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おとなの(?)読書感想文。 絵本から児童書、時代モノ、how to本、ミステリーetc...。あなたの道標になったら幸いです。
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学校公開デーにつき、全校あげて読み聞かせ。
私は3年生担当。
『おおきなたまご』と『ちょっとまって、きつねさん!』を。

暑い・・・。
今日日の小学校たるもの、全教室エアコン、液晶テレビ完備だったりするのだが・・・さすがに朝っぱらから冷房はきいておりませなんだ。頂き物の扇子(←場所を取らない優れ物っ)でぱたぱたーしてたら、子どもらが「扇いで~」と集まってきました^^;。

おおきなたまご おおきなたまご
M.P.ロバートソン 笹山 裕子

PHP研究所 2009-03-11
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 ある朝、ジョージはママが可愛がってるメンドリが温めている卵を見てびっくり。それはとんでもなく巨大なものでした。自分の部屋に持ち帰って大事に大事に温めていたらば。孵ったのは・・・なんとまードラゴンの赤ちゃん。
さて、ママになってあげることを決めたジョージ君、赤ちゃんドラゴンに「美しい飛び方」「火の吐き方」「お姫様のいじめ方」「騎士との戦い方」を教えてあげます。
さて、就寝前の読み聞かせの時間に読んであげたのは「ドラゴン」の物語でした。。。
・・・どちらかと言うと、男の子にウケました。特に「お姫様のいじめ方」のあたり。物語の中のドラゴンは、いつも悪役とは限らないんッスけどねー^^;。


ちょっとまって、きつねさん! ちょっとまって、きつねさん!
Kathrin Sch¨arer 関口 裕昭

光村教育図書 2008-07
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 夜更け、キツネとウサギが出会ったならば、「おやすみなさい」の挨拶を交わす場所がありました。・・・喰うものと喰われるものといった関係である彼らの、いわば中立地帯なのかもしれませんね。
さて、その場所で迷子のウサギの子どもとキツネが鉢合わせる。キツネは何とかウサギを喰ってやろうとたくらむのだけれど、なかなかどうして子ウサギさん、身体はチビだけど「お話を聞かせて」だの「子守唄を歌ってくれ」だのと、機転を利かせてピンチを切り抜けます。後半、パパうさ&ママうさ登場。キツネを懲らしめてやろうとするのだけれど、子うさぎのひと言がキツネを救います。
・・・何も知らないキツネは地団太を踏んだでしょうが^^;、誰も傷つかない優しいお話^^。
 2冊読んで3分弱時間が余ってしまったので、雑談でもと思いましたが、ことのほか早く職員会議が終わったらしく、先生が早々に教室に来られたので(空気的には読んでる間にいらっしゃってたらしい)これにて終了。

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夏祭りのシーズン到来。
まだ梅雨時なのに?と思うでしょうが、企画側はもう動き出しているよう。少子化のご時世ですが、私の住まう地域はそれなりに子どもが多いので、夏休みの初めから終わりまで、毎週どこかの子ども会主催の夏祭りがあるのです。
子どもらはいいけど、大人はタイヘンですな^^;。

夜市 (角川ホラー文庫) 夜市 (角川ホラー文庫)
恒川 光太郎

角川グループパブリッシング 2008-05-24
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 これからの季節にぴったりな1冊。
幻想的なホラー小説。表題作の『夜市』と『風の古道』が収録されております。

