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今日は5年生の読み聞かせでした。
11月も半ばを過ぎると朝の空気はつ・め・た・い。
指がカチコチになってしまったので、バディー(?)の娘と手袋をはめて出動です。
急げ急げ。
今朝は本を読む前に、子どもらに絶対、言わなくちゃ!って思っていたことがありました。
それはね・・・お礼、なのだ。
昨日、就学児検診という、来春新1年生になる、園児さんを対象にした《健康診断・簡単な面談》がありまして。
ウチの娘は今、年長さんですから、春には1年生。その《就学児検診》を受けたわけです。
・・・で、その、園児らの《お世話役》が、5年生の皆さんなのでした。
お母さんは体育館で待機。5年生のおにいさん、おねえさん達は園児らの手を引いて、エスコートするんです。
いつもの如く、本を並べ、“今日読む本”を選書して頂いてから、
「昨日はお疲れさま。チビちゃん達のお世話、どうもありがとう」
と、ちょっと緊張しながらお礼を言うと(私vs複数だからして)・・・ハッとしたような顔をして、そして、にっこりとしてくれました。あの子もこの子も、男の子も女の子も。
幼稚園児はヒト以前。進化中の半動物。
きーきーきゃーきゃー、こちらの言うことなんて耳から耳。きっと、大変な思いをしたんだろうな。
「朝 早くから大変だね」
「お疲れさま」
と、労いの言葉をかけていただくこともある。
(うん、大変だよ、朝は大の苦手だからさ)
でもね、私、大変さを埋めるどころか、教室を訪れるたびに余りあるものをもらっているのです。
進化させてもらっているのですよ。子どものソレには及びも付かないけれどね。
カメのように、カタツムリのように。
寒い朝だってのに。
なんだか ちょっと あたたかくなってしまったよ。
前置きが長くなってしまいました^^;。
さて、今日、読んだのは、図書館の新しい本コーナーにあった『おおきな やかたの ものがたり』と、
落語絵本『しにがみさん』。
予備として『おれはティラノサウルスだ』と『ゴリラのびっくりはこ』を持っていきました。
おおきなやかたのものがたり
著:青山 邦彦
出版社:PHP研究所
“おおきな館”の目線で描かれたお話。
そもそも彼(?)は貴族のお屋敷であり、大勢の召使が邸内を磨き上げ、庭を美しく手入れしておりました。それを誇らしく思ってもおりました。さて、時代は代わり、貴族のお屋敷でなくなると、今度はホテルになりました。そしてまた時代は移ろい、屋敷はレストランになったり、高級デパートになったりと変貌を遂げていきます。
しかし、あるとき火事を出し・・・。
ドールハウスのような、細密に描かれた美しい絵本です。
しにがみさん
著:野村たかあき
出版社:教育画劇
赤ん坊が生まれたばかりの貧しい夫婦がおりました。あるとき亭主は死神に出会います。なんとこの死神、親切なことに、金儲けの方法を亭主に伝授、「今日からお前はh医者になれ」と、寿命の法則を教えてくれるのです。
足元に死神が折ればヨシ、ある呪文を唱えれば、死神を退散させることができ、床に伏した者を救うことができる。しかし、枕元におればそれは天命、助からない・・・。等など。
ラストシーン。あらららら~^^;
「え?! 死んじゃったの?!」
と、子どもらからも、声がもれました。ブラック・ユーモア、っていうのかなぁ、コレは^^;。
『強力わかもと』という錠剤をご存知でしょうか。
薄茶の、クセのある独特の匂いをもつこの丸薬は、苦くて、ウサギのう○こみたいな“正露丸”、小太りナースが目印の“メンターム”と並んで我が家の代表的な常備薬でした。
強力わかもとって、単なる栄養剤…なんだけど、「これさえ飲んどけばダイジョブ!」という、精神安定剤としての効能もあったような気がします。
さて、今日は迷える現代人の必読書(ウソ)、覚えておくと一生役に立つ、『わかもとの知恵』と、
『じょうずなワニのつかまえ方』なる知恵本をご紹介。
わかもとの知恵
著:筒井 康隆
絵:きたやま ようこ
出版社:金の星社
『わかもとの知恵』の、筒井康隆氏(!)の前書きによれば。
