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おとなの(?)読書感想文。 絵本から児童書、時代モノ、how to本、ミステリーetc...。あなたの道標になったら幸いです。
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今日は4年生の読み聞かせ。なんかやたらめったらに、強風。
読む本は子ども達に決めてもらいたいので、いつも必要以上に本を持っていく私の自転車は、ふーらふらです^^;

先日、学校の図書室の本を物色していたらば、学校図書館支援指導員の方から、「お気に入りの一冊」の続編が入ってるのを紹介され・・・ちょっと季節は外しちゃってるよなあとは思いつつ、でも、読んでしまいました。
それは・・・『イボイボガエル ヒキガエル』!!
ちなみに気に入った前作は『ガンバレ!!まけるな!!ナメクジくん』という本。

題名だけ聞くと引かれちゃうと思うのですが^^;、
どちらもいかにも、といった知識絵本ではなく、物語仕立ての易しいちょこっと物知りになれちゃう絵本なんです。

もう1冊、『シロナガスクジラより大きいものっているの?』も同様。
・・・ですが、こちらは1頭のクジラからやがて世界規模、地球規模、宇宙規模の大きいものに話が拡大していきます。大きさの比較の例えや、イラストが面白くて子どもらにはなかなか好評。
それこそ大ボラみたいな大きな話って大人も子どもも楽しいものです。

 


イボイボガエルヒキガエル

著:三輪一雄
出版社:偕成社

 

可愛らしいともてはやされるアマガエル、しかしイボガエルって気持ち悪りィと言われる存在。(私はどちらも苦手ですがね^^;)・・・何でわてらは嫌われ者なんや!! わてらにだって取り柄はあるのや~!!・・・と、イボガエルの真実が描かれたちょっと物知りになれちゃう絵本。何故か関西弁?!のイボガエル氏の台詞も楽しいのです。

ガンバレ!!まけるな!!ナメクジ君!!

著:三輪一雄
出版社:偕成社

 

カタツムリとナメクジ、殻がくっついているかいないかで、あまりにも待遇が違わない?! 
こちらはナメクジ氏が語る真実の物語。先祖は同じ巻貝の仲間だったこと(塩には弱いのに・・・)、カタツムリが進化の過程で、重たい殻を脱ぎ捨てたことなど、目からウロコ間違いなし!!

シロナガスクジラより大きいものっているの?

著:R.E.ウェルズ
訳:せな あいこ
出版社:評論社

シロナガスクジラの尾びれは大抵の生き物より大きいのです…という始まりから
シロナガスクジラを100匹集めて、大きな瓶に詰めて100個積み上げてみる・・・でもね、エベレスト山と比べてみたらこんなに小さいんだよ。じゃあ、エベレスト山を100個積み上げてみたら・・・と、どんどん話は拡大し、地球、太陽、果ては宇宙規模にまで膨らんでいきます。
絵本ならではの面白さ。これをNHKとかでリアルに再現されたら・・・きっと面白くないと思うな。大人でも楽しめます。

 

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小学生の息子の宿題のメニューは毎日、ほぼ決まっている。
漢字ドリルまたはプリント、計算ドリルまたはプリント、そして国語の教科書の今、勉強してるところの『音読』という組み合わせ。
音読の宿題はただ読めばいいってもんではなく、「間違えずに読めたか」「声の大きさ」・・・など、4項目からなるチェックシートで親が◎、○、△で評価&サインをしてようやく完成するのです。

お母さんの立場としては、「遊びに出かける前に宿題を済ませたまえ」・・・とは一応言うものの、息子はおやつを食べることと、遊ぶためにだけ生きてるような子だから、友達が呼びに着ちゃったりすると、結局、宿題を半端にして出かけることになるわけです。結果、私が忙しく夕食の支度を始める頃になって、音読タイムが始まることになっちゃう・・・それはともかく、毎日毎日、同じ話を聞かされるもので、つまんないのです。採点も基準がわかんないので、ここだけの話、かなりテキトーです。
「何か、飽きちゃうよなあ~」
と、ポロリと漏らしてしまったら、
「うん、オレも飽きちゃったな~」と息子。
・・・だよねえ。いくらいい話だろうと名作だろうと、毎日毎日おんなじ話ばっか読んでたらさ、聞いてたらさ、飽きちゃうよね~。耳にタコが生えてきそうだよ~(にょきにょき)