核心には触れてない^^『夜市』あらすじ。
 “夜市”は異界に開かれる“オバケ市”。
 裕司は高校時代の友人である“いずみ”を誘って夜市に出かける。子どもの頃、一度だけ夜市に来たことがあるという裕司は、その異界の祭りが開かれる夜を感じ取れるのだと言う。その言葉通り、確かにその夜市にたどり着いた裕司といずみだったが、裕司は大切なことを忘れていた。それは、「夜市を訪れた者は、何かを買わなくては市から抜け出すことが出来ない」という絶対のルール。
 責め立てるいずみに、ぽつりぽつりと裕司が語りだしたのは過去の話。
・・・子ども時代、田舎の神社のお祭りに出かけた際、夜市に迷い込んでしまった裕司。客も店を開いているのも、この世のモノではでない異形達。また、広げられた売り物も“老化が早くなる薬”だの“あらゆる生き物の首”だったりと不気味なものばかりで、しかも100万円だの1億円だのとベラボウに高額。でも、取引しなければ永遠に夜は明けず、市を彷徨うことになるのだと聞かされる。
 買い物が出来るだけのお金を持っていなかった裕司は、物々交換という形で取引を成立させて無事脱出を果たしたこと、そして、失ったモノを買い戻すために再び夜市を訪れだのだと言う。。。

 さて、ホラー小説大賞を獲ったこの作品、巻末に荒俣宏さん、高橋克彦さん、林真理子さんらの選評が掲載されているのだけれども、口を揃えて仰る通り、確かに予想外の展開&ラスト。短いお話といってもいいくらいなのに、ものすごく長いお話を読んだ様な印象。
 以下、ネタバレ感想。
 お祭りの出店には魔法みたいなものがあるよな、と思う。裸電球のオレンジの光に照らされ、整然と並んでいた時には魅力的に思える様々が、手に入れた途端に色褪せてしまうのは、きっとその魔法は品物が“そこ”にあるときだけしか有効じゃないから。
 弟と引き換えに裕司が手に入れた“野球の才能”も、夜市からの脱出が目的だったとしても、その場では魅力的に見えたのだろうと思う。でも魔法がとけてしまえば・・・それはくだらないものだったに違いなく。
 もともと弟なんて存在していなかったんだ、と思い込むことだってできた。証拠はない。いっそ全て夢だと思ってしまえたなら、裕司が冷たい人間だったなら、まるで違ったお話になっていたろう。

・・・神社の夏祭りってどこか不気味だとは思いませんか。子どもの頃、神社の夏祭りには家族で繰り出しましたが、非現実の空間に高揚しつつ、同時に得体の知れない怖さもまた感じたものです。赤く大きな鳥居から社殿近くまで出店が立ち並ぶ参道は、それこそ昼間のように明るく、歩けば誰かと肩が触れ合うくらいの人、人、人。それなのにメインの道をちょっとそれると不意に人の気配が遠くなって、真っ暗になる(それなりに大きい神社でした)。一体どっちがリアルなんだろうかと。
 一夜明ければ単なる神社なんですけどねー^^;。

「梅雨入りしたんだってね?」と、知人に言ったらば、「何を今更」と失笑された。
1週間以上前に梅雨入り宣言がされていたとは・・・そりゃ知らなかったorz.。
でも、曇りは多かったような気はするけど、実際に雨が降った日はなかったような・・・? 
快晴だと“何かをしなくてはっ”みたいな気分になるので、晴れが続くと逆に憂鬱になるヘソ曲がりな私。雨って、気乗りしないことを先延ばしにする口実になるんだよなー^^;。
・・・雨よ、降れ。


“十代のための新名作”シリーズ。
きみが見つける物語 十代のための新名作 休日編 (角川文庫 あ 100-103) きみが見つける物語 十代のための新名作 休日編 (角川文庫 あ 100-103)
角川文庫編集部

角川グループパブリッシング 2008-07-25
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『休日編』のほかにも『恋愛編』や『友情編』、『スクール編』、『放課後編』などがあり、それぞれ色んな作家さんの短編が収録されています。
『休日編』は、角田光代さん、恒川光太郎さん、万城目学さん、米澤穂信さん。
万城目さんと米澤さんの名前に惹かれて借りてみました^^;。
どれも書下ろしではなく既刊の書籍からの抜き出しで、お二方の作品は既読だったものの、読んだことのない作家さんをお試しするにはいい機会。(もちろんタイトル通り、リアル10代の方々の・・・例えば朝読書としてもいいんじゃないッスかね)
私は恒川光太郎さんの作品を今回初めて読んだのですが、“11月7日の水曜日”という特定の1日だけを繰り返す人達のお話、『秋の牢獄』はとても面白く、他の本も読んでみたくなりました^^。

