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おとなの(?)読書感想文。 絵本から児童書、時代モノ、how to本、ミステリーetc...。あなたの道標になったら幸いです。
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 区の図書館がリニューアルされると同時に、メルマガの発行、返却期限が迫るとメールでお知らせしてくれるといったサービスが開始されました。
・・・お、早速メールが来ましたよ。予約してた本が届いたのかなっ^^
・・・と思ったら、「返却期限が迫っております」
なーんだ。。。

 さて、期日をオーバーする前に、返却に行こうかとタイトルをチェックしていたら、イカン!読んでない本が・・・。借りたばかりのアレとかコレとか、漫画とか読んでる場合じゃなかった。
『恋文の技術』(著:森見登美彦)。この本は予約がたんまり入ってる本なので、読まずに返してはもったいない、読もう(後の方、すんません<(_ _)>)。  

 と、言うわけで・・・今日はこれ。

恋文の技術 恋文の技術

ポプラ社 2009-03
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 これはいわゆる指南書ではありません。 
 京都の大学生、守田一郎氏。教授より「君は甘すぎる!」と、京都から遥か遠く、能登の研究室に飛ばされてしまう。さて、ヘンピで寂しい彼の地にて、守田氏はクラゲの研究をしつつ、“いかなる女性をも手紙一本で篭絡できる技術”を見につけ、また磨かんと、京都の仲間や妹、かつて家庭教師をしていた間宮少年やらといった人々に手紙を書いて書いて書きまくる、といった内容であります。 
 基本的に守田氏の往信のみで構成されていて、相手からの返信は一切書かれてないんですが、きっとこんな返事をもらったんだろうな、というのが見えてくるから不思議です^^。 
 どこかで聞いたようなエピソードだなぁ、と思ったら・・・・同著作者の『夜は短し歩けよ乙女』に出てくる登場人物が文通相手として出てきてます^^。・・・森見さんの書くお話は、そういった“遊び”が挿入されていて面白いッスね。発見すると何だか嬉しくなってしまう。
 全体的にいつも通りに相当面白かったんですが、延々と“お便り”を読むのは結構、キビシかったです(本自体、結構ボリュームがあります)。
もっとゆっくり読みたかったです・・・って、自分のせいなんだが^^;。

 手紙と言えば・・・・・・・・・・・・・・

 長くなったので、ここらで折りたたみます。
 まったく手紙を書こうと思うと電報みたいにやたら素っ気なかったり、「お元気ですか?」から一歩も進めないと言うのにぃ^^;。

 暇で暇でたまらん!!という方だけ、「つづきはこちらから」より(暇つぶしに)どうぞ。
 別に役に立つこと、書いてません。
 
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 シルバーウィーク。
 ゴールドに対してシルバーなんでしょうが、イメージ的になんだかなぁ・・・ゴールデンウィークにも同じようなことを書いていたような気もしますが^^;、仕事だったり野球だったりと皆、都合が合わないため、普通にだらだらお休みです。
 あちこちウロウロしていたら(ネットの中を・・・orz)、ブクログの本棚を置いている人が結構おられて、「うっわーかっちょいい(>v<)!!」などと羨ましくなって作ってみましたが・・・そもそも読んだ本の感想をだらだらだらだら・・・・書いてるブログ(←ココだ)であるからして、あんまり意味なかったかと。
 ただ、本棚に挙げて、ここに挙げてなかった物、QUEENの『JEWELS』『JEWELSⅡ』についてひと言。Am●zonのレビューなぞではCCCDゆえに評判悪いですが^^;、ヒット曲&タイアップ曲を集めてるので、入門編としてはいいんではないでしょうかね。
 何でこんなことを書こうと思ったかというと、いつぞや某質問サイトで、
「自分、中1です。QUEENが好きなのですが、周りの友だちはまるで理解してくれません・・・云々」
といった質問が挙がってまして。
いや、君は間違ってないと思うぞ!!とか書いてあげたかったけど、ヘタレなので^^;見送りました。
・・・んまー本も音楽も自分が楽しめればいいと思いますです。


 区内に新しい図書館が出来るため、蔵書の移動やら新システムの導入やら、長らく休館していた図書館がやっとこ開館。嬉しい(^v^)。

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 昨夜、夕食の支度をしていると1本の電話が・・・。
「○○便ですが、今、お宅にいらっしゃいますでしょうか?」
これは・・・!! 子どもらと心待ちにしていたアレが届いたに違いありません(^^♪
★私「おりますよ^^ 何時頃になりますか(^^♪」
★宅配の方「何度かチャイムを押させていただいているのですが・・・」
・・・ご飯を作る時、私は大抵イアホンつけて音楽を聴いているので(・・・時に歌っている)、そのせいでピンポーン♪が聞こえなかったようです^^;。ここで、
★「誰か来たみたいだよー」と息子さんのん気に登場。
・・・ウチは2階に台所があり、私はそこに。子どもらは、唯一テレビのあるおとーさんの部屋(1階。そしてもっとも玄関に近い)にいたよーだ(-_-;)。わざわざ1階→2階に来て私にお知らせする前に、まずインターフォンに出ようとは思わんのか。。。
★息子さん「ああ・・・それもそーだね^^」
・・・・・・そうだよぅっ!!!(←自分の非は棚に上げる^^;)
 
宅配のおじさん?おにいさん?にこやか&爽やかに去って行かれましたけれども。プロだなぁ・・・・・・。
すんません、宅配の方。ありがとう、宅配の方(T_T)。

 
↓“心待ちにしていたアレ”とはこれっ(>v<)!!
 
