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著:山田 悠介
出版社:文芸社
『スイッチを押すとき』。
実は小説を読むより先に、GyaOで配信されていたドラマで観ました。次の展開がすごく気になって、ドラマを追いつつ図書館に原作の予約を入れちゃったりして^^;。
…ところで、原作がヒットしたものであればあるほど映像化するのは、きっと難しいんでしょうね。ドラマならまだしも、2時間枠の映画なら尚のこと。細かいエピソードの全てをもらさず盛り込んでいたら、きっと時間が足らない。それで結局、物語がはしょられたりするもんで、“活字を読んでることが前提ね!”の、消化不良な映画になってしまう(…ような気がする)。
で、話を戻して『スイッチを押すとき』ですが、ドラマは面白かったんだけど、?が目白押し。(私が見落としてるだけかも^^;)特に気になったのは、
『青少年自殺抑制プロジェクト』とやらの内容やデータが、果たして、若年層の自殺に対してどんな抑止効果をもたらすのかということ。もっと“もっともらしい”(複雑な日本語だ)言い訳が欲しいところです。
また、主人公・南 洋平の助けを得て、被験者である4人の子どもらが収容施設からの脱走に成功、逃亡中であることは、あらゆるメディアに大々的に取り上げられている…にもかかわらず、そこらの一般人はまるで無関心だし(ほとんど出てこない)、プロジェクト立ち上げに際して、断固反対を唱えたはずの“人権保護団体”はどこいっちゃたの~とか、すごく気になる^^;。
きっと原作で解決するのだあ~♪ ・・・で、後日、原作を読みました。
……わかったのことはただひとつ。
このドラマ版は非常によく出来ていたのだな~ということ。終盤の何ページかを除いては、内容や話の流れはどちらも大体同じと思われました(ラストは違います)。でも・・・でも!! ドラマを観て湧いた疑問は、解決せぬままでした。。。
著者の山田悠介さん、中高校生に人気の作家さんらしいのですが、暗いニュースが多い昨今、なんか…もっと、こう…“希望の持てる結末”を見せてあげたらいいのに…とか思うんですがねぇ^^;。
山ほどの敵、そして一握りの味方。それが現実ってものだ、と思う。
・・・でもさ、自分にひとりでも味方がいたら、どんな世界でもナントカ生きていけるよ、きっと。私はそう思ってる。
ひと昔とちょっと前(10年ちょい前)、仕事と仕事の繋ぎで少しの間、文具店でバイトしたことがある。
店長のおじさん、パートのお局さま&若奥様が二人。高校生の女の子ふたり。そして、そのどこにも分別できない私というメンバー。
この職場には、お局様が言い出した(らしい)ある決め事があった。それは、
「人の噂話はしないこと。誉めるのでも何でも、本人がいないところでその人について語るのは厳禁」というものだった。
唯一の男性である店長はお客さんみたいな存在。で、女性が幅をきかせる職場において、何か・・・嫌な出来事があったんでしょうね^^;。はじめと終わりでは、まるで違う内容に変わちゃってる伝言ゲームみたいにさ。
あきやまただしさん、と言ったら『まめうし』シリーズとか・・・『たまごにいちゃん』、『へんしん』シリーズ、『ぱんつぱんくろう』なんかがメジャーかもですが、今日はこんな絵本も併せて。
あしなが
著:あきやま ただし
出版社:講談社
“あしなが”はスラリとした身体の美しい犬です。
「あしながってさ、お高くとまってるよな~」
「きっと、でっかいお屋敷にすんでるんだぜ!」
「アイツ、仔犬をさらって食っちゃったらしいよ!!」
でも、そんなまことしやかな噂が野良犬たちの間に流れ、あしながは嫌われ者。
悪口とか噂話ってさ、楽しいんだよね。オカシナ連帯感みたいなものも生まれちゃったりしてさ。
・・・でもさ、ホントの所はどうなのよ。自分の目で確かめたのかい?
自分とはどこかしらちがう存在を、ヘンだとか、時には悪だと決め付ける、
子どもの社会にはもちろん・・・むしろ大人の中により色濃くある感情。
大人にこそ読んで欲しい、絵本です。