『秋の牢獄』の内容ちらっと。
主人公は女子大生の藍(あい)。
同じことを話す友達、同じ教授の講義・・・ふと、同じ日が何度も繰り返されていることに気がつく。ただし自由度は高く、やりたい放題できるのだけど、“どんなことをしても”24時間経つと起こしたアクションは全てリセットされ、朝、自分の部屋で目が覚めるところへ戻ってしまう。
・・・そうしたリプレイヤーは、実は藍の他にも複数いて、同じ境遇の者同士、親しく交流するようになる。
さて、この11月7日には“北風伯爵”な存在がおり、恐れられている(見た目はてるてる坊主というか・・・シーツをかぶった様な感じの異形)。なぜならこ奴に接触されたリプレイヤーは、繰り返しの日から消えてしまうから。
どこに・・・? 11月8日に・・・?
ひとり、またひとりと仲間達が消えていく。。。

↓以下、感想。大いにネタバレしてるので、反転^^;。
彼らが無事に11月8日を迎えられたのかどうかについて、明らかにされてませんで、読者の想像におまかせになってます。私の希望としては・・・主人公の女子、藍ちゃんとちょっといい雰囲気になってた青年、ぜひとも「11月8日」に再会してほしいんですがね^^;。
でも、世界こそがレコードの針飛びみたいにリプレイしていると考えた場合、どうなんでしょう。それに気がついて、しかも好き勝手に動き回る人達って、秩序を乱す異分子なのでは。
・・・ああ、暗い気持ちになりました(T_T)。余計なこと考えなきゃよかった・・。


左近の桜 左近の桜
長野 まゆみ

角川グループパブリッシング 2008-07-24
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 ひっそりとたたずむ日本家屋。実は男同士が逢引をするための隠れ宿でありました。そこの長男である桜蔵(さくら)は、幽霊やら精霊(?)だったり、妖のモノ達を知らず惹きつけてしまう体質。ふと、気がつけば、現でないどこかに誘導されている。。。不思議な味わいの短編です。『咲くや、この花 左近の桜』という続編もあり。

 長野さんのお話は『白昼堂々』の辺りから?同性間の恋愛を匂わせる路線が続いていて・・・あからさまではないものの、実際それらしき描写があったりもするので、世間サマの評価は賛否両論のようです。この作品も同様(・・・が、今時は小学生の女子が読むような漫画とか雑誌のほうが、よほど過激な気がする^^;)。
 私はそもそも倉橋由美子さんが好きでして。“倉橋作品のような雰囲気”、この世でもなしあの世でもなし的な世界感を書ける作家さんを求めて、長野さんを読むようになったので気になりませんがね。『あめふらし』なぞ、この梅雨時には読み返したくなったりもします。
 現実に疲れている時に読みたくなるのかも。
 

親指さがし 親指さがし
山田 悠介

幻冬舎 2003-09
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タイトルからしてホラー。
『ニホンブンレツ』の予約待ち中につき、読んでみました。最近、暑いですしねっ!・・・て、通年怖い話読んでますが。
“親指探し”というゲーム(結果的に交霊術もどきになってしまうわけだが)自体は非常に怖いです。
参加者はいわゆる幽体離脱をしてバラバラ殺人事件のあった別荘の中を捜索する。探すモノは被害者の“親指。
「捜索中、背中を誰かにポンポンと叩かれるけれど、絶対に振り向いてはいけない」というルールがあるんだが、この状況は想像するに超怖い。「えっ?」とかって、うっかり振り向いてしまいそうだもん。
お話の内容としては、うーーーーん^^;。怖いんだけど、あっ気ないかなぁ。。。ラストシーンもまさにホラー映画調で、ええっ?!というか・・・^^;。
『あそこの席』も借りてきたので、こっちに期待しよ。