小説 東のエデン (ダ・ヴィンチブックス) 小説 東のエデン (ダ・ヴィンチブックス)
羽海野チカ

メディアファクトリー 2009-09-16
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帯に書いてある程度のあらすじ。

まっぱの上に記憶喪失、所持品は拳銃と携帯のみ・・・。
そんな状況で「あなたは救世主として、日本を救う義務があります」と言われたら?
携帯の電子マネーに100億円チャージされていたら?
 
 Mr.OUTSIDEなる人物に選ばれた12人。通称“セレソン”。
各々100億という膨大な資金がチャージされた携帯、政府さえ意のままに操れる権力が与えられ、同時に“持てるものの義務”として「日本を救う」という使命が課される。
セレソン達は年齢も立場も様々であり、世直しの方法もそれぞれ。セレソン達は共闘したり足を引っ張ったりしながら、“救世主”であろうとする。
 主人公の朗もセレソンのひとり。一切の記憶がないながらも大胆に行動を起こし、“自分がやるべきこと”を見つけていく・・・。



 正直、「小説オリジナルエピソード多数!」などとアオリ文句にするほどのオリジナルエピソードはないかなぁ。。。お話を忠実に、簡単になぞっていく感じです。・・・が、アニメでもドラマでも映画でも、原作があれば読みたい私としては(『東のエデン』はアニメ→小説化ですが)、本という形になる日を待ち焦がれていたので満足しました^^。原作ありきで映像化された場合、自分の気に入っている部分がはしょられてて、ガッカリということもありますし。
 年末、年始と2回に分けての映画が公開(←汚いぞっ!! 観に行くけど!!)される本作。 謎は謎のままに・・・^^。映画を観る前に、ストーリーをおさらいしておくには最適な本といえるのでは^^。

 予約を入れた時点でA●azonで扱われていなかったため、セ●ン&ワイを初めて使ったのですが、超簡易包装。好ましく感じましたです^^。

noblesse oblige。
その思想が生まれた歴史的な背景なんぞ教えたら、世界史の授業はきっともっと楽しい。
そして必要最低限のモノしか持たざる庶民としては、金ではなく“気持ち”だと思いたい。例えば書き損じの葉書とかペットボトルのキャップを寄付するとかさ。
救世主にはなれないけれど、それは立派な“noblesse oblige”だ。 blogram投票ボタン
学校公開デー。全校・全クラスで一斉に読み聞かせを行います。
私は4年生の担当^^。

何冊か本を並べて、子どもらの多数決で『給食番長』と『きつねのテスト』に決定。
 
給食番長 (cub label) 給食番長 (cub label)

長崎出版 2007-06
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博多弁バイリンガルの食育(多分?)絵本。
ウケ狙いで色んな学年で読んでます。既出のため内容は省略。

 
きつねのテスト きつねのテスト
かたやま けん

ビリケン出版 1998-06
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のぶこちゃんが受けたきつねのテストはとっても風変わり。
三問すべて二択問題なんですが、どっちを選んでもなぁ・・・^^;。
かなり印象的な挿絵です^^。


あした花になる (のびのびえほん) あした花になる (のびのびえほん)

岩崎書店 2002-02
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図書の授業で指導員さんが読まれた絵本。
とりあえず、あらすじ。
 
乱暴者のカマキリ、マンティス。
ある日、蝶と思って襲い掛かったのは蘭の花でした。そのあまりの美しさにマンティスは心打たれ、殺めるばかりの自分の鎌を醜い、恥ずかしいと思うのです。
あの花に相応しいからだにしてください。
       おねがいします おねがいします おねがいします・・・・・・
彼は一心に祈り続けます。その長い長い祈りの時の果てに・・・・・・。
切なく美しい物語。


 これ、超オススメな絵本なのです・・・・・・・・・が!しかし!!読み聞かせでは使ったことがありません。今後もきっと使わないでしょう。・・・なぜならば、読むたびに泣けてきちゃうから^^;。
なので支援指導員さんが「今日はこれを読みます^^」と、おっしゃった時に、内心、ヤバイ・・・と。しかも読み手は本のプロフェッショナルですからね。序盤から鼻の奥がツーンとかしてきちゃって、平静を装うのに必死でした^^;。
 自由読書の時間が設けられていたので、私も子どもらに混ざってちゃっかり読書(本を読む子どもを眺めて。適当に手に取った『おさるのやま』が、挿絵といいお話といい何やらとてもいい感じだったのでついでに。
 
