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おとなの(?)読書感想文。 絵本から児童書、時代モノ、how to本、ミステリーetc...。あなたの道標になったら幸いです。
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東京では(それともここらだけ?)残念なことになってしまった日食観測デー(張り切ってダンボール工作をしなくてやっぱよかった)。
それにしても、曇りって。大雨だったら諦めもつくけど、何か中途半端な天気じゃね、である。
だから私は空ばかり見ていた。

・・・国立天文台のページで写真が見れます。

 

さて、すっかり書き忘れていたので、書いておこう。。。
美女と竹林 美女と竹林
森見登美彦

光文社 2008-08-21
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 父と一緒にたけのこを掘った幼き日から、竹林を愛してやまない森見氏。
頭の中を占めるのは「竹林!」「竹林!」「竹林!」
 さて、竹林でひとやま!時々は小説家業!といった妄想を暴走させ、知人が所有する竹林の伐採を申し出る。ひとりでは不審者っぽく見えそうである、という理由で親友の明石氏を巻き込むのだが、森見氏同様、明晰な頭脳が取り得といった力仕事に縁の無いお方。また、本業の小説の締め切りやら、サボるやらで思うに進まない竹林伐採。。。
  妄想と嘘八百を織り交ぜたエッセイ・・・なのかなぁ^^;。「竹林」という単語、ほぼ全てのページに出てきてるんじゃなかろうか。。。
 読みながら、そして読み終わった時、何だかもーれつに「竹を刈りたい(≧∇≦)!!!」という気分になった^^;。
・・・ああ、どこかにいい感じの竹林はなかろーか。。。
 
青年のための読書クラブ 青年のための読書クラブ
桜庭 一樹

新潮社 2007-06
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 良家の子女が集う聖マリアナ学園の100年の歴史。
 このお語は学園の正史には残されなかったエピソードであり、“王子”選出、生徒会の横暴と対抗勢力、共学への移行による乙女帝国(と、いってよかろう)崩壊の前夜の有様など、その時代の読書倶楽部に在籍した、名も無き“誰か”が密かに書き綴ったもの(という設定)。
 それぞれの章にモチーフがあるので、重ねてそれを読んでいく楽しみもあります^^。

第一章 烏丸紅子恋愛事件(『シラノ・ド・ベルジュラック』)
第二章 聖女マリアナ消失事件(『哲学的福音南瓜書』)←著者の桜庭さんによる創作
第三章 奇妙な旅人(『マクベス』)
第四章 一番星(『緋文字』)
第五章 ハビトゥス&プラティーク(『紅はこべ』)
 
 いやー・・・女子高出身の私には何やら懐かしさを感じる雰囲気の本でした^^;。
子どもというには育ちすぎ、女性というにはまだ幼いという“何者にもなりきれていない存在”が山盛りてんこ盛り。フシギな場所でした。
“王子”もリアルに存在。そんな名称はなかったけれど、体育祭で連合長として選出された“凛々しい”先輩方なぞ、まさにそれ。バレンタイデーは女子同士で普通にチョコ交換してましたしね(友チョコ、なんて言葉はまだなかったと思う)。。。

・・・わりと最近知った話なのですが、我が母校はいつぞや共学になったそうです。
ソレを知った時は・・・「ぅええええええ!!!Σ( ̄□ ̄;)」と、ちょっと・・・いや、ものすごく動揺しました^^;。当時はフツーに共学校に通っていた友だちが楽しげで、羨ましくてたまらなかったというのに・・・
 歴代の制服を着たマネキンがずらっと展示されているコーナーがあったのだけれど(←それはそれは不気味なシロモノであった)、最古のものは袴姿だったはず。伝統(だけ)が唯一のウリだったのに^^;。
少子化を感じた出来事。
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こんにちは
hanananさん、こんにちは。

『青年のための読書クラブ』ですか。
タイトルからすると読書紹介っぽい本と勘違いしそうです。けれど、学園の歴史小説なんですね。しかも、誰かによる記録。そういうの結構好きかもしれません。
記録と言えば、前にドストエフスキー氏の『死の家の記録』とかいう刑務所での生活を描いた小説を読んだらおもしろかったですよ。

ぼくは旅人だけに「第三章 奇妙な旅人(『マクベス』)」が気になりますね。マクベスってシェイクスピアのマクベスなんですかね?まあ、読んでみたらわかるんですよね。

それにしても、この図書館は、本の紹介がされていて、いつ来ても素敵です。紹介の仕方がうまいんですね。興味が出てきます。病気で引きこもりがちのぼくにはとても嬉しいなあ。ありがとうございます。涙が出てきます。

最近、気力低下気味の旅人の来館でした。
旅人 URL 2009/07/23(Thu)18:05:51 編集
Re:こんにちは
旅人さん、こんばんは^^

>『青年のための読書クラブ』ですか。
>タイトルからすると読書紹介っぽい本と勘違いしそうです。けれど、学園の歴史小説なんですね。

歴史小説までの重厚さは・・・^^;
『奇妙な旅人』は↓で、かなり長々と立ち読みできます。『新潮社のページ)
http://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/304951/tachiyomi.html
ただ、紹介しといてアレですが、好き嫌いがハッキリわかれると思います^^;。

>記録と言えば、前にドストエフスキー氏の『死の家の記録』とかいう刑務所での生活を描いた小説を読んだらおもしろかったですよ。

読んでみます^^。
予約の本も届いていることだし、早速。

>最近、気力低下気味の旅人の来館でした。

私は万年体力低下です^^;。
この気温が!湿度が・・・!! 
【2009/07/24 04:45】
無題
こんにちは。
いまは
NHKアナ、住吉美紀さん
エッセイ読んでます。

この辺は、日食見れたようです。
高校が終業式だったので
みんなで見たり。
私はぼ~っとしてて。。。
kahiro URL 2009/07/23(Thu)18:20:18 編集
Re:無題
kahiroさん、こんばんは^^

>NHKアナ、住吉美紀さん
>エッセイ読んでます。

住吉美紀さん。
あまりテレビを見ないのと、人の顔と名前がなかなか覚えられない私なので
(←これは本当に深刻)、誰だろうか・・・と^^;。
調べました。『自分へのごほうび』?ですか?

お取り寄せか・・・それはいいなぁ。

>この辺は、日食見れたようです。

日本も狭いようで・・・広いですねー^^
次回に期待です^^。
【2009/07/24 04:47】
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