ふと自分が小学校の頃、『音読』の宿題なんてあったかな、と考える。あったかな・・・記憶にないや(勉強嫌いだったしな~)。少なくとも親が採点することはなかったように思うんだけどな。
そんな私が『スイミー』や『スーホの白い馬』、『やまなし』、中学で習った(多分)詩『晴れ間』、高校の古文&漢文、『扇の的』、『胡蝶の夢』・・・今でも(部分的になら!だが・・・)そらんじることが出来るのは不思議でたまらない。

今日もまた宿題、『音読』あるのか~。
物語だったら、「今日は○○になりきって読んでみましょう!」とか・・・も一歩踏み込んで、「今日は図書館で自分の好きな本を選んで読んでみましょう!」とか言ってくれればいいのに・・・・。


今日は教科書にのってる物語・・・ではなくて、同じ作者陣の手よる別なお話を少しばかり。


 

 フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし

著:レオ・レオニ
訳:谷川俊太郎

 やがて訪れる寒い冬。ネズミ達は食べ物の確保のため忙しく働いています。でもフレデリックはぼんやりしてばかり・・・。と、ここまで読んだら『アリとキリギリス』みたいなんですが・・・。
冬になり、沢山あった食べるものがなくなり、気持ちも落ち込んできた頃、フレデリックが集めていたもの・・・“おひさまのひかり”と“いろ”とが本領を発揮するのです。
 これからの季節に読み聞かせにいいかなあ。
 

 

花さき山

作:斎藤 隆介
絵:滝平二郎

「やさしいことを すれば 花がさく
いのちを かけて すれば 山が うまれる」

ただ自分を抑えつけて我慢することとは違うのです。あの人の笑顔が見たいから、喜んで欲しいから・・・という思いが花をさかせ、山をうむのでしょう。
誰の目に留まらなかったとしても、山だけは見てくれている・・・きっと、きれいな花を一輪、咲かせてるんだと思うそんな気持ち。子どもも大人も、ちょっと凹んだときに読みたくなる絵本です。


 

オツベルと象

作:宮沢賢治
絵:遠山繁年

 やり手の地主、オツベルは、気のいい白い象をうまいこと騙し、食べるものもロクに与えずに働かせます。夜は檻に入れられ・・・でも、気のいい象のことですから、お月さまに一日の労働の感謝をするのです。しかし、いつしか象は疲れ果て、仲間達に手紙を書きます。「皆で助けに来ておくれ」と。知らせを受け、怒り狂う仲間の象たちは仲間の元へ、オツベルの元へ・・・。

 この童話は幼稚園の頃、幼稚園で毎月購入していた“お話ブック”みたいなもので初めて読んだのですが(なので、イメージの本ではありません)もう、とにかく怖くてたまりませんでした。何が?・・・それは動物を使役すること、報復、破滅。
この物語に出てくる白い象の姿は、サーカスで鞭で打たれながら曲芸を見せる象と私の頭の中でダブり・・・以来、サーカスというものに対して恐怖というか嫌悪感をもつようになってしまいました・・・。実は今でもちょっと怖いのです。

今日は地域運動会がありました。
私は残念ながら風邪ひきのため、自宅で留守番でしたが、子どもらとおとーさんは参加してきました。
学校の運動会と違って地域の運動会のいいところは、勝ち負けがテキトーってことでしょう。
何着でも等しい参加賞がもらえるしね。お菓子とか、ボールペンとか、小さな巾着とか、マグネットとか・・・些細なものだけど、子どもらは大喜びです。よかったね。