おさるのやま (どうわがいっぱい) おさるのやま (どうわがいっぱい)
いとう ひろし

講談社 2005-07
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 おサルの住んでいる森からはお山が見えます。
友だちと遊びながら、おしっこしながら・・・ふと見れば、いつもお山は変わらずそこにあるのです。
「行ってはいけないよ、危ないよ」とおかあさんはいうけれど、おサルは気になってたまりません・・・。
 さてある時、おサルさんは、おじいちゃんが子どもだった頃、誰にも内緒でお山に登ったことを教えてもらいます。・・・そんなこと聞かされたら、登るっきゃありませんやねぇ^^。
 お山のてっぺんから見えたのは、まるで蟻ンコみたいに小さな家族や友だちや大きな海。いつしかおサルは“お山の気持ち”になって世界を見渡すのです。
 晴れ晴れとした気持ちになれる1冊です^^。

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2学期お初、3年生の読み聞かせ。
学校の図書室で借りた本を2冊(つまりぶっつけ本番^^;)。
 
どろんこおおかみと7ひきのこやぎ (いっしょにあそぼ) どろんこおおかみと7ひきのこやぎ (いっしょにあそぼ)
あおき ひろえ

アリス館 2007-11
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 あおりんご園の子ども達は楽しい遊びが大好き。今日は「おおかみと7ひきのこやぎ」ごっこです。オオカミ役は先生、子ヤギ役は子ども達。さあ、お話のはじまりはじまり~!
・・・けれども物語通りには行きません^^。
「開けておくれ、お母さんですよ・・・」とオオカミの声に、いたずらな子ヤギさん達は「にゃーにゃー」鳴いてみたり、「ワンワン」と吠えたり・・・。「ヤギはいないよ!」と、オオカミさんを困らせます。
どろんこの落とし穴にオオカミさんを落っことして、めでたしめでたし・・・ではないんだな。これが^^。
 子どもらの豊かな想像力と元気がいっぱいのお話です^^。

うしはどこでも「モー!」 うしはどこでも「モー!」
ケネス アンダーソン

鈴木出版 2008-12
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 動物の鳴き方って外国でも同じなの?というプチ知識絵本。
例えばカエルは日本では「ケロケロ」だけれど、スペインでは・・・といった感じ (解説は「~やねん」となぜか関西弁) 。3年生にしてもちょっと幼いかという気がしたのですが、これが意外にヒット。
「ちゃんと聞いてたかテストするよ~。・・・フランスのニワトリの鳴き方は?」
「ワウワウ(>v<)!!!」(←フランスは合ってるが、それ犬だから^^;)
「カッカドゥドゥルドゥ~(>v<)!!!」(←イギリス産)
「コッコリコー(>v<)!!!」(←正解っ!!)
・・・みたいな。最終的に読み聞かせじゃなくなってましたけど^^;。
気が散りがちな子も参加型だと面白がってくれるみたいです^^。
 
12の怖い昔話 12の怖い昔話
Susan Price

長崎出版 2009-05
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 時間があればと思って持って行った1冊。怖かったり不思議だったり、短いお話集です。
せっかく明るく盛り上がった所、恐怖のどん底に突き落としては・・・とやめました(うそうそ、そんなに怖くないです^^;)。大筋、どこかで似たような話を読んだことあるなぁって感じなんですが、結末が意外だったりするのです。昔から伝わる民話をもとに、作者のスーザン・プライスさんが辛口スパイスきかせてくれてます^^。


0番目の男 (祥伝社文庫) 0番目の男 (祥伝社文庫)

祥伝社 2000-10
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 詳伝社文庫の創刊15周年記念につき(・・・といっても9年前の話ですが)、書き下ろされた中編作品のひとつ。山之口洋さんの『0番目の男』ほか、高橋克彦さん、恩田陸さん、菊地秀行さんなどなど、全部で21の作品があるようです。 
 SFジャンルは私的にやや敷居が高いのですが、これくらいだと読みやすくていいです^^。
 
 あらすじ。
 マカロフ・クラブなる会員制クラブに足を運ぶ男がひとり・・・。男の名前はマカロフ。そして店のバーテン、お客さん達も全員マカロフ。役者に技術者、詩人などなど職業こそちがえど、顔も声も体つきも一緒の彼らは、クローン技術によって誕生した“マカロフ”でありました。
・・・さて、時を遡ること70年前(2010年という設定)。地球は深刻な環境破壊に直面しておりました。妻イレーナとともに、水質汚染問題に取り組んでいた環境工学博士のマカロフ氏。研究の見通しは明るかったものの、地球が研究対象であるがゆえに“成果”が得られるのは遠い未来のこと・・・。ある時、マカロフ氏のもとに「優秀なあなたのクローンを作らせてほしい、しかも大量に」といった依頼が舞い込みます。マカロフ氏は、あることを交換条件に妻の反対を押し切り、その依頼を引き受けるのですが・・・。
 
