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ホントの暗闇、って体験したことがありますか?
中学生の頃、どこぞのキャンプ地で“もどき体験”はあるのですけれども、皆がそれぞれ懐中電灯を手に手に歩いてますし、少し歩けば灯りが点いているわけで。ま、それでも何層にも重なった木々の群れの中に光は届かず、やけに森(というには小ぶりすぎでしたが)が大きく、深く見えたものでした。
伸ばした手の先すら覚束無いような暗闇、ってどんなだろう・・・。
今日は闇が闇だった時代、今夜みたいな朧な月明かりですら有り難く見えるような、そんな時代のお話を。
『ぬしさまへ』。先日、ここにあげた『しゃばけ』シリーズの第2弾です。(12月6日 「ちょっとしたゲーム」)
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今回の作は短編です。表題の「ぬしさまへ」「栄吉の菓子」「空のビードロ」「四布の布団」「仁吉の思い人」「虹を見しこと」の6編。
日々、寝ついているからでしょうかね、若だんなの推理・名探偵ぶりも堂に入り、身辺を賑わす妖(あやかし)たちのあしらいもこなれている感じです。
全編通して“袂を恋文でズッシリ重たくしている”というイイ男設定の仁吉さん寄りのお話が多かったような気もしますが、きっと、人気があるんでしょうね。
前、『しゃばけ』では、病弱な若だんなをお守りすべく、両サイドを固める妖、佐助さん・仁吉さん二人の“ソレ”らしさ=妖怪らしさ、非凡さが発揮されていないことに不平たらたらのワタクシでした。・・・が、『ぬしさまへ』ではそこもクリア。他の小妖怪、付喪神たちに関しても、「栄吉の菓子」「四布の布団」などで大活躍。いい意味で“2作目”を感じさせました^^。
「空のビードロ」から、若だんなの兄上・松之助さんも登場。辛く、一歩間違えたら犯罪者!な過去が明かされました。
続きが楽しみです・・・って、図書館にもう届いてるので、明日、取りに行かねばぁ♪