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おとなの(?)読書感想文。 絵本から児童書、時代モノ、how to本、ミステリーetc...。あなたの道標になったら幸いです。
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5年の読み聞かせに行きました。
ずらりと何冊か並べて、どれを読もう?と子どもらに選んでもらった本は、2冊とも木村裕一さんの本でした。
『ゆらゆらばしのうえで』と『にんげんごっこ』。
お目が高いね、ハイ、了解。
それにしてもいつもながら静かです、礼儀正しいです、高学年。もっと、くだけて・・・っつーか、適当に聞いててくれていいのに。オバちゃんはね、ここだけの話、横やり・茶々入れ大歓迎なのだ。
「ありがとうございました」
・・・・・・って、よせやい、照れるじゃん。

今日は2冊の他、「食われそうで食われない話」を、思いつくまま何冊か感想をかいてみました^^。

 


 



ゆらゆらばしのうえで

著:きむらゆういち
絵:はた こうしろう
出版社:福音館書店


ライト版、『あらしのよるに』といった感じです。
生きるか死ぬかのギリギリの状況の中で、ふと芽生える“食うもの”と“食われるもの”の友情・・・このお話ではキツネとウサギという設定。
追いつ追われつたどり着いた丸太橋。ところが橋が岸から外れ、やじろべえみたいにお互いの重さで、ゆらゆらと・・・
危機を脱した後は、彼らの立場は元に戻るのだけれど(うまいこと逃がしてくれるけどね)、
『あらしのよるに』のガブとメイの転落振り(?)に涙した者としては、それが逆にホッとする^^;。


・・・以前、ウチのおとーさんに『あらしのよるに』を読ませたときのこと、
「食っちまえばよかったのに~」
この、全国の女性『あらし』ファンにカミソリを送りつけられそうな一言、ふざけて言ったんですが、物語が悲しい結末に終わったとき、実は私もちょっとだけ・・・・・・そう思ったりもちゃったりして^^;。



 

にんげんごっこ

著:きむらゆういち
絵:長 新太
出版社:講談社



動物達の目から見たら、人間って色々と面倒くさいんでしょうねぇ。
学校で勉強、料理や掃除、トイレで新聞なんかも読まなきゃならないんだから・・・。
かつては人間の家で暮したことがあるという、“物知り”猫のノラが、“人間の生活”について、森の動物達に、それは親切、丁寧に教えてくれます。このノラ君、ヒトの暮らしぶりを中々によく観察してるんですが・・・“ありがた迷惑”についてはどうも学ばなかったようですな^^;。



絵本の世界は、不思議です。犬も猫も当たり前にしゃべるし、現実では敵同士で相容れない存在が、横一列で仲良しだったり。
でも、敵は敵同士に描かれて、食いたいけど食われない関係の話もまた、多いですよね。
そんな話を今、思いついただけ。



おまえうまそうだな

著:宮西 達也
出版社:ポプラ社


 これはすりこみと言うのでしょうか。迷子になった草食恐竜・アンキロサウルスの赤ちゃんは、肉食恐竜ティラノザウルスをお父さんだと大勘違い。しかも「うまそう(美味しそう)」と言われたのを自分の名前だとまた勘違い。
“ウマソウ”の天然の純粋ぶり、愛らしいです。情も湧くってものですよ、ティラノさん。ええ、わかりますとも。
それで、すご~く無理して、“いいお父さん”であろうとするティラノの姿が・・・泣けちゃう。
 夏、幕張の恐竜博でウマソウ・・・じゃなかったアンキロサウルスの姿を探したんですが、いませんでした・・・残念。



にゃーご

著:宮西 達也
出版社:鈴木出版


 また、宮西達也さんの絵本から^^。
いかにも「お前らまとめて食ってやるぅ~」ってな、凶悪な顔してる猫ですが、怖いもの知らずなネズミの子どもらにとっては、身体の大きな遊び友達です・・・猫はオッサンらしいのでちょと老けてますが。
「もも取りに行こうよ!」とか無邪気に誘っちゃったり(先生の話を聞いてないからですよ!!)
食べちゃう気マンマンでネズミのお誘いに乗る猫ですが、無邪気の毒気にあてられて・・・それとも脱力しちやったのかな、無事に帰してあげちゃうのでした・・・。
猫の吊り目にきらりと光るそれは・・・^^。ウチの猫達にも爪の垢煎じて飲ませたいですよ、ホント。


ぶたのたね

著:佐々木 マキ
出版社:絵本館


 足の遅いオオカミは生まれてこの方、ブタを食べたことがありませんでした・・・。キツネ博士に相談してぶたのタネを手に入れて、せっせとお世話をするオオカミくん。結構、マメです。
ブタの実(?)がたわわに実ちゃってるページはなんか圧巻。お腹いっぱい食べられるハズだったのに、よりによってゾウのマラソン大会の日とかち合うとは・・・お気の毒^^;。
シリーズの『また ぶたのたね』も続けてどうぞ^^。

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