 感想というほどでもない感想。
 もし、SFチックな事件に自分が巻き込まれたとして(妄想中)。未来へ飛ばされるより、過去へ飛ばされたいなぁ・・・と思いました。家族や知り合いが故人になっているような世界はきっと耐えられない・・・(T_T)。・・・0番のマカロフさんの苦悩もそういうこと。
「百人あなたがいたって、わたしには《このあなた》がいるだけよ」
と、いうイレーナの台詞が印象的でした。
 暗ーい気分で読み進めてましたが、ラスト間際、どんでん返しとまでは行きませんが、希望の光が。さすがにこれは内緒^^;。
 
・・・以前、図書館から「二重登録されていませんか?」といった、問い合わせの電話がかかってきたことがあります。1枚のカードで、区内の図書館ならばどこでも貸し出し返却OKなのは知っているので、「してないと思います」と答えたのだけれど、同姓同名、読み方も一緒・・・。私の苗字は取り立てて珍しいわけではないのですが、読み方がちょっとひねくれているのです。だもんで、やっちまったか^^;?と思ったのですが、念のために登録されている住所を尋ねたら、住んだことのない場所。
 同じ名前の別な人。しかも年齢も同じだそうで。図書館の方とは「偶然ですね~^^」と笑いあったのですが、もしかして見た目も似てたりして。ちょっと会ってみたいかも。



覚え書き。
西尾維新さんの『化物語上下』、『偽物語上』読了。
不思議な世界観。アニメ、よく出来てる。

『日本怪奇大全』&『大人の「雑学力」』etc。
某バザーで購入。安かった^^。
都市伝説とアルコールとコーヒーで私は出来ている。

 
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『少年検閲官』。
何となく手に取った1冊です。片山若子さんのカバーイラストが可愛かったので(小市民シリーズの表紙を描いてる方です)読んでみましたです。

少年検閲官 (ミステリ・フロンティア) 少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)

東京創元社 2007-01-30
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では、ネタばれてない(と思う)あらすじ。

 戦争、相次ぐ自然災害といった荒廃した世界。死が身近になり過ぎたために、人々は一様に無気力だ。そうした時代背景から、政府は死や暴力、犯罪などが描かれた書物を駆逐する政策を打ち出した。それらは“有害図書”として焚書されるが、やがて対象は拡大、ありとあらゆる本が焼かれていく・・・。 
 所有することも作ることも許されず、必要な情報はラジオを通じて、しかも政府の検閲を通った安全なものだけが与えられる。子ども達は書物を知らない。そして犯罪を認識しない。
 少年クリスは唯一の肉親であった父を亡くして後、“何かを求めて”旅を続けていた。旅の途中に訪れたある閉鎖的な村で、奇怪な事件が頻発していることを知る。不定期に行方不明になる村人、戸口に書き付けられる赤い十字架、そして発見される首なしの死体。・・・村人は口を揃えていう。「それは“探偵”の仕業なのだ」と。   
 しかし、ミステリ愛好者であった父が聞かせてくれた物語の中で、“探偵”は常に悪に立ち向かう正義の存在だった。 探偵=正義を証明するために、クリス少年は歳の離れた友人、キリイ先生とともに真相の解明を試みる・・・。   

感想。・・・何か辛口感想になってしまった・・・ボソ 。
・・・少年検閲官というタイトルだったので、てっきり主人公のクリスがそうなんだと思っていたら、違いました。検察官はエノという少年。しかもクリスと絡んでくるのは後半になってから。一応、少年検閲官エノとの“共同捜査”で事件を解決するんですが・・・後からひょっこり出てきておいしい所を全部持っていった感が。前半、クリスとコンビを組んで大活躍していたキリイ先生が、いないも同然になってしまってましたしね。正直、エノの存在はいらんのでは・・・いやいや、キリイ先生以上に活躍させるべきだったんではないかと。“ミステリ絡みの事件を捜査するためだけに、特別な育てられ方をした少年”という、いかにも読者的に気になるプロフィール部分がさらっと流され過ぎてて感情移入できなかったです^^;。そこらをもっと突っ込んでくれたらよかったのに・・・。
 また、序章のおどろおどろしさに最初はホラー小説かと思いきや、推理モノ。しかし、犯人と犯行動機が、トリックはわからぬものの、おぼろげにわかっちゃったりもして。事件に関わることで、これから己がやるべきことを見つける、というクリス少年の成長話だったんでしょうかね^^;。
 このお話、いかにも続きそうに終わっていたのですが、続刊の予定はないのかなぁ? 
 ところで・・・私の中では物語の中の探偵は=正義ではないです。ちょっと犯罪者よりだとすら思ったり^^;。初対面で職業やら趣味やら当てるって、よくあるパターンですけども、実際ソレやられたら、ちょっと気味悪くないっスかね。。。探偵=推理せずにはいられない人かなぁ。