私の記憶の中で、ただひとつ、忘れられない運動会があります。それは中学2年生のときの運動会。
上級生のクラスに双子の兄弟がいたのだけど、どこの学校も多分そうであるように、クラスは別、紅白の組み分けも別でした。確か二人揃って陸上部で・・・足、速かったんでしょうね、両方が運動会の花形、リレーの選手に選出されて。しかもアンカー。一発逆転もありうるわけで、これは盛り上がらないはずはありません。
追いつ追われつ、抜きつ抜かれつ・・・ゴール前の数メートルに横一列に並んだふたりは、なんと、手を繋いでゴール! 同着1位でした。
ふたつの笑顔と割れんばかりの歓声と。

その年は赤が勝ったのか、白が勝ったのか・・・・・・覚えてないんだよな^^;
さて、今日は運動会絡みの本を2冊ばかり。



びりのきもち

作:阪田 寛夫
絵:和田 誠
出版社: 童話館出版

 
17編からなる詩に絵がついています。どれも子どもの色んな気持ちを表現した詩なのですが(『おとなマーチ』なんか、すごく的を得ていると思います)、表題作の「びりのきもち」は運動会の徒競走の詩。足の遅い子、びりになちゃった子の気持ち。
運動の得意な子はテープを切れなかった子らの気持ち、わかって欲しい。1等賞!の誇らしい気持ちも忘れずに。びりになっちゃった子はめげないで欲しい。キミの価値はそんなことでは決まらないよ。・・・と、かつて小学生だったオバちゃんは思うのでありました。

『サッちゃん』、『おなかのへるうた』などお馴染みのうたも出てきます。詩として読むと歌とは何だか違った感じがします。

さつまのおいも

作:中川 ひろたか
絵:村上康成
出版社:童心社



この季節、幼稚園や保育園では“芋掘り遠足”なんかがあったりしますよね。
さてさて、地下世界では園児達の芋掘り=“Xデー”に備えて、お芋さん達はトレーニングに余念がありません。
(・・・ご飯を食べてたり、お風呂に入ったりもしています。意外と人間クサイです)
お芋VS子どもの、地上と地下の壮絶な?綱引き大会はお芋さん達の負けだけど・・・…?

西郷さんを意識?!のお芋の父さんの「おいどん」口調、子どもらには新鮮かも^^。

5年の読み聞かせに行きました。
ずらりと何冊か並べて、どれを読もう?と子どもらに選んでもらった本は、2冊とも木村裕一さんの本でした。
『ゆらゆらばしのうえで』と『にんげんごっこ』。
お目が高いね、ハイ、了解。
それにしてもいつもながら静かです、礼儀正しいです、高学年。もっと、くだけて・・・っつーか、適当に聞いててくれていいのに。オバちゃんはね、ここだけの話、横やり・茶々入れ大歓迎なのだ。
「ありがとうございました」
・・・・・・って、よせやい、照れるじゃん。

今日は2冊の他、「食われそうで食われない話」を、思いつくまま何冊か感想をかいてみました^^。

 


 



ゆらゆらばしのうえで

著:きむらゆういち
絵:はた こうしろう
出版社:福音館書店


ライト版、『あらしのよるに』といった感じです。
生きるか死ぬかのギリギリの状況の中で、ふと芽生える“食うもの”と“食われるもの”の友情・・・このお話ではキツネとウサギという設定。
追いつ追われつたどり着いた丸太橋。ところが橋が岸から外れ、やじろべえみたいにお互いの重さで、ゆらゆらと・・・
危機を脱した後は、彼らの立場は元に戻るのだけれど(うまいこと逃がしてくれるけどね)、
『あらしのよるに』のガブとメイの転落振り(?)に涙した者としては、それが逆にホッとする^^;。