1年生の読み聞かせ。
『さかさのこもりくん』と『さかさのこもりくんとこふくちゃん』を。シリーズ物です。当日は新メンバーさんの見学予定があり・・・あわよくば、1冊、読んでいただこうとシリーズ物を選んでみました。

さかさのこもりくん さかさのこもりくん
あきやま ただし

教育画劇 2006-04
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 コウモリの子ども“こもり君”は、逆さまにぶら下がってるので、言葉の意味がすべて逆さまに・・・。
 例えば「今日はひどい天気だよ」と彼が言ったなら、「今日はとってもいい天気だね」だし、「君なんて大嫌い! もう二度と遊びたくない!!」は「君のことが大好き! また一緒に遊ぼうね!!」となるのです。
 そんな“こもり君”と心優しきクマさんの楽しい1日。
 子どもの頃、「まったくアンタはアマノジャクなんだからっ」と親によく言われたもんですが、実際、こんな子がお友だちだったら、付き合いづらいだろーな・・・^^;


さかさのこもりくんとこふくちゃん さかさのこもりくんとこふくちゃん
あきやま ただし

教育画劇 2007-09
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 逆さ言葉の“こもり君”と・・・それはそれは可愛らしいフクロウの女の子“こふくちゃん”のお話。
ホントは「わぁ~ 君って超カワイイねっ!」と言いたいのに、「君って超カワイクないねっ!」とか言っちゃう“こもり君”。 “こふくちゃん”は、めちゃくちゃショックを受けて飛び去ってしまう。
 ネズミ君のアドバイスで、“こふくちゃん”の誤解を解き、仲直りをするために“こもり君”は頑張ります^^。
 

「続き、読みませんか?」に応じて、2冊目を新メンバーさん快く読んでくださいました。とてもお上手でした^^。また、楽しんでいただけた様子。見学に来られて、「やっぱり無理っ!!」て言う方もおられるので^^;、今後に関しての声掛けはホントびくびくもの。
 あー、よかったよかった。

3年生の読み聞かせ。
この学年は昨年、一昨年と続けて読んできてるんですが・・・今学期お初でしたので、そこそこ緊張しましたです^^;。しかし、「あー読み聞かせだー」「今日は何読むのー」と歓迎ムード。・・・にへら~(←と、すぐ調子に乗る)。
ちょっと早く行き過ぎちゃったので、クラスで飼ってる青虫を見せてもらったり、間近に迫った運動会の話などを少々。・・・いっぺんに話しかけてくるので、聞き取れなかったりもしましたが^^;、毎日練習を頑張っているそうです^^。

さて、本日は『コンビニエンス ドロンパ』と『やまのやまびこ』の2冊を。

コンビニエンス・ドロンパ (絵本・こどものひろば) コンビニエンス・ドロンパ (絵本・こどものひろば)
つちだ のぶこ

童心社 2008-06
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・・・おばけや妖怪ご用達のコンビニエンスストア、ドロンパ。本日、丑三つ時にオープンです!!
 オーナーはキツネのだんな、スタッフは無口な?のっぺらぼう店長とアルバイトのがいこつ君。河童のきょうだいがお小遣いでアイスを買いに来たり、ろくろッ首がシャンプーを買いに来たりと、おばけさん達も買う物はニンゲンとそう変わらないみたい。
 さて、月が西に傾いてきた頃、お疲れの店長さんはついウトウト。そこへしめしめとばかりに頬かむりをした泥棒イタチがやって来て・・・

 読み聞かせの時間内ではあんまり余裕ないのですが、お話を追うだけじゃなく、細かく描き込まれた商品を見るのも楽しい絵本です。
 例えば、お菓子コーナーの“どくきのこのもり”(きのこのやまを意識してるのは一目瞭然)、新聞売り場の“日刊おにスポ”、雑貨コーナーの“かぜひきしらず虎パンツ M”、おもちゃコーナーの“うろこおはじき”、“まきがいホイッスル”、“蛾ステッカー”、“めだまビー玉などなど。
・・・こんなコンビニあったらいいな^^。