『心霊探偵八雲8』 読了。
心霊探偵 八雲8 失われた魂 心霊探偵 八雲8 失われた魂

文芸社 2009-08-21
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 ちょっとワンパターンを感じ始めていた^^;このシリーズでしたが、クライマックス突入とのことで、今回はちょっとちがった切り口です。いつもは警察側として活躍していた八雲くん、殺人容疑で追われる身になってしまいます。八雲&後藤、晴香&石川といった具合にふた班行動。携帯で連絡を取り合いつつ事件を追っていくため、接触は最後の方までありません。つまり晴香ちゃんと八雲くんは電話で会話するのみで、顔を合わせないんですが、

晴香ちゃん「八雲君とっても心配っ!絶対に帰ってきてねっっ!!」
八雲くん「心配かけてごめんね・・・」
 
と、いったいいムードでして(実際には↑みたいな会話はありません^^;)、ふたりの距離がまた少し縮まったようです^^。
 ・・・この 八雲シリーズ、これまで白泉社で一度コミック化されており、2巻まで出てるんですが(全2巻? 1巻だけ古本屋で購入)、今度は角川から月刊『Asuka』で連載されてます。なんか納得いかない。。。。
 

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「面白いよー^^」と、息子から貸してもらった本。

ぼくたちと駐在さんの700日戦争 (小学館文庫) ぼくたちと駐在さんの700日戦争 (小学館文庫)

小学館 2008-04-04
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 映画化されたりもしてるので・・・ってか、先日、テレビでもやってたそうなので、今更くどくど書く必要もないかと思うんですが、ま、一応。
 著者はママチャリ氏。そもそもはご本人のブログに書かれた小説であり(ブログでは“くろわっ”さんと名乗られています)、クチコミで人気大爆発。それを受けて書籍化されたのが本作とのことです。
タイトル通り、悪ガキ軍団vs町の駐在さんとの交流(?!)というかイタズラ合戦。ご自身の高校生時代の実話をもとにしたフィクション小説だそうですが、どこからどこまでがホントなのか脚色されているのかは謎。本家ブログのほうを見ると、たまにコメント欄などで、ぽろっと書かれていることもありますが。・・・かなり楽しい。自分が悪ガキ軍団の一員になったような、そんな気持ちになれちゃう。現役の学生さんは今の自分&周囲の環境とを比較するだろうし、昔の(大昔^^;か?)学生さんは、“色々と思い出すことがある”でしょうね^^。
 1巻とあるように書籍は5巻まで出ており、さらに現在もブログにて小説は着々と進行中でありまして、私もちょこっとずつ読ませてもらってます(何しろ膨大な量なので、1日では読みきれません)。
 



↑こちらからどうぞ^^。

 ・・・ふと、思ったんですが。大人はいつの時代も「今時の若いもんは!」というし、子どもらはいつの時代も「大人は何もわかってくれない」といいますよね^^;。その理由がわかったような気がします。
私の個人的な考えですが・・・ニンゲン18~20歳くらいで人格といいますか、基本的な考え方とか価値観って、ほぼ完成してしまうんじゃなかろうかと思ってます。社会&その時代の常識etc・・・もまれる中で、良かれ悪かれ足されたり引かれたり(例えば+狡猾さ、-鋭さとか)はあると思うけど、本質は変わらないんじゃないかと。しかし、刻々と時は流れ、時代は変わっていくわけですな。だから、1年の歳の差にだって違いを感じる。まして、10年20年差同士が、
 理解しあえるわけがないっつのっ。
・・・ってトコをお互いにわかっとけば、まー、平和的に共存はできるでありましょう。
 10年20年前と比べて、現役の10代が昔の10代に劣ってもいるわけでもなけりゃ(ただし、足の長さは現・10代は確実に勝ってる^^;)、今の時代が特別に悪いわけではないと思う。情熱的で無気力で、純粋で残酷・・・みたいな、相反する所は今も昔も変わらないとも思うし。
 今と比べて「昔はよかった・・・」なんていうのは、足腰が立たないくらいのジジババになってから、縁側で緑茶でもすすりながらつぶやけばいいことだ。
 現役10代も昔の10代も、お互いを見下さず侮らず、今を楽しまなくてはならん!ですね。

★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★

 何でそんな話になったのか覚えてないのだが。
「最後に人をぶん殴ったのはいつか」といった質問をおとーさんにしたことがある。2~3年前?かなぁ。あまりに回答がショッキングだったので、覚えていた。思い出した。

「あ~・・・んーと、いつだったかなぁ・・・」と悩むおとーさん。
悪ガキだったのは知っている。高校時代に停学になったことがあるのも、悪さの罰でグループ全員が坊主頭にさせられたことも知っている。
 ・・・でもですよ。誰かをグーでパンチするような事態って早々ないよねっ^^!
とか思ってたのだが、
「えっとー・・・○○駅で・・・3ヶ月くらい前^^?」
・・・・・・・・・・て。アリなん^^;?
「あああああ相手がななななななナイフとかももももも持ってなくてよよよよよかったねぇぇぇぇっっ!!!」(←激しく、動揺中)
と、言っちゃう私も私だが(あーなるほどー、っていう理由はあったが・・・・にしても)。