・・・以前、ウチのおとーさんに『あらしのよるに』を読ませたときのこと、
「食っちまえばよかったのに~」
この、全国の女性『あらし』ファンにカミソリを送りつけられそうな一言、ふざけて言ったんですが、物語が悲しい結末に終わったとき、実は私もちょっとだけ・・・・・・そう思ったりもちゃったりして^^;。



 

にんげんごっこ

著:きむらゆういち
絵:長 新太
出版社:講談社



動物達の目から見たら、人間って色々と面倒くさいんでしょうねぇ。
学校で勉強、料理や掃除、トイレで新聞なんかも読まなきゃならないんだから・・・。
かつては人間の家で暮したことがあるという、“物知り”猫のノラが、“人間の生活”について、森の動物達に、それは親切、丁寧に教えてくれます。このノラ君、ヒトの暮らしぶりを中々によく観察してるんですが・・・“ありがた迷惑”についてはどうも学ばなかったようですな^^;。


 先月、子どもの学校で“授業参観&公開デー”がありました。 
いつものパターンだと、算数やら国語やらの授業風景を延々と・・・子どもらの後ろ頭のみを見続けることになるので、内心、退屈だったりするのですが^^;・・・今回は楽しかったです。勉強にもなりました。

 今日のメインは社会の授業でして、清掃局や役所の方々が来校され、ゴミの分別や資源のリサイクル・リユースなどについて教えていただく、というものでした。
 カタイ話はあまりなくて、瓶やら缶、食品トレイを使って実際に分別させてみる(←これが結構、むずかしいのです^^;)、“エコロジーの視点”で行う買い物ゲーム、ゴミ収集車のボタン操作(後ろのゴミを投入する部分の開閉)などといった体験重視の、非常に面白い授業でした。
 「資源はゴミではありません。だから私達は“資源ゴミ”とは呼びません」
そう語った、お馴染みの青い作業服を着たオジさん達、やけにかっこよく見えちゃったよ。

 月曜日は資源、火曜日は可燃ゴミ、そして今日は不燃ゴミの日でした。
ここらの回収はいつも時間に正確で、8時半~9時くらいには集積所に持って行かないと間に合わんのです。
集積所の看板には『8時までに出してください』と書いてあるわけだし、もっと早くに出したらいいじゃん・・・そうお思いでしょう。でもね、朝の苦手な怠けた主婦にとっちゃー、8時半が限界なのです^^;
・・・それはともかく、ゴミを出しに行こうと通りまで出たら、目の前を収集車が行ってしまったのですよ、なんと!
(待って~猫砂に使ってるシリカゲルが匂うんですぅ~)

次の集積所だったら、間に合うわ!と車を追いかけたら(ノンビリ走ってますからね)・・・収集のオジさんのおひとりが気付いて、戻って来てくれました。
オジさん、ありがとう!!!
・・・と、言うわけで、今日は清掃局のオジさん達に感謝の気持ちを込めて、この本を。
  


 

 

 

 

もったいない

著:プラネット・リンク
出版社:マガジンハウス

環境保護活動家、ワンガリ・マータイさんが世界に通じる言葉として、広めていこうとしているのが「MOTTAINAI(もったいない)」という言葉。
「風呂敷1枚あれば様々なものを包み、運べる」
「着物は直線縫いであるから、ほどいて子どもの着物になる、次は赤ちゃんのおしめに、最後は雑巾に」
等など。例を挙げて、説明してくれます(・・・と言っても難しくはないです。絵本感覚で読めます)。
着物も風呂敷も我が家にはないですが^^;、先人の知恵に学べ!ってことですね。
でもさ、ホントに真面目に環境問題を考えるなら、作る側、売る側の努力がまだ足らないよ~と思う。何ですか!この分別しにくいキャップ!!とかしょっちゅうあるもんね。

・・・ところで「もったいない」という言葉を和英辞典で調べてみました。
“時間を惜しむ”とか、“私には分不相応”的な意味を表す言葉はあるのだけれど・・・
まだ使えるモノを捨てたりすることを惜しむ気持ちでの「もったいない」について、一言でバッチリ表現する言葉ない?みたい。
外人さんに微妙な気持ちを伝えるのは難しいんだねえ・・・。