やまのやまびこ やまのやまびこ
つちだ のぶこ

偕成社 2002-10
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・・・山に向かって「やっほー」って叫ぶと、「やっほー」って返ってくるのはね、山の神さまのやまびこがこたえてくれているんです。知ってました?
 でも、毎日毎日「やっほー」ばかりいうのはツマランとやまびこさんは思うのです。もっと他のことが言いたい、お話がしたいなぁと。そこで、ある日とうとう、キツネの「やっほー」に「はぁい」とこたえちゃう。
 森の動物はびっくり仰天。早速、みんなでお向かいの山に行ってみます・・・

「やまびこ、知ってるよね?」と聞いたら、子どもらまさかの無反応。
「山の頂上で、やっほーって言うの、知らない?」と聞き直したら、「あ~、やっほ~ね」と少数反応^^;。
 遠足といえば山登り、山登りといったら「やっほ~」じゃん?って、田舎育ちの常識は都会の子どもらには通じないのかも^^;。
 

「年齢性別不問。 1週間の短期バイト。ある人文科学的実験の被験者。被験者は24時間観察される・・・外部との接触は7日間一切禁止。時給1120百円(=11万2千円)」。

インシテミル インシテミル
米澤 穂信

文藝春秋 2007-08
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 もし、こんなバイトの募集があったなら。

 新薬の人体実験? それともミルグラム実験? ・・・電流流しちゃったり、看守役と囚人役に分かれちゃったりするのかなぁ^^;?
 それが誤植にしたって、私なら絶対行かないところですが・・・。集まったメンバーは主人公の結城 理久彦を含む12人。女子にモテたいから車が欲しいだったり、生活苦で藁にもすがる思いだったり・・・程度の差こそあれ、色々とわけありの人々です。
 実験とやらが行われるのは地下施設であり、一本の梯子を使って地下へ降りて行く。つまり外界への入出口はそこだけ。一体、何をさせられるのやら・・・と不安に思う面々でありましたが、しかし、ひとりひとりに豪華な個室が与えられるわ、娯楽室も完備。衣食に関しても申し分なし。そこで「7日間、24時間モニターされる」のが彼らの仕事。ただし、各部屋、付属するトイレ、風呂に鍵はなし。そしてなぜか(必然的にだけど)古今東西のミステリになぞらえた武器がそれぞれに与えられる。
 さて、ここらで、オーナーより、規定の(法外な)報酬のほかに、ボーナス発生条件及び、減俸条件etcが放送、ルールブックで提示される。
 自分が持てる武器を他者にふるうこと(犯行がバレてはいけない)だったり、逆に探偵役として犯人を暴くことだったり。つまり誰かが事件を始めることなわけです。
仲良く平和に過ごそうね、って皆で約束したにも関わらず・・・事件は起こる。

・・・自分と被害者以外は皆が怪しい。
・・・しかし、そこは逃げたくても逃げられない地下施設。
・・・鍵の閉まらない部屋で過ごす夜は、恐怖以外のなにものでもない。
 

↓ここからはネタバレを含む、純粋な感想↓

 広さはともかく、密閉された空間に恐怖。それなのに脱出系ゲーム好きなのはMだからか。新発見だ・・・って、ウソウソ^^;。
 このお話、ページ数が足らなかったんじゃないかなぁ。。。例えば重要人物と思われた(勝手に私が思っていただけだが)メンバーのひとり、真木。「他殺体を見るのは初めてではない」という意味深な台詞を残し、早々に退場。ぶっちゃけ本編には関わりないからなんでしょうが。他の人は抱えている事情やプロフィールがそれなりに明らかになっていったので、その理由が気になる。ただ単に彼はそもそも犯罪者だったってこと?
 また、事件解決前に真の探偵役が現場から“離脱”したのはいい意味で予想外でしたが、その時点で初めて明かされた彼のプロフィール、都合よく感じられてしまったのが非常に残念でした。