昭和初期、この錠剤には『重宝秘訣絵本』なる小冊子が付録としてついていたそうなのです。
そしてそこに記された“知識・知恵”は、氏が子どもだった頃、実際に生活に活躍したといいます。
裏ワザを紹介するTV、本が売れに売れる昨今ですが、それはどれも大人向けであり、子どもを対象にしたものがないことを憂いた氏が、当時の知恵本の中身を、現代の子ども向けに書き直したのが本作。
『ミカンの中の袋の数をあてる知恵』だの、『カレーをこぼさずによそう知恵』だの、どうでもよさそーな、でも意外と役に立つ(かもしれない)知識が満載です。
ただねぇ・・・お子様向けに編まれた本・・・のはずが、近所の図書館じゃ、これ大人の本棚にあるんだよね・・・
じょうずなワニのつかまえ方
著:ダイヤグラムグループ
出版社:扶桑社
『じょうずなワニのつかまえ方』。これは、もしかして会社の本、だったのかもしれない。知恵本と言うより書体見本帳として。先輩に勧められて借りっぱなしのまま・・・
例えば適当にページを開いてみると、『聖人になるには・・・』(モリサワ若松隷書体/15Q正体)、『ポプリの作り方・・・』(モリサワ細ゴシック体BC31/12Q正体)という具合。
無駄、かもしれない知識レベルは『わかもとの知恵』を大幅に上回っております。
『じょうずなワニのつかまえ方』も無論、載ってます。現在、文庫にもなってるそうですが、フォントの記載がなくなってしまったとのこと、出来ればショッキングピンクの大判の方を読んでください。こっちの方が絶対、面白いです^^。
画像がなくてすごく残念。
私はちょっと、腹を立てている。
昨日の夜中、ここはメンテナンスがあったのだ。
でもって。気が付かなかった私が多分、きっと、悪いんだが・・・「記事の投稿・保存ボタン」をぽちっと押したら、書いたものが丸々消えてしまったのだぁ。
気を取り直して再び、書きまさぁ~
さて、今日も怪談・奇談をご紹介。
ナントカ言う教授によれば、適度な恐怖は脳にいいんだとか・・・(aha体験と言うらしい)。
・・・ホントかね。
日々是怪談
著:工藤 美代子
出版社:中央公論新社
“今年の怖い話大賞”でもあげちゃいたいくらいの本(←私の中でですが)。
著者の工藤さん、ノンフィクション作家でいらっしゃる方なのですが、“見える人”だそうな。可愛いと思って購入した骨董の人形が実はヤバイ品だった、とか日常の中で体験した怖い話を、さらっと、時に面白おかしく書いている・・・工藤さん本人はあまり怖がってないように思われるのですが、逆にソレが凡人たる私にゃめちゃ怖いっす^^;。
猫目夜話
著:桂木 祥
出版社:講談社
こちらはヨソ様のブログで紹介されていた作品です。
主人公、音々子は普通の人には“見えざるものが見えてしまう”女の子(お気の毒^^;)。そんな彼女が住まう街では、何故か秋祭りの頃、10月になると幽霊が集まってくる・・・。
鎮守の社に住まう猫又レキ、従兄弟の市松らと共に、“学校の七不思議”の真相を追うというお話。学校の七不思議とかいうと幼い印象うけますが、中々どうして、「図書のぞき」だの「オカネさん」、怖~い。
乙女っぽい感じのイラストではありますが・・・中身は本格的。恋愛話が一切ないところも非常にヨシ。しかし音々子の脇を固める男性陣、多分、イケメン設定だと思われます。大いにヨシ。
『そぞろ迷図 猫目夜話(2)』、は予約中、楽しみです^^。
小説 あらしのよるに
著:木村 裕一
出版社:小学館
「ともだちなのに おいしそう」。
図書館に予約を入れていた『あらしのよるに』・小説版、やっと私の番がまわってきました。
元は絵本、しかしアニメ映画や舞台などにもなっているので、もはや中身の説明は不要でしょう。
よせばいいのに、平日の夕方、煮物を鍋に任せながら読み始めてしまった私、子どもらを寝かせてから本格的にページをめくり、読み終わったのは夜中2時半過ぎ。
「あらしのよるに」。絵本版と台詞など同じでしたが、不思議な事に、活字・小説になるとその世界に入りきれず、かなり難儀。私は漫画のノベル化は安っぽい感じがして(活字の方が)、大嫌いなのですが・・・それに通じるものを感じました^^;。