 娘は明らかに私に似ている。働く悪事が過去の私と一緒なので、事前回避が可能だ。
 息子は明らかにおとーさんに似ている。。。orz.。想定外をやらかすので、困る・・・(T_T)。
「先生やお友だちに“すんません”とか“よく言って聞かせます”とかとかとか、言わせないでおくれよ・・・」
という、私のお願いが聞き届けられたことは・・・・・・・・・・・・・・・・ない。


・・・・・・・・・・ああ、2学期です。

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夏休みも残りわずか。
自由研究にドリルに絵日記・・・この時期になってやってない宿題は、きっと読書感想文だ。
「本すら読んでない!助けて!ドラえもーーーん!!\(゜ロ\)(/ロ゜)/」ってな、“のび太君”のために、昔、同じようにのび太君だった私が助け舟を出しちゃおう。

『本の選び方・書き方のヒント』(ただし我流^^;)。読む所から書上げるまでの所要時間は丸1日~1日半を想定。しずかちゃん、出来杉君レベルは無理としても、5段階評価なら2~3は確実に取らせてあげようっ(・・・とは言い切れないが)。では、スタートっ!

①当然だが・・・読む。
 あらすじとタイトルで面白そうなものを選ぶ。課題図書が決まっていないなら、あんまり有名じゃない本、最近の本を選んだほうがいい。・・・先生は子供らに「読みなさい」というが、読書が趣味っていう人じゃない限り、実は本を読んでなかったりする(みたい、といっておこう)。忙しいからね。しかし、もしも夏目漱石みたいな文豪の本なぞを選んでしまった日には、さすがに先生はあらすじを知っているから、誤魔化しはきかない。
本は最低でも5冊くらいは用意(重要!)。つまんない話だった場合、悔しいのでもちろん図書館で!また、主人公がイケてないと読む気が激減するので、挿絵があれば気に入った物を。

~読み方について~
ざざっと3分の1~半分くらいまで読んでみて、面白いともつまらんとも感じなかったら、潔くやめるその本は“自分との相性が悪かったのだ”と思って次に行く。そんな本は無理して読み終えても感想なんぞ出てくるわけがないのだ。
 しかし、おっとうっかり半分以上を読み進めてしまった本があれば、一気に読んでしまう。ジャイアンやスネ夫が「野球やろうぜ!」とかって誘いに来ても行ってはいけない。トイレ休憩以外は禁止。昼寝ももちろんダメ。

②ねかせる(熟成)
 読見終わったら、さっさと終わらせたいからって、すぐに原稿用紙に向かってはいけない。でないと読書感想文の最大の失敗である、“あらすじ”を書いてしまうことになる。まずは1冊読み切った自分をたたえよう。疲れた頭には糖分補給。ガリガリ君食べたり、カルピスでも飲む。こわばる身体にはストレッチだ。何ならここで一晩おいてもよし。

③考える
 いきなり本番にのぞむのではなく、考える。何をって物語のテーマを考えるのだ。・・・とか何とか、むずかしいことはない、クライマックスに大事なことが書かれている。ついこないだ読んだばかりなので、『サマーウォーズ』を例にあげると、一番の盛り上がりはラブマシーンvs一家族のバトルシーン。世界の危機を前に、すれ違っていた家族すらもが一致団結して戦う場面ですな。つまりこのお話は“家族“がテーマのようだ・・・となるわけさ。そして、ここが感想文のメインとなるところ。

④書く(下書き、手書き推奨)
 ここは死ぬ気でやる。もう、泣きながらやっちゃう。
下書きかよー、うぇーとか思うかもしれないが、原稿用紙は清書用。どうせいきなりは書けないので、とりあえずノートか何かに書きなぐる。なぜかといえば、まず消しゴムを使わないため。消す作業は面倒くさい。それに書いたり消したりしてる内、紙はヨレたり黒ずんだりするのでテンションが下がる。そして、何より原稿用紙にじかに書いてると、進み具合がはっきりわかってしまうため、埋めたマスよりも白いマスのほうが気になってたまらなくなる。じかに書かないほうが結局のところ効率がいいはず。

~書き方について~
万能語「面白い」、「すごい」はなるべく使わない。
 その場面の「面白い」って、自分にとってどんなイメージなんだろうと考えてみる。飛び跳ねたくなるような?思わず吹き出しそうな?ほほえましい?
 「僕は~面白いと思いました」と書くより、「僕は~飛び跳ねたくなるくらい、嬉しい気持ちになりました」とか書いたほうが、イイ感じ。