『別冊 図書館戦争Ⅰ』
別冊 図書館戦争〈1〉 別冊 図書館戦争〈1〉
有川 浩

アスキーメディアワークス 2008-04
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簡単に^^;。
 堂上について、柴崎曰く「しれっと恋人の顔をしてる」といった台詞が印象的。Ⅰについて、まったくその通りですな。そういう話です。
これまでのシリーズ同様、事件も起きているのですが、私的にはそれだけで十分だったかもしれない。
お伽話によくある「・・・ふたりは幸せに暮しましたとさ」というラストのなんと潔いことか・・・!

いやまー・・・お幸せに。

新年度の読み聞かせスタート。今日は低学年の週でした。
先生方に連絡がしっかり行き届いていたらしく、机はきっちり左右に分けられており、子どもら体育座りで待機してくれていました。・・・先生がなかなか教室を出て行かれないので、まさかまさか子どもらと一緒に聞いているつもりではあるまいなっ?!と思いましたが、出て行ってくれてひと安心・・・読み聞かせ7年目にして、相変わらずチキンな私です^^;。しかし、久々だったせいか少々緊張しておりまして、声を発するごとに何だかお腹の中がス~ス~するような、何やら変な感覚でした。

本日読んだのは・・・『ゆらゆらばしのうえで』

ゆらゆらばしのうえで (日本傑作絵本シリーズ) ゆらゆらばしのうえで (日本傑作絵本シリーズ)
はた こうしろう

福音館書店 2003-10
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極限状態の中、食うものと食われるものとの間にいつしか友情が芽生えるといったほのぼのストーリー。著者は『あらしのよるに』の木村裕一さん。絵は『なつのいちにち』などを描かれている、はた こうしろうさんです。『あらし・・・』ほどのシリアスさはありませんが、少し似ています。・・・いつぞやここで紹介しているので、あらすじやらは省略。
 
2冊目。
『いいからいいから③』先日、あらすじを書いたばかりなので、内容は省略。「きったない じいさん」つーのは子どもらにやはりウケました。教育的にはよろしくないかも、ですが^^;。③なので、「①②は図書館で借りてねっ^^」で〆。


読み聞かせ終了後は、メンバー顔合わせ(もっともあまり代わりばえはしないんですけども^^;)と図書室装飾の制作。年度最初ということで、校長先生、図書部の先生、図書支援指導員さんらにご挨拶をいただきました。・・・毎年のことですが、どどっと緊張。子どもらにお礼を言われたり誉められると、素直に嬉しいし「ウン、頑張るよー」とか言えちゃうのですが、先生方からだとナメクジに塩状態^^;。どろどろ~。
今学期もてきとーにがんばろうと思います。
GWなんですが、子どもは部活が忙しいようです。
文化部か帰宅部だった私としては、体育系の部活の熱血ぶりにはついて行かれないッス。まぁ、わかってたことなので今年は何も予定は立ててませんで。ゴロゴロしてよう!と思ってたのですが・・・
予想外に辛いっ!^^;。楽しげなサイトを物色するのも、仕事をサボってだからこそ面白いんだよなぁ。。。目いっぱーいになっている時は、この仕事が終わったらアレしてコレして~とか胸を躍らせているわけですが、いざお休みになるとアレもコレもどーでもよくなり。本も忙しい時に読むからこそ、やめられないとまらないんだなぁ、きっと。テスト前に読む漫画が異常に面白く感じられたのと同じ理屈か。
・・・退屈がMAXに達したところでBBQに誘われたので、昨日→今日にかけて某所で飲んでました。肉は主に子どもらによって処理され、大人達はアルコールばっかり。BBQなのに肉一切れしか食べてない^^;。何かより不健康になった気がします・・・orz。もう絶対、飲まない・・・・お外では。
 