それでもラスト間際の、「ずっと、ずっとあなたを待ってたんだよう」というメイの台詞には、目頭熱くなっちゃいましたけれどもね。
「待ってたの」でも、「待ってたんだよ」でも泣けない。
「待ってたんだよう」だから、いいのだ。
そして、エピローグ。
『フランダースの犬』のラスト、何ページ分かを立て続けに3回くらい読んだような、そんな気分になっちゃった。
寝る直前に読む本じゃない、かも。
朝晩、めっきり寒くなってまいりました。
寒いところで生まれ育った私ですが、東京に10年以上住まったためなのか、暑いのもダメだし、寒いのもダメという、中途半端な体質になってしまいました・・・(単にオバサンになったからかも)。
お布団大好き、猫の温もり大好き^^。
後5分だけ、寝ていたいところだけれども、でも今日は、読み聞かせの日なのです。
私の読み聞かせ活動のメイン学年、4年生。しかも息子のクラス。
頑張るぞーと思っていたら・・・え? 何? 腹が痛いだって?! ( ̄~ ̄;)
仕方ないので息子はおとーさんに預け、学校へ。
本日は“とあるスジ”(?)^^;からの要望があり・・・凄まじく早めですが、図書室の装飾を“お月見”→“ちょこっとクリスマス”にチェンジしてまいりました。
・・・さささっ! 読み聞かせの後は娘を幼稚園に送らねばならないので、今日の私はちょっと素早いのだ(家事もこのようにはかどればいいのだが)
上の写真はフェルトで作成したクリスマス・ツリーに付けたパーツ。
ジンジャーマンのつもり・・・だったけど、なんかこの顔は・・・ガラモン?に似てるような?
さて、本日は・・・“コロボックル”のお話で有名な、佐藤さとるさんの『ふしぎな ふしぎな ながぐつ』、そして宮西達也さんの『あしたのぼくは・・・』を。
秋の学校行事である音楽会を間近に控え、子どもらは予鈴が鳴ってるっつーのに、ピアニカだのリコーダーだのを吹き鳴らし、全体的にうわっ付いた感じでありましたが、読み始めると段々、静か~になるのがこの学年です。
残念ながら、Amazon他で作品の画像が見当たらなかったので、ちょこっとあらすじだけ。
主人公の「かおる」少年はある日、片方だけの長靴を拾います。サイズは赤ちゃん位。
次の日、見てみると、おや? 少し大きくなってるみたいです。そんな風に日々成長(?)を続ける長靴。自分の足のサイズになったとき、かおる少年は長靴を履いてみるのです。すると、なんと身体が消えてしまうじゃーありませんか! こりゃーいいもの拾ったね! でも、まだまだ長靴は育っていくのです・・・」
同じ少年・・・なんでしょうかね、『ふしぎなふしぎなながぐつ』に登場する「かおる」という男の子が主人公の、他のお話も挙げておきます。
おおきな きがほしい
作:佐藤 さとる絵:村上 勉
出版社:偕成社
子どもの憧れ、いや大人も憧れるツリーハウス。かおるはそんな隠れ家を作れる大きな木がほしいのです。
かおるの心の中の想像のツリーハウスなんだけど、季節なりに模様替えがちゃんとされ、鳥やリスやらがお客さんにやってきます。おやつを作ってみたりもします(いかにも美味しそう!)。
かおるのお父さんもお母さんも、きっと子どもの頃にはそんな夢をみたのでしょうね、「そんな馬鹿なこと言ってないで・・・」とか言わない。
絵本と言うにはちょっと長めではありますが、飽きない、想像力をかきたてられる絵本です。
私も大きな木がほしいなあ。
あしたのぼくは・・・
著:宮西 達也
出版社:ポプラ社
ぼくはピーマンが嫌いだ、サッカーがヘタだ、オネショをする・・・でも明日のぼくはスゴイのだ! そんな話。
主人公の「僕」の出来ないこと、苦手なことなどはいかにも幼いのだけど、誰にだって、大人にだって明日こそはって思いはあるでしょう? さすがに思い通り100パーセントの明日とはいかない、ってことは分かってるけれども、ヨッシャ!!という気持ちになれる絵本です。
絵のない絵本
著:アンデルセン
秋から冬の冴え冴えとした月がとても好きです。あたりが寒くなってくると、東京の空もどうしたわけだか、ちょっとばかり星やら月やらがきれいに見える気がします。
昨夜は(…おっと、一昨日の話になってしまいましたね)満月?だったのかな?
