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おとなの(?)読書感想文。 絵本から児童書、時代モノ、how to本、ミステリーetc...。あなたの道標になったら幸いです。
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以下、いつ書いたんだかわからないもの( ̄~ ̄;)。多分9月中頃。

暑いんだか涼しいんだかわからーん、というこの季節、毎年必ず風邪を引いている。ウィルスを持ってきたのは多分、娘で鼻をズルズルさせてるなーと思ったら、翌日には咳をし始め、私→息子→オトーサンの順番にバタバタ倒れた。読む本だけはたくさんあったので、退屈はしなかったけれども、面倒くさくて感想を残すまでに至らず。でも、覚えてるうちにまとめ書き。

『レヴォリューションno.3』
レヴォリューションNo.3 レヴォリューションNo.3
金城 一紀

講談社 2001-09-30
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高校生特有の(?)どーしようもない、でも眩しいようなアホっぽさ、思い込みの激しさ、手前勝手、青臭さ、ナルシズムetc・・・。
そして人種差別とか、ゆるやかな友人の死とか。このお話は底抜けに明るくて、哀しくて、なんか非現実的なのにリアルだ。私がぬるま湯なだけかもしれない。
著者の金城一紀さんが在日の韓国人だと知ったのは、この本の終わりの作者紹介ページを見てから。
なるほど『GO』の原作者もこの人だったか。


やっとこ順番がやってきた、『図書館戦争』・『図書館内乱』。
図書館戦争 図書館戦争
有川 浩

メディアワークス 2006-02
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ありとあらゆるメディアを取り締まる権限を持つ“メディア良化委員会”VSあくまでも図書の自由を守ろうとする図書館&防衛組織である“図書隊”。タイトル通り、本をめぐって、互いに反目しあい、長きに渡り抗争を繰り返しております。
軍隊さながらの(・・・といってもこんな感じかな、という程度)図書隊の訓練&戦闘、ひとクセもふたクセもある図書隊の仲間との交流、反発・・・などなど、勢いありまくりの『図書館戦争』。主人公・笠原郁(♀)が図書隊を目指すきっかけとなった事件、過去回想のあたりから、どんどん面白く^^。
両親、上官、ルームメイトなど、郁の身近な人間にスポットが当たるシリーズ2作目『図書館内乱』。脇と思っていた登場人物の話がメインなので、グイグイ引き込まれた前作と比べると落ち着いた感じ。『戦争』→『内乱』の順番で読まないとナンノコッチャ、ということになるかも知れません(順番に届いてよかった・・・)。
どちらもタイトルからはめちゃくちゃ硬派~な印象を受けますが(しかも厚めです)、予想外の軽いノリで一気に読めちゃいました。恋愛小説っぽい(ラブコメっぽい?)匂いも・・・クンクン。次の『図書館危機』も楽しみ^^。

・・・ところで。『図書館シリーズ』では良化委員会=悪役ですけれども、家庭内では、オカーサンはメディア良化委員会でなければなりません。公共図書館で借りてきた本は全て検閲(私も読みたいしー)。また、夜9時台のドラマや映画もまた。一家団らんの席で、何となく観てた映画の主人公とヒロインがいきなり抱擁して、ほにゃらら~とか。非常に気まずいしね・・・。

富士山の大研究―知れば知るほどおもしろい日本一高い山 (PHPノンフィクション) 富士山の大研究―知れば知るほどおもしろい日本一高い山 (PHPノンフィクション)
江藤 初生

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夏休みの家族旅行で山梨に行きまして。樹海ツアーなるものに参加いたしました。ネイチャーガイドさんの案内で樹海の中を歩きます。ほんの小一時間でしたけれども、日本国内にも知らない事・知りたいこと・見るべきところは山ほどあるなーと思いました。大人になってからの方が勉強って面白いなー・・・ってコレ子ども向けの本じゃん!! でも、解りやすくって、カタくなりはじめたオバサンの頭にはよい勉強になります。

『ミミズクと夜の王』
ミミズクと夜の王 (電撃文庫 こ 10-1) ミミズクと夜の王 (電撃文庫 こ 10-1)
紅玉 いづき

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YA(ヤング・アダルト)の棚から。なんなく借りた1冊。
よかったんだなーーーこれが。“大人のためのお伽話”。
物語の出だしは何だかよく解らなかったのが正直なところ。世間の評価が賛否両論なのはこの辺が原因だろうと思われる(←これは後日調べたこと)。
しかし、“ミミズク”の過去が明らかになるところから、お話が見えてくる。だから我慢して読んでいただきたいのだ。

↓以下、粗筋と言うより、かなりネタバレ。

奴隷として家畜以下の扱いを受けていた少女ミミズク。“死”を求めて彷徨いこんだのは、魔物が犇く森。魔物達を統べる魔王の許しを得、やたらと親身になってくれる魔物に擁護されながら人界では得られなかった穏やかな日々を送ります。
しかし、森に迷い込んだ狩人(だったかな?)を助けたことから、「魔物に捕らわれた女の子がいる」との噂が王都に広がり、王の命を受けた聖騎士が魔王討伐に駆り出される。王様は下心(後に親心と知れるのだが)満々、剣を振るうこと=命を奪うことだと解っている心清き聖騎士は迷いながらも王命に従う。
魔王は捕らえられ、ミミズクは魔物の森から“救出”される。魔王の魔力により、過去の一切の記憶の全てを封印されて・・・。騎士夫婦から愛され、人間としての感情を取り戻していくミミズク。でも、何か大切なことを忘れているような気がしてたまらない・・・。
これ以上はナイショ。
赤ん坊は、ホントは皆母親の胎内にいたときの記憶を持っているのだけれども、成長する毎にその記憶を失っていく、忘れてしまうんだって。

このお話、一応ハッピーエンドと言うことになるのでしょうが・・・・・・。
永遠に近い命を持つ魔王と人間。死がふたりを別つことのないようにと、そう願わずにはいられない。


10月追記。
どーでもいい話なんですが。
↑の私の記述、「死がふたりを・・・・」云々、書いたとき、清水玲子さんの漫画が思い浮かんでまして。ヒューマノイドと人間の恋バナ。Wikipediaで検索したら、『メタルと花嫁』(白泉社 LaLa掲載)のようでした。掲載は20年以上前(ビックリ)。ヒューマノイドの男の子(ジャック)が恋人(エル♀)の墓前で祈りを捧げてるってラストシーンだったような。ロボット、しかし人間の心をもったヒューマノイドと人間の叶わぬ恋。人の方が先に死んでしまうのです。・・・その切なさに当時、ぼろぼろ泣いてました。
・・・2007年現在(つーか、ついさっき)、その話が以後“「ジャック&エレナ」というシリーズ”として、発展してましてん(本誌、ずっと読んでたのに気がつかなかった・・・)

ジャック→エル。叶わぬまでも一途な愛を永遠に捧げたのだと思っていたのに。
20年前の乙女は(←私だ)・・・ちょっと・・・すごくがっかりした。。。ばかばかー

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