今月から読み聞かせが始まるので、物色してきた本を。

『いいから いいから③』
いいからいいから〈3〉 いいからいいから〈3〉
長谷川 義史

絵本館 2008-09
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冒頭、「あるひ さんぽしてると、きったない じいさんがいた」。きったない じーさん・・・て^^;。
まぁ、ともかくそのきったないじーさんは貧乏神。「行くところがない」という不幸の神様を、“僕”のおじいちゃんは「いいから、いいからー^^」と家に連れて行っちゃう。するとまぁ家はどろぼうに入られる、お父さんはリストラされる・・・etc、あらゆる不幸が舞い込みまくるわけですが、そんな事態に陥ってもおじいちゃんは,、「普通の生活のありがたみが身に染みるのぅ」とニッコリ。

「いいから、いいからー^^」
・・・いいんッスか^^;。
そーね、必要以上に欲張りになっちゃイカンね。こんなじーさんが身近にいたら、日々ほのぼのしそうだ。 ③というからには、①、②があると思うのですが、近所の図書館にはこれしかありませんでした。お取り寄せしよう。




『バイオリンのおとは山のおと』

バイオリンのおとは山のおと (創作えほん (13)) バイオリンのおとは山のおと (創作えほん (13))
中谷 千代子

偕成社 2000
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山のふもとにバイオリンつくりのおじさんが住んでおりました。家の周りには葡萄やら桃やら実のなる木が植わっていて、その実を食べにたくさんの動物達がやってきます。でもおじさんは怒らないし、追っぱらったりしないのです。

バイオリンの音は山の音。雨や雷、雪、クマのいびき、ことりやミツバチのうた・・・。とてもきれいなお話です^^。
作者さんの後書きによれば、このお話は小沢僖久二(おざわ きくじ)さんという実在の人物がモデルだそうです。農業のかたわら、商売としてではなくバイオリンを作り続け『日本のストラディバリ』とまで言われた方。残念ながら小沢さんは11年前にお亡くなりになられたのですが、その作品は小学校や中学校に寄贈され、大切に残されています。その足跡は『星空のバイオリン』というタイトルで映画化されたり、書籍にもなっています。



『森のおくりもの』

男の子は、毎日のはらの切り株の上でバイオリンの練習をしていました・・・。
「クマのいびきのほうがマシ」だの「咲いた花がかわいそう」などと森の動物さん達には大不評^^;。同じように夏が過ぎ、秋になり・・・ある日、男の子の演奏にクマが拍手をしてくれます。それから日々、耳を傾ける動物達は増え続けていきます。「なんで そんなにいっしょうけんめい れんしゅうしているのかね」それはね・・・。クリスマス、おかあさんと動物達を前に披露したのは、“おとうさんがよくひいていた、うつくしいきょく”でした。
 
とても優しい気分になれると同時に、切ないお話。読み聞かせには向かない・・・だろうなぁ。。。
 
『別冊 図書館戦争Ⅰ』(著:有川浩 出版社:メディアワークス)、『幽談』(著:京極夏彦 出版社:メディアファクトリー)、暇に任せて読了。
感想はまた今度。

「・・・ねえ、知ってる?4月23日は『子ども読書の日』なんだよ」(←豆しば風)。

↑ホントです。
恐らくはこの土日、全国の図書館で何らかのイベントがあったんじゃないですかね。
私の住まう地域では、地区の図書館の呼びかけで近隣の小学校の図書ボラ有志が集まり、子どもらを楽しませようという企画があります^^♪
毎年、我々も参加しておるのですが、
 

おるのですが、おるのですが、おるのですが。



・・・・・・・・不満は募る一方だ^^;。

①つまんない、と思う。
やる気あるのかないのかよーわからん。・・・いや、ないと思う。
回を重ねるごとに落ちていく客足。ポスターだけは立派なんッスけどね^^;。

②技巧披露の場になってはいかんだろ。
お客大半は未就学児。そして付き添いのお母さん(お父さん)が来られる。わかってるのに毎年・・・(中略、というよりピー音が入る)・・・確信犯だと思う。


