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おとなの(?)読書感想文。 絵本から児童書、時代モノ、how to本、ミステリーetc...。あなたの道標になったら幸いです。
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東京は連日、晴天です。今日は暑かったなー。

さて、今回は宮部みゆきさんの時代モノ(1)を。
『模倣犯』より、『ブレイブ・ストーリー』より、時代小説が面白いのです!(←独断&偏見)

『かまいたち』

著:宮部みゆき
出版社:新潮社
 
世間が『ブレイブ・ストーリー』映画化の話題で持ちきりだった頃、
読み始めた時代小説。(ご存知の通り、同じ著者です)私ってヘソ曲がりでしょうか^^;。
 
表題作の 「かまいたち」
       「師走の客」
       「迷い鳩」
       「騒ぐ刀」

・・・以上の4本の短編からなっておりまして、合間読書にピッタリ!と、思っていたら、
本腰をいれて読むことに。同じ登場人物が出てくる後の2作品は、以後、『霊験お初捕り物控』として、シリーズ化されております。

 主人公の超能力(・・・というのかな?)によって、闇へと葬られるかと思われた事件に光が当たり、絡まった糸はほぐされ、切れた糸はつなぎ合わされ、正しき1本が導き出される・・・といった展開、現代小説(もしくは少女漫画とか)にはありがちな気もするのですが、それが江戸が舞台となるとえらく新鮮です。

 参考までに、シリーズ1作目『震える岩』、2作目『天狗風』も挙げておきます。


 

『震える岩 霊験お初捕物控〈1〉』

夜毎、鳴動する怪しき岩、油樽に浮かんだ子どもの遺体、死人憑き。
一見、無関係に見える色んな糸が、主人公・お初の霊験でより合わさって・・・
最終的に赤穂浪士が絡んでくるとは夢にも思いませなんだ。

 面白かった!確かに面白かったのですが、私、元祖(?)『忠臣蔵』って、嫌いじゃないので・・・浅野乱心説とか、その辺ちょっと受け入れがたかったりして^^;。

『天狗風 霊験お初捕物控〈2〉』

 長編だけに対峙する“怪異”の気味悪さ、敵の狡猾さがアップしており、お初の“霊験”をもってしてもひらりひらりとかわされ、返り討ちにあったりもします。(と、言うわけで強力な味方が登場します。が、ネタばれしちゃいそうなので、これ以上は書きません^^;)

 自分の不思議な力に戸惑いながらも心を決めた、果たすべき役割を心得た、と
言ったところでしょうか。主人公・お初、すっかりたくましく成長しています。前作以上に古沢右京之介ともいい感じです。

 

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