 

 







スイッチを押すとき

著:山田 悠介
出版社:文芸社



『スイッチを押すとき』。
実は小説を読むより先に、GyaOで配信されていたドラマで観ました。次の展開がすごく気になって、ドラマを追いつつ図書館に原作の予約を入れちゃったりして^^;。

…ところで、原作がヒットしたものであればあるほど映像化するのは、きっと難しいんでしょうね。ドラマならまだしも、2時間枠の映画なら尚のこと。細かいエピソードの全てをもらさず盛り込んでいたら、きっと時間が足らない。それで結局、物語がはしょられたりするもんで、“活字を読んでることが前提ね!”の、消化不良な映画になってしまう(…ような気がする)。

 で、話を戻して『スイッチを押すとき』ですが、ドラマは面白かったんだけど、?が目白押し。(私が見落としてるだけかも^^;)特に気になったのは、
『青少年自殺抑制プロジェクト』とやらの内容やデータが、果たして、若年層の自殺に対してどんな抑止効果をもたらすのかということ。もっと“もっともらしい”(複雑な日本語だ)言い訳が欲しいところです。
 また、主人公・南 洋平の助けを得て、被験者である4人の子どもらが収容施設からの脱走に成功、逃亡中であることは、あらゆるメディアに大々的に取り上げられている…にもかかわらず、そこらの一般人はまるで無関心だし(ほとんど出てこない)、プロジェクト立ち上げに際して、断固反対を唱えたはずの“人権保護団体”はどこいっちゃたの~とか、すごく気になる^^;。
 
 きっと原作で解決するのだあ~♪ ・・・で、後日、原作を読みました。

……わかったのことはただひとつ。
このドラマ版は非常によく出来ていたのだな~ということ。終盤の何ページかを除いては、内容や話の流れはどちらも大体同じと思われました(ラストは違います)。でも・・・でも!! ドラマを観て湧いた疑問は、解決せぬままでした。。。
 著者の山田悠介さん、中高校生に人気の作家さんらしいのですが、暗いニュースが多い昨今、なんか…もっと、こう…“希望の持てる結末”を見せてあげたらいいのに…とか思うんですがねぇ^^;。



山ほどの敵、そして一握りの味方。それが現実ってものだ、と思う。
・・・でもさ、自分にひとりでも味方がいたら、どんな世界でもナントカ生きていけるよ、きっと。私はそう思ってる。


 


バレンタイン・デーにホワイト・デー、クリスマス。
日本人は西洋のお祭りが大好きなのだ(無論、私も含めて)。
もうすぐハロウィンですね。・・・と、言うわけで街中、オレンジ色のかぼちゃ、カボチャ・・・Jack-o'‐Lanternだらけ。さて、どんな意味があるのかね、と思って調べてみたらば、
『堕落した人生を送った男が、死後の世界に立ち入りを拒まれ、彷徨っている姿』なんだってさ(Wikipediaより)。

・・・しかし何もカボチャじゃなくってもねぇ^^;。


本日はハロウィンにちなんで、魔法や魔女の本を思いついただけ、あれやこれや。



 

ハロウィンナー

著:デーヴ・ピルキー、
訳:かねはら みずひと
出版社:アスラン書房

ダックスフント(?)のオスカーは、胴長の身体や短い手足から「ウィンナー」などという“不名誉な”あだ名をつけられ、友達にいつもからかわれています。
さて、今夜はハロウィン。子どもらはオバケやヒーローetc・・・思い思いの衣装に身を包み、「トリック オア トリート」と、街を練り歩き、お菓子をもらうのです。
そんな素敵な晩、オスカーのママが、彼のために用意してくれた仮装の衣装は・・・な、なんとホットドッグの衣装(もちろん“具”はオスカー)! 私的にはイケてると思うんですけどね~。
お菓子ももらえず、ハロウィンをエンジョイできないオスカーでしたが・・・一躍ヒーローになってしまう、大逆転が!!