今日は『人魚姫』や『マッチ売りの少女』などで有名な、あのアンデルセンのお月さまのお話を。
タイトル通り、絵のない本です。だけれども“絵本”。
何とはなしに夜空に浮かぶ月が目に入ったとき、ふと、思い出す本です。
老いも若きも、喜びも悲しみも、温かさも冷たさも・・・生きるもの全ての営みを月が見ている。
33の夜のどこかで自分の感情と重なる夜があったりして。
絵=風景が読み手それぞれの心の中に浮かびあがってきます。
ひとつのお話が短いので、寝る前にひとつ、そんな読み方もいいかもしれません。
子ども向きというよりは大人向き・・・かな。
この本は今、私の手元にはありません。好きだったあの人にいつか貸したまま、返してもらっていない本。私はその人から2冊もらっているから、ま、おあいこです。
今から10年以上も前の、それこそ月が見ていた話です^^;。
高校生の頃。持っていた岡村靖幸のCDの・・・確か『Holiday』って歌の中に、
“夕べ 見たのさ 電車の中で漫画を読むオヤジ位の人 ダサイんじゃないのかなぁ”ってな歌詞があった。
私の父は漫画というより本自体、読まない人だったので(私の知る限りではだけど)、ちょっとピンとこなかったのだけど・・・。
10年ひと昔(正確にはプラスαね)。ワタクシ、まだまだ高校生の息子がいるほどの熟練母ではありませんが、漫画読んでる。それってダサイんですかねぇ。・・・さすがに電車の中では読まないと思うけどさ。
今日も私の本棚から1冊。映画にもなった『鮫肌男と桃尻女』を。漫画というか・・・劇画?
浅野忠信が主演した同名の映画とはまるで印象が違うのですが、映像も漫画もどちらも黒男さん、イカしてます。
著者の望月峯太郎さんの他の作品、『バタアシ金魚』、『ドラゴンヘッド』などもよろしいですが、私的にはこれが一押しです。
鮫肌男と桃尻女
著:望月 峯太郎
出版社:講談社
組の金を着服し、追われる男、鮫肌。叔父が経営する山奥のホテルで、閉ざされた日々を生きるトシコ。
運命的に出会った二人は組織の手から逃れるべく、ゴージャスな逃避行を始めます・・・。
鮫肌男と桃尻女
出演:浅野忠信 小日向しえ
監督:石井克人
こちらは映像作品。
浅野忠信の鮫肌黒男、カッコいい!! 我修院達也の怪し過ぎる(?)ヒットマンぶり(原作には登場しません)も見所かと思われます。
贈る物語 WONDER
編:瀬名 秀明出版社:光文社
「これすごく面白いよ、読んでみなよ」
と、息子が私に差し出したのは星新一さんのショートショート。
学校の図書室で借りたのだそうです。
SFのショートショートを置いてるなんて、実にイケてる図書室だ。
と、言うわけで、
今日は『贈る物語 WONDER 瀬名秀明=編』を。もちろん星 新一さんの作品も入ってます^^。
「SFとは。少しだけ不思議の略です」
とは、藤子・F不二雄さんが言われたのだそうですが、この本はホントにそんな気持ちで、軽い気持ちで楽しめる本です。少しだけ不思議なことなんて、日常に山ほどあることですからね。宇宙船の内部や異星人の風貌なぞ想像できなくともいいのです(火星人はきっとタコっぽいんだろうなー・・・位の想像力しかない私が言うのですから、間違いありません!!)。
次はこの本を読んでみたらいいよ、なんて選者、瀬名秀明さんの親切な解説もついているので、2度、3度、美味しい本だと思います。どれも短編なので合間読書にもオススメです^^。
↓ネタばれ。
私的には、ですが、中でも印象深いのが『愛の手紙』(ジャック・フィニィ)でした。これはタイムトラベルものです。
私、SF小説についてまるで無知なので、映像作品との比較になってしまうけれど、何だか痛みの残るもの多いですよね・・・。「過去の物事・人に関わってはいけない」とかなんとか、ドク(バック・トゥ・ザ・フューチャー)が言っていたけど、やっぱ、それは鉄則なのですな。
同様のアンソロジーとして、宮部みゆき編の『贈る物語 TERROR 』、
綾辻行人編の『贈る物語 MYSTERY』があります。^^
後巷説百物語
著:京極 夏彦
出版社:中央公論新社
怖がりなのに見たがり。
子どもの頃から怪談話が大好きでした。日本のものも外国のものも。幽霊とか妖怪とか、その手の本は片っ端から読んでいた気がします。(『西瓜』とか『猿の手』とか・・・怖かったなあ~・・・()