“なぜ”そう思ったか、“なぜ”そんな風に感じたのか理由を書く。
 テキトーに例をあげてみよう。「のび太がドラえもんに頼らず、ジャイアンと対決する場面」について書こうと思った場合。「のび太がジャイアンと決闘をしたところがスゴイと思いました」とか、書くのでは何がスゴイんだかさっぱりだ。なので、自分が“そう思った理由”をくどくど書く。文字数もかせげる。
 なので、次のように書いてみるのだ。「ドラえもんの秘密道具なしにジャイアンに挑むなんて自殺行為だ。でも、のび太君は必死に闘った。彼はケンカが弱いからやっぱり負けちゃったけど、やるべき時にはやれる奴なんだ!と思った」とかさ。

ひとつの文章の中では、同じ単語を繰り返し使わない・・・もし、2回以上出てきたら、どれかを“同じ意味の別な言葉”に置き換えてみる。「冒険」「旅」、「願い」「望み」、「危機」「ピンチ」とか・・・

「(もし、)僕ならば~」・・・主人公と自分の違い、あるいは共通点を書いてみる。

ラスト1行に気を抜いてはイカン
 基本パターンは主に以下のふたつであろう。どっちかでもいいし、両方でも。
①その作品を読んで感じたこととか、自分の気持ちに変化があれば、どのように変化したかなんぞを書く。
 やっぱりその物語のテーマに関わりを持たせると、書きやすいんじゃないかな。たとえば“家族”がテーマなら、「家族っていいな」とか、「田舎に住んでいるおばあちゃんに会いたくなりました」とか、「いつもは憎たらしい妹だけど、ちょっと仲良くしてやってもいいかな、って気持ちになりました」とかとかとか。

②物語の全体的な感想を書く。
 上で挙げたのと同様、ここでも安易に「~面白かった」とか「~感動しました」という書き方はなるべくしない方がいい。

⑤書く(清書)
ほんとうは全文を推敲(練り直し)するべきなのだが、タイムリミットは近い。なので書く。ここで大事なのは、ただ、ひたすら下書きを書き写す!!んではなく、ひらがなで書いてあって漢字にした方がいいかな、ってとこは直すってことだ。先生によってはチェックが入るから。

おめでとう!完成だっ(>_<)!

・・・全国の“のび太君”達の健闘を祈る!!!
しかし、ここを読むヒマがあったら、書いた方がいいかもねっっ^^;!

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本日はいつものように“読んだ本をダラダラ紹介”するのではなく(←自分のことをよくわかっている)、ちょこっとアクティブなこと(?)を書いてみたいと思います。


生活圏を脅かす我が家の本達。
今回は文庫と漫画のために、本棚を買いました。・・・・・・ネットで。
お家仕事なのとそもそもが出不精なもんで、ほかと比較検討をしていないため、高いのか安いのかわかりませんが、1万円しなかったのではないかな。



befor.jpg←これだ!!

  高さ180センチ、幅120センチ。
  ホントは幅180センチのが欲しかったのだが、
  「ドアの開閉の邪魔になる」として(←本棚は廊下に設置)、
  家族一同にダメを出された。

  ・・・・・・ちっ




さて、組み立てて行こう。


anapoko.jpg←手順としてはこういう穴ぽこに・・・











dabo.jpg←この“木ダボ”という、ネジみたいなものを差し込み、
  パズルみたいに各パーツを組み上げていわけです。
 
  ・・・この木ダボとやら、我が家の猫ちゃんずに人気が高く、
  ちょっと毛まみれに。
  ちなみにマタタビの原木です。・・・嘘です。






pantu.jpg←上半分、ほぼ完成。
  早速、住み心地を確かめる入居予定の方。










20090731093705.jpg←ここらで体内のカフェイン&ニコチン濃度が低くなり、
  ちょっと嫌になる。
 
  休憩。








toriaezu.jpg←いきなりほぼ完成・・・してるし^^;。

  下半分も上半分と手順が一緒だったのと、
  上下をジョイントするのが意外と大変で、
  写真なんぞ、撮ってるヒマがなかったのだ。

  後、棚板を8枚ばかりセットすれば完成っス。 





出来た出来た。満足した\(^o^)/

仕事が忙しいのと、子ども会のお祭りのお手伝い(←これはかなり前から約束くしていたのでしょうがない^^;)と。そうした状況下において、本棚の組み立ては難易度低目★★ではありましたが・・・私にひと時の安らぎを与えてくれました。

さて、今度は何で現実逃避をしようか・・・



 

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出版界では熾烈なオマケ合戦が繰り広げられている、よーだ。

新潮社はお馴染の“yondaパンダちゃん”のマスコット(あんまり可愛くないところがむしろ可愛い^^。とっても欲しい)・・・2冊購入が必要。
集英社はハチさんストラップ(わりと可愛い^^。ちょっと欲しい)・・・1冊購入でOK。
角川文庫はブックカバー(あんまりいらない、かも^^;)・・・2冊が購入が必要。

