01 | 2025/02 | 03 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
馴染の小さな図書館の書架には乙一のスペースはない。
・・・のだけれども、今日は「ZOO」が1冊だけ入っていた。「SEVENS ROOM」怖かったな~、なんて思いながら立ち読みして、本を戻す。今日は借りないよ。
館内をウロウロして…今度は乙一の文庫が目に留まった。
1冊だけ。SF小説に紛れて『失踪HOLIDAY』・・・・乙一。
文庫にも乙一コーナーはなかったけど、それだけがはさまっていた。
失踪HOLIDAY 乙一 清原 紘 角川書店 2006-11-25 売り上げランキング : 4522 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
表題作の前にいっこ、短編が入っている。
『しあわせは猫のかたち』。
いつものように、ネタバレてます。
表題作より、こっちがよかった。
不器用に過ぎる男の子と、刺殺された女の子の幽霊(?)との交流。
ラスト間際、雪村(幽霊である)が、男の子に宛てた手紙に泣く。私に送られたものではないというのに。
私は後、何年くらい生き延びることが出来るのだろう・・・と考えた。
30も過ぎると、いくつかの死に出会う。望まなくても。
これまで、ハタチになる前に“不慮の事故”で、私はふたりの友人を亡くした。
ひとりは高校時代。亡くなったのは小学校の頃からずっと憧れていた男の子。雨の日、宅配のバイトの最中の事故。
もうひとりは専門学校時代の友人。一緒に行くはずだったライブの約束を果たせずに、事故で逝ってしまった彼女。私の手の中には2枚のチケットだけが残った。
私はどちらの葬儀にも出席しなかった。…いや、できなかった。
だから。今でも夢に見るのは当時のままの、彼、彼女の姿だ。辛い夢。でも、幸せな夢。
私は…オバさんになっちゃったよ。
若くして死ぬこと。予期せぬ死。
3年前、学校の行事でタイムカプセルを校庭に埋めた息子。
箱が開くのは2022年。
皆が、元気で開封の場に揃うことを切に願わずにはいられない。