でも終始笑顔の・・・・・・・・・腹黒い私。
疲れたよ・・・パトラッシュorz。



お話会も終わったし、仕事もひと段落したので勝手に春休み^^。
TUTAYAに寄って『死神の精度』(著:伊坂幸太郎 文春文庫)と『地獄堂霊界通信』(著:香月日輪 講談社)を購入。
『こころ』『地獄変』『人間失格』が小畑健さん(DETH NOTE)のカバーイラストで出てまして(ほかにもあるかも)。期間限定というアオリも手伝って^^;持ってるのに欲しくなりました(諦めましたが)。特に『人間失格』のカバーはいかにも悪い奴!って感じで◎^^。
流行の漫画家さんやイラストレーターさんに、古典やら純文学といった小説のカバーや挿絵を描いてもらうのって、いい試みだと思います。
 

新聞すら取りに行きたくない、ものぐさーな私を1度ならず、2度、3度までもポストに確認に行かせた本が・・・届きました(メール便、嫌いです(=_=))。ホロッホ~。
それはね。。。

うさねこ うさねこ
まきのゆうき

イースト・プレス 2009-04-16
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オモコロさんというサイトで日替わり掲載されている4コマ漫画のひとつ、うさ男とねこ男の単行本です。
ジャンルはギャク漫画・・・ではないと思うのですが、何でしょうね、不条理漫画?シュール漫画? 
作者のまきのさんのブログでは確か「うさとねこが仲良くヤンヤンするお話」とか何とか説明していたようなので・・・そう、そんな感じです^^。ヤンヤンしてます。・・・ヤンヤンって何?とか聞かれてもわかりません^^;。
登場キャラクターはうさ男にねこ男、ひつじ男、いぬ男、オニギリ。
どれも小憎たらしいちゅーか、可愛らしすぎないのがとってもよろしいのです^^。

帯やらカバーを取ると・・・というお遊びは最近の本でわりとよく見かけるのですが、「あとがき」や「著者紹介」、「既刊本の紹介」といったものが一切ない本は初めて見たかもしれません。仕様?いや、これも一種の趣向?なんでしょうか。
確かにアオリ文句の「うさぎとねこ、やりたいほうだい」そのままに、『まきのさん(←著者さん)の本』というより、『うさとねこがやりたい放題ややっちゃった本』ってな雰囲気がかもしだされた感じはします^^(深読みし過ぎですかね)。
また、以前は『猫村さん』みたく鉛筆画だったこともあり、オールカラー化について、オモコロさんのコメント欄は賛否両論の嵐が吹きまくっておりましたけれども(私も全部カラーじゃなくってもと思ってました)、今までがラフスケッチとしたら、しっかりペン入れしましたっ!て感じですかね。鉛筆描きにも独特の味とか勢いがあってよかったけれど。んまー結局、「どっちでもいんじゃね」です。最初から最後まで・・・小学生~中年のオジサンまで幅広い年齢層で楽しめる内容だと思います(笑いのツボは違うようです)。

\はいっ!/大満足っ^^。


・・・オモコロさんのサイト内、『本日発売!とおまけ』において、

「乙一さんにサインをもらいました」

というコメントとともに、サイン色紙の写真が掲載されていました。正直、ネタかかなぁと。以前に著名人の寄せ書きネタがあったというのもあるんですが、何といいますか、あまりに地味・・・いや、直球なサインだったもので。。。(←褒めてます)。
乙一さんのブログ『オツイチ小説再生工場 工場日誌』にリンクが貼られてたので、行ってみたらば・・・ホントでした(4月10日分)。
ちゃんと読めるサインを書いてくれる乙一さん。作品はダークなものが多いけど、きっといい人だと思いました。

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