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おとなの(?)読書感想文。 絵本から児童書、時代モノ、how to本、ミステリーetc...。あなたの道標になったら幸いです。
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出版界では熾烈なオマケ合戦が繰り広げられている、よーだ。

新潮社はお馴染の“yondaパンダちゃん”のマスコット(あんまり可愛くないところがむしろ可愛い^^。とっても欲しい)・・・2冊購入が必要。
集英社はハチさんストラップ(わりと可愛い^^。ちょっと欲しい)・・・1冊購入でOK。
角川文庫はブックカバー(あんまりいらない、かも^^;)・・・2冊が購入が必要。

 学生の皆様に「ぜひ我が社の本で読書感想文を!!」と言うことでありましょうね。
同じタイトルが違う出版社から出ており、しかも同じ棚にあったりするのですが、この夏、どちらがどれだけ売り上げたのかぜひ知りたいところです(←野次馬根性^^;。でも、きっと内部的に調査は行われてるよね・・・)。
 さて、「ブックカバーなぞ、いらん」などと無礼なことを書いたくせに、私が購入したのは角川文庫^^;。しかし、ひねくれたのではなくて、8月にアニメ映画になるってことだったので。私の本を勝手に持っていく)子どもらも楽しく読めるであろうと。

サマーウォーズ (角川文庫 い 67-1) サマーウォーズ (角川文庫 い 67-1)

角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-07-25
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あらすじ。
(映画公開直前なので、ネタバレないよう、かなり気を使っている^^;)
このお話の舞台は近未来、あるいはこの世界と少しだけ次元の違う現代かな?
老いも若きもデジタル仮想都市“OZ(オズ)”に自分のアバターを持ち、コミュニケーションを取っている。
“OZ”とは・・・通信手段として機能するだけではなく、そこは例えばビジネスの現場であり、公共機関の窓口であり、娯楽の場だったりもする。セカンド△イフの超進化系、生活に密着したモノになった感じとでも言ったら近いでしょうか(セカンド△イフ、あっという間に飽きちゃった人σ( ̄∇ ̄;)なので、うまく説明できないが)。

 主人公は理系の草食男子(と、自分で書いてちょっとイラッとした^^;)健二。そしてひとつ年上の先輩・夏希。その憧れの夏希先輩から“アルバイト”を頼まれ、勇んで引き受ける健二だが、その内容は「4日間だけ婚約者のフリをして!」という無茶なものであり、しかも「旧家出身、東大卒、アメリカ帰りの帰国子女」というデキ過ぎなプロフィールが設定されていた。
 怯みまくりながらも、陣内家16代当主たる“栄ばーさん”率いる親族の皆さんのパワーや温かさにほだされ、そして何よりも夏希への想いから、たかが4日間のことと腹をくくる。
 さて、偽の婚約者役という大役に心身ともに疲弊していた健二の元に、ある晩、見知らぬ相手からの携帯メールが届く。そこには謎の数列が・・・。

 タイトルは「Solve me(私を解いて)」。

 いかにも無害人畜で常におとなしい健二君だけれども、その実、数学に非凡な才能を持っている(ホントはかなりスゴイ奴なのだ)。それが擬似乱数による暗号であることを見抜き、あっさりと、嬉々としてそれを読み解いてしまう(・・・そういう感情、数学なぞこの世からなくなってしまえぇぇ~と呪詛していた私には、ちーっともわからんのですがね^^;)。
 一夜明けた世界は何故か大混乱。
テレビでは“OZ”に管理制御されていた全システムが暴走、異常な動作を起こし始めたことを伝える。何でも“OZ”管理センターに浸入、ハッキングした者がいるという・・・それって・・・?!

 

・・・小さい単位の家族ではなくて、一族の絆の話。
いい話だった。出来すぎ感はあったけども、気にならない。それでいいんだ、“愛は地球を救う”んだから。
ただ、文系オタク女子としては・・・例えば「200テラフロップスのスパコンに、100ギガのミリ波回線」云々言われたところで「はぁ?」なので、理解でいない箇所がいくつか。身近にITオタク系男子(おとーさん)がいるので説明してもらったが、↑は盛り上がりシーンだったので、読みながら理解できていたら、もっと楽しめたのになぁと。さらっと読み飛ばしてしまっても支障はないけども、※解説とか入れといてくれたらいいのに。(も、もしかして・・・常識だったりとかするの(゜。゜)・・・?)

 栄おばあちゃんを上座に、陣内一族が集まってご飯を食べるシーンは何だか懐かしい。
・・・大正生まれの祖母には9人もの子どもがおり、そして孫らが(思いだせる限りで)12人。陣内家に負けない?!結構な迫力でした。
男性上位の時代に若き日を過ごし、身を粉にして家族のために尽くしてきた“お母ちゃん”。その子どもらには苦労して育ててもらった、という思いがあるのでしょうね。誰も頭があがらない、というのもわかる気がします。いい年こいたオッサン、オバサンらが、おばーちゃんに何やら叱られてムスッとしつつも、「悪かったよっ」みたいなシーンを目撃したことも実際にあるし^^;。
夏希の台詞に、
「大おばあちゃんがいなくなると、みんながバラバラになっちゃう」というのがあるのだけれども、悲しいかな、これは事実。
手綱を締める人がいなくなった時、油断してると一気に“家族”は疎遠になってしまうみたい。
物語では陣内家一同が一丸となり、世界の危機を救うと同時に家族の絆崩壊というピンチをも乗り越えるわけだけれど、リアルには絶対ないよね、こんなこと^^;。

とりあえず、明治・大正生まれのおじいちゃん、おばあちゃんがいらっしゃる若い人。
達者な内に、よく話をしておくといい。妖怪じゃない限り^^;、きっとそんなに時間はない。
イトコ達とも仲良くしたほうがいい。自分になんか似てて憎たらしいけど。

あなたの屈託のなさが、その意外にも細い糸を繋ぎとめるかもしれないよ。

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早く見たい
こんにちは。
予告見て以来、
好きだなと思ってます。
絶対見るぞと。
神木くんはいま、
ドラマで拝見中
かっこよくなっていくな~
いい男になれよ、
という感じです。
kahiro 2009/07/29(Wed)16:07:51 編集
Re:早く見たい
こんばんは^^

>予告見て以来、
>好きだなと思ってます。
>絶対見るぞと。

もう観ましたか?
ちよっと仕事が忙しくなってきたので、
お盆過ぎまで観に行けそうもないです(T_T)。

>神木くんはいま、
>ドラマで拝見中
>かっこよくなっていくな~
>いい男になれよ、
>という感じです。

ウロですが^^;・・・『探偵学園Q』?とか
『金田一少年』?とか出てた男の子ですよね。

今、いくつなんだろう?
高校生くらい?・・・ならピッタリですね、今回の役^^。

真っ直ぐ育ってほしいですね・・・
【2009/08/04 03:46】
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