 学生の皆様に「ぜひ我が社の本で読書感想文を!!」と言うことでありましょうね。
同じタイトルが違う出版社から出ており、しかも同じ棚にあったりするのですが、この夏、どちらがどれだけ売り上げたのかぜひ知りたいところです(←野次馬根性^^;。でも、きっと内部的に調査は行われてるよね・・・)。
 さて、「ブックカバーなぞ、いらん」などと無礼なことを書いたくせに、私が購入したのは角川文庫^^;。しかし、ひねくれたのではなくて、8月にアニメ映画になるってことだったので。私の本を勝手に持っていく)子どもらも楽しく読めるであろうと。

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あらすじ。
(映画公開直前なので、ネタバレないよう、かなり気を使っている^^;)
このお話の舞台は近未来、あるいはこの世界と少しだけ次元の違う現代かな?
老いも若きもデジタル仮想都市“OZ(オズ)”に自分のアバターを持ち、コミュニケーションを取っている。
“OZ”とは・・・通信手段として機能するだけではなく、そこは例えばビジネスの現場であり、公共機関の窓口であり、娯楽の場だったりもする。セカンド△イフの超進化系、生活に密着したモノになった感じとでも言ったら近いでしょうか(セカンド△イフ、あっという間に飽きちゃった人σ( ̄∇ ̄;)なので、うまく説明できないが)。

 主人公は理系の草食男子(と、自分で書いてちょっとイラッとした^^;)健二。そしてひとつ年上の先輩・夏希。その憧れの夏希先輩から“アルバイト”を頼まれ、勇んで引き受ける健二だが、その内容は「4日間だけ婚約者のフリをして!」という無茶なものであり、しかも「旧家出身、東大卒、アメリカ帰りの帰国子女」というデキ過ぎなプロフィールが設定されていた。
 怯みまくりながらも、陣内家16代当主たる“栄ばーさん”率いる親族の皆さんのパワーや温かさにほだされ、そして何よりも夏希への想いから、たかが4日間のことと腹をくくる。
 さて、偽の婚約者役という大役に心身ともに疲弊していた健二の元に、ある晩、見知らぬ相手からの携帯メールが届く。そこには謎の数列が・・・。

 タイトルは「Solve me(私を解いて)」。

 いかにも無害人畜で常におとなしい健二君だけれども、その実、数学に非凡な才能を持っている(ホントはかなりスゴイ奴なのだ)。それが擬似乱数による暗号であることを見抜き、あっさりと、嬉々としてそれを読み解いてしまう(・・・そういう感情、数学なぞこの世からなくなってしまえぇぇ~と呪詛していた私には、ちーっともわからんのですがね^^;)。
 一夜明けた世界は何故か大混乱。
テレビでは“OZ”に管理制御されていた全システムが暴走、異常な動作を起こし始めたことを伝える。何でも“OZ”管理センターに浸入、ハッキングした者がいるという・・・それって・・・?!

 

・・・小さい単位の家族ではなくて、一族の絆の話。
いい話だった。出来すぎ感はあったけども、気にならない。それでいいんだ、“愛は地球を救う”んだから。
ただ、文系オタク女子としては・・・例えば「200テラフロップスのスパコンに、100ギガのミリ波回線」云々言われたところで「はぁ?」なので、理解でいない箇所がいくつか。身近にITオタク系男子(おとーさん)がいるので説明してもらったが、↑は盛り上がりシーンだったので、読みながら理解できていたら、もっと楽しめたのになぁと。さらっと読み飛ばしてしまっても支障はないけども、※解説とか入れといてくれたらいいのに。(も、もしかして・・・常識だったりとかするの(゜。゜)・・・?)

 栄おばあちゃんを上座に、陣内一族が集まってご飯を食べるシーンは何だか懐かしい。
・・・大正生まれの祖母には9人もの子どもがおり、そして孫らが(思いだせる限りで)12人。陣内家に負けない?!結構な迫力でした。
男性上位の時代に若き日を過ごし、身を粉にして家族のために尽くしてきた“お母ちゃん”。その子どもらには苦労して育ててもらった、という思いがあるのでしょうね。誰も頭があがらない、というのもわかる気がします。いい年こいたオッサン、オバサンらが、おばーちゃんに何やら叱られてムスッとしつつも、「悪かったよっ」みたいなシーンを目撃したことも実際にあるし^^;。
夏希の台詞に、
「大おばあちゃんがいなくなると、みんながバラバラになっちゃう」というのがあるのだけれども、悲しいかな、これは事実。
手綱を締める人がいなくなった時、油断してると一気に“家族”は疎遠になってしまうみたい。
物語では陣内家一同が一丸となり、世界の危機を救うと同時に家族の絆崩壊というピンチをも乗り越えるわけだけれど、リアルには絶対ないよね、こんなこと^^;。

とりあえず、明治・大正生まれのおじいちゃん、おばあちゃんがいらっしゃる若い人。
達者な内に、よく話をしておくといい。妖怪じゃない限り^^;、きっとそんなに時間はない。
イトコ達とも仲良くしたほうがいい。自分になんか似てて憎たらしいけど。

あなたの屈託のなさが、その意外にも細い糸を繋ぎとめるかもしれないよ。

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