首なしの死体。・・・村人は口を揃えていう。「それは“探偵”の仕業なのだ」と。   
 しかし、ミステリ愛好者であった父が聞かせてくれた物語の中で、“探偵”は常に悪に立ち向かう正義の存在だった。 探偵=正義を証明するために、クリス少年は歳の離れた友人、キリイ先生とともに真相の解明を試みる・・・。   

感想。・・・何か辛口感想になってしまった・・・ボソ 。
・・・少年検閲官というタイトルだったので、てっきり主人公のクリスがそうなんだと思っていたら、違いました。検察官はエノという少年。しかもクリスと絡んでくるのは後半になってから。一応、少年検閲官エノとの“共同捜査”で事件を解決するんですが・・・後からひょっこり出てきておいしい所を全部持っていった感が。前半、クリスとコンビを組んで大活躍していたキリイ先生が、いないも同然になってしまってましたしね。正直、エノの存在はいらんのでは・・・いやいや、キリイ先生以上に活躍させるべきだったんではないかと。“ミステリ絡みの事件を捜査するためだけに、特別な育てられ方をした少年”という、いかにも読者的に気になるプロフィール部分がさらっと流され過ぎてて感情移入できなかったです^^;。そこらをもっと突っ込んでくれたらよかったのに・・・。
 また、序章のおどろおどろしさに最初はホラー小説かと思いきや、推理モノ。しかし、犯人と犯行動機が、トリックはわからぬものの、おぼろげにわかっちゃったりもして。事件に関わることで、これから己がやるべきことを見つける、というクリス少年の成長話だったんでしょうかね^^;。
 このお話、いかにも続きそうに終わっていたのですが、続刊の予定はないのかなぁ? 
 ところで・・・私の中では物語の中の探偵は=正義ではないです。ちょっと犯罪者よりだとすら思ったり^^;。初対面で職業やら趣味やら当てるって、よくあるパターンですけども、実際ソレやられたら、ちょっと気味悪くないっスかね。。。探偵=推理せずにはいられない人かなぁ。

『心霊探偵八雲8』 読了。
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 ちょっとワンパターンを感じ始めていた^^;このシリーズでしたが、クライマックス突入とのことで、今回はちょっとちがった切り口です。いつもは警察側として活躍していた八雲くん、殺人容疑で追われる身になってしまいます。八雲&後藤、晴香&石川といった具合にふた班行動。携帯で連絡を取り合いつつ事件を追っていくため、接触は最後の方までありません。つまり晴香ちゃんと八雲くんは電話で会話するのみで、顔を合わせないんですが、

晴香ちゃん「八雲君とっても心配っ!絶対に帰ってきてねっっ!!」
八雲くん「心配かけてごめんね・・・」
 
と、いったいいムードでして(実際には↑みたいな会話はありません^^;)、ふたりの距離がまた少し縮まったようです^^。
 ・・・この 八雲シリーズ、これまで白泉社で一度コミック化されており、2巻まで出てるんですが(全2巻? 1巻だけ古本屋で購入)、今度は角川から月刊『Asuka』で連載されてます。なんか納得いかない。。。。
 

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政策
『少年検閲官』
時代背景がブラックすぎるんですね。
本が読めないなんて、つまらないですよね。

言論、表現の自由がなくなり、制限されると、人々の不満の矛先はどこに行くのでしょう。結局、犯罪を知らない子どもが育っても、犯罪というものは自然的に生まれるものですよね。だから、法律が作られた。書物を焼き払うなんて、恐ろしい政策は嫌ですね。ちょっと昔の日本では、言論、表現ともに不自由なところもあったみたいですけど、それでも書物は残ってます。書物が何もないなんて、やっぱり恐ろしいですね。

そんな政策をとったら、革命を起こしましょう(笑)
旅人 URL 2009/08/31(Mon)21:09:22 編集
Re:政策
旅人さん、こんばんは^^

>本が読めないなんて、つまらないですよね。

自由に書いたり読んだりできますからねぇ。
しかし、生まれた時からそれがなくて、しかも形も知らなかったら、疑いもしないでしょうね^^;。

>言論、表現の自由がなくなり、制限されると、人々の不満の矛先はどこに行くのでしょう。結局、犯罪を知らない子どもが育っても、犯罪というものは自然的に生まれるものですよね。

犯罪を起こした人間が、このような本を愛読してました、とかあるじゃないですか(こじつけっぽく感じることもありますが)。また、ジャンルはちがうけど、『完全自殺マニュアル』がたたかれたこともありましたね。
確かに内容に(良かれ悪かれ)影響を受けることもある、というか・・・あるでしょう。
しかし、死や犯罪、暴力といった書籍を世の中から消し去ったとしても犯罪は起きるでしょうね。・・・むしろ増えるかも。原始的といいますか、緻密さには欠けるかもしれないけど。そして同時に警察の捜査能力&検挙率も大幅ダウンするんでは。

>そんな政策をとったら、革命を起こしましょう(笑)

『チョコレート・アンダーグラウンド』みたいに、地下で闇マーケットとか開いちゃうかな^^
【2009/09/01 18:31】
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