それは今でも変わらず、“怪しい感じ”の本があると読まずにはいられません。夏はもちろん、春も秋も冬もやっぱり“ぞぞぞ”としたいのです(但し、本の中だけで^^;)。
大人になって少しだけ読書の幅が広がってくると、『幽霊』や『妖怪』といったハッキリと名前のついたモノ以外の恐怖が世の中にはあり、ひよっとしたら、そちらの方が本当は恐ろしいのではないか、と思うようにもなりましたが。
さて、今日は京極夏彦さんの『後巷説百物語』です。『巷説百物語』シリーズの3作目にして、完結編なのでしょうか・・・ね。
前作2冊の時代からどれほど時間が経っているのでしょうか。世の中は移り変わり・・・維新後10年という設定になっています。ですから、当然、かつての主人公達も老人だったり、既に亡き人になってたりするわけです。東京警視庁一等巡査の矢作剣之進らが持ち込む怪事件に、百介翁がブレーンとして・・・過去の怪事件、又市の仕掛けを語ることで解きほぐしていく、てな感じです。
「この世には不思議なことなど何もないのだよ」
・・・の、名台詞が有名な、あの京極堂シリーズではないのですが、似た味がしなくもありません。憑物を落とすのか、逆に付けちゃう(?)のかという違いはありますけれども。どんな怪奇な事件でもタネを明かせば、やはり全て人のなせる業であり・・・という点で。
怖いなあ~
例えば猟奇的な殺人があったとして。
それは妖怪がやったんだとか、祟りだとか罰が当たったんだとか・・・納得した方がきっと心穏やかな気がしません^^;? 1話目の村が崩壊してゆく様を描いた話など、元になったお話をいつぞや読んだことがあるのですが(無論、現代語にされた“物語”として)、それは不信心が故の神罰という形でカタが付いていたのです。
しかし、京極さんは「でも実はね・・・ホントはね・・・」と、お話を続けてみせるわけです。この世には不思議なことはないのだと。
世の中、ちょっとくらい不思議なことがあった方がいいっすよ~・・・でないと怖すぎますもん。
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京極さんの本は初期の何冊かを持っているのですが、あまりにも本棚の中で存在を主張するので(押し花なんか楽勝ですよ!・・・嘘です^^;)、ブックオフに出したいのですが、何だかもったいなくて・・・。また京極堂シリーズが出ちゃうし。やっぱ、もう一回読んでからにします・・・
読書感想文から外れて、今日は音楽です。CD感想文。
Amazonで予約していたASIAN KUNG-FU GENERATIONの“裏ベスト版”(という触れ込み)、『フィードバックファイル』が届いたので・・・まあ、その・・・なんだ、つまり嬉しいので書いちゃうのだ。
初回限定盤はDVD付。
アジカンは歌詞が単独で読みたくなっちゃうくらい、詩がいいのです^^。イメージが色鮮やかに浮かんでくるのですよ。鯵缶?・・・知らんのぉ・・・いえいえ、何曲かはCM曲などにもなっているので、耳にしてるはず^^。
11月にはMaxi『或る街の群青』がリリース、お正月?だか夏休みだか?いつだか公開のアニメ映画の主題歌をなんだとか。
フィードバックファイル
ASIAN KUNG-FU GENERATIONレーベル:KRE
既発のシングルc/wのオリジナルトラックを9曲、未発表曲が2曲、ライブ音源が5曲。
成る程、裏ベストか。確かにベスト盤では・・・ないでしょう。アニメの主題歌になったり、CMで使われたりといった曲は入ってません。ライブ音源とか、初回はDVD付とか・・・お得感はあるけれど、初めて聞く人向きではないな、と感じました。・・・書いといてアレですが^^;
これから聴いてみようかという方は、まず1stアルバム『君繋ファイブエム』辺りから順番に・・・
君繋ファイブエム
ASIAN KUNG-FU GENERATION
レーベル:KRE
1stアルバム。
インタビューを受けるときなどの、何といいますか・・・もっさりした態度はなんつーか、こう・・・“癪に障る!”のだが^^;(そういうのが中高校生にはカッコ良く見えるのだ!と、かつてバンド少年だったおとーさんは言う)、歌声は好きだな^^。歌われる情景も鮮やかに浮かぶ。駆け足の世界。揺らぐ心。・・・ギター、カッコいいなあ^^。
私にとってはもう失われた時だったりもするので、ちょっと切ない。でも、それが、いいのです。それで、いいのです。