今日は最近、一番面白かったYAジャンルのドラゴンの話を。
思わず腰の引ける厚さの本ですが、意外に読みやすいです。秋の夜長、お供にいかがでしょう。

エラゴン 遺志を継ぐ者―ドラゴンライダー〈1〉
クリストファー・パオリーニ:著
大島双恵: (翻訳)

まず、驚かされるのは、漢語林並の本の厚さ!!
実際、半分くらいまでは…正直、あまりソソらないんだよね・・・
しかし。そのクドくて、あくびが出ちゃうような序章が、実はなくてはならないものだということに、後になってから気付くはず。
物語の舞台背景は以下の感じ。
ドラゴンを駆り、剣術に長けた種族であるドラゴンライダーの庇護の下、長きに渡り栄華をきわめた国アラゲイジア。が、たったひとりの裏切り者、ガルバトリックスによりライダー族は滅ぼされ、アラゲイジア国は衰退の一途をたどる。しかし、エルフ族、ドワーフ族らの手によって、密かにドラゴンの卵は守られていたのでした・・・。

ドラゴンに選ばれし運命のライダーは、タイトルにもなっているエラゴン。何といいますか普通の・・・情けない感じの男の子です。ライダーとしての、主人公エラゴンの修行が始まり、それがひと段落ついてからは、もう目が離せませんよ。
剣と竜と魔法の世界。
『指輪物語』を愛する方にオススメしたい、正統派のファンタジーです。

 

   
アキハバラ@DEEP
石田衣良 (著)
出版社: 文藝春秋

今日は石田衣良さんの本を。
私が石田衣良さんを読み始めたのは、やっぱり「池袋ウエストゲートパーク」から。
…なのですが、今日は『アキハバラ@DEEP』他を。
読み始めてまず、思ったこと。ずっと頭から離れなかったこと。それは「オタクの定義って何?」であった。
物語の主要メンバーらは、それぞれが様々なジャンルにおいて、類稀なる才能を持っている。また、メンバーそれぞれが何かしらの“不都合”を抱えていたりもする。でも、それって普通に社会人・サラリーマンするにはマイナス要素かもしれないけど、ただ単純に「オタク」ではないような? メイド喫茶に出入りはしても(勤務はしてても)ソレっぽく見えず。
会社を立ち上げ、AIの開発、“誘拐”までは何とかついて行けましたが、後半、やけにSFっぽくなってきて…読むのキツクなりました。私の貧相な想像力ではとてもとても^^;。
この本が最初からSFとかファンタジーとして出されていたら、そういうつもりで読んだのにな。
ドラえもんが四次元ポケットから出す秘密道具だったら、ありえなくても納得できるんだけど・…^^;。

本日は4年生に読み聞かせ。
大急ぎで不燃ごみを集積所に出して、寝癖がついたままの頭で^^;学校へ。
前出の、『きつねのでんわボックス』と長 新太さんの『はんぶんタヌキ』を読みました。
 この『はんぶんタヌキ』。15分弱という読み聞かせタイムの中で、長さ的にもメインは『きつねの・・・』話、こちらは微妙に余った時間調整のつもりでしたが、何だかこちらが主役に^^;。
 はっきり言って、ヘンな本です。よーわからん。しかし子どもにはどーしたもんだか大人気。
「タヌキがばけますよ、ばけますよ」という決まり文句の後に、タヌキが木だの車だの・・・果ては恐竜だのに化けてみせる・・・のだけれど、何に化けても下半身はタヌキのまま。
(リアルな絵だったらきっと怖いと思う)
実はどこが面白いのかよくわからないまま、持って行っちゃったのですが、子どもの様子をうかがいながら読んでみると、笑いのツボと言いますか、なんとなーく、面白さがわかるような気がするから不思議です。


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