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蒲公英草紙
著:恩田 陸
出版社:集英社
A.「書けませんでした~^^;」
さて、今日、ご紹介するのは『蒲公英草紙』。
『たんぽぽそうし』。
6番目の小夜子』以来、恩田陸さんは読んでいなかった私(『・・・小夜子』はドラマの方が良く出来てた)。
また、読もうかという気になったのは、女流作家10名の手によるアンソロジー、『怪談集 花月夜綺譚』に寄せていた一遍を読んでから。図書館でたまたま手に取った1冊がこれです。
開戦間際・・・限りなく不穏で、きな臭い匂いが其処ここで漂い始めた時代。
医家の娘である峰子は、旧家、槙村家の虚弱なお嬢様・聡子の話し相手、遊び相手に任ぜられる。
甘え放題に育てられたのに、聡子は我が侭でもなければ、神経質でもない。それどころか、思慮深く、優しく、女神のように美しい。
峰子が度々、訪れるお屋敷には、途切れることなく大勢のお客様の姿があるのだが、あるとき、不思議な家族が訪れた。ある目的を携えて。それは然るべきときがくるまで、多分、当事者たる彼らにもわからないのだけれども・・・。
流浪の民として、方々を流れながら人々の魂を受け止め、記憶する彼らは“常野一族”と呼ばれる。彼どのような使命を帯びて現れたのか・・・?
歴史を語り、また探求することに情熱を傾ける人々は“常野”一族なのかもしれないな、なんて、ふと、夢想。
読み通してから、実はこの本作、不思議な一族、“常野”について描かれた、何番目かのお話だということが、判明^^;。・・・と、言って、特に読み進めるのに困った点はなかったデス。
怪談集 花月夜綺譚
著:恩田 陸
出版社:ホーム社
女流作家10人の競演。
妖しく、美しく、そして恐ろしい物語集。
『水葬園』、『紅差し太夫』が印象に残りました。