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おとなの(?)読書感想文。 絵本から児童書、時代モノ、how to本、ミステリーetc...。あなたの道標になったら幸いです。
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アキハバラ@DEEP
石田衣良 (著)
出版社: 文藝春秋

今日は石田衣良さんの本を。
私が石田衣良さんを読み始めたのは、やっぱり「池袋ウエストゲートパーク」から。
…なのですが、今日は『アキハバラ@DEEP』他を。
読み始めてまず、思ったこと。ずっと頭から離れなかったこと。それは「オタクの定義って何?」であった。
物語の主要メンバーらは、それぞれが様々なジャンルにおいて、類稀なる才能を持っている。また、メンバーそれぞれが何かしらの“不都合”を抱えていたりもする。でも、それって普通に社会人・サラリーマンするにはマイナス要素かもしれないけど、ただ単純に「オタク」ではないような? メイド喫茶に出入りはしても(勤務はしてても)ソレっぽく見えず。
会社を立ち上げ、AIの開発、“誘拐”までは何とかついて行けましたが、後半、やけにSFっぽくなってきて…読むのキツクなりました。私の貧相な想像力ではとてもとても^^;。
この本が最初からSFとかファンタジーとして出されていたら、そういうつもりで読んだのにな。
ドラえもんが四次元ポケットから出す秘密道具だったら、ありえなくても納得できるんだけど・…^^;。

灰色のピーターパン』『(IWGP』シリーズの現時点の最新作)、の図書館の予約の順番待ちの間、読んでみた石田衣良さんの他の作品、全然違う作家さんの、似たようなテーマの作品など。
読むなら順番は・・・『LAST』→『スカイハイ』→『エンジェル』→『青い空の向こう』がよろしいかと。
逆順でやると確実に凹みます^^;。

  

エンジェル
石田衣良(著)
出版社: 集英社

主人公がのっけから死んじゃってる時点で、やられた~(?)と思いました。
幽霊が主人公というわけで、フ~ラフラしてる内に、どうも自分は殺されたらしいこと、しかも死んでしまう以前の2年分くらいの記憶が飛んでることに気がつき、それらの理由を探っていく話です。
恋愛ストーリーもあったりしますが、予想通り・・・です、ハイ。本人が納得してるから、私ごときに口をはさむ余地はないけどさ、報われない愛はやっぱ悲しいよな~。

 
スカイハイ (1) (コミック)
高橋ツトム(著)
出版社: 集英社

ドラマで釈由美子がやってましたね、門番イズコ役。「お逝きなさい!!」ってアレです。原作は漫画なのです。
殺されたり、怨みの中で死んでいった魂だけが行くところ。“怨みの門”。選択は3つ。
「怨みを忘れて生まれ変わる準備をする」
「魂のまま現世をさまよう」
「ひとりだけ憎い人を呪い殺すことが出来る、けれど自分の魂は地獄で未来永劫、苛まれる」
怖っ!・・・「天国でのんびりコース」っていう選択肢はないんですかね^^;
 
 
青空のむこう
アレックス・シアラー (著)、金原瑞人 (翻訳)
出版社:求龍堂 
事故で死んでしまったハリー。どこへ行けばいいのかわからないまま、自分の住んでいた町を魂という形でさまよいます。
自分が死んでしまっても世界は変わらず動いていることへのショック。
けれども家族の嘆き、ケンカ別れしてしまったお姉ちゃん、いじめっこ達の本心を知り、自分に関わる全ての人達の世界には大きな穴があいたこと、かけがえのない、“唯一の僕”であったことを知るのです。
テーマは重たいんだけど、全編通してどいうわけだか明るいのです。子どもの目線で描かれているからかな。ラストも切ない中にもほっとするものがあります。

 
 
LAST (ラスト)
石田衣良(著)
出版社: 講談社
 
なんとまあ…読後感の悪い本だろう^^;。
実際、こういう現実ってあるのだろうけれど、『LAST』というタイトル通り、断崖絶壁、もう後が無いギリギリの状況を描いたこの作品は(短編です)、まるっきり救いがない。
『IWGP』シリーズ、『電子の星』の“人体損壊”描写も相当グロい、と思ったけれど・・・。
ホントこの作品は精神的にも凹むし、気持ち悪くなる場面が多々。だったら読むなよ!と思いつつ読んでしまうのは何でだ~。
 

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