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おとなの(?)読書感想文。 絵本から児童書、時代モノ、how to本、ミステリーetc...。あなたの道標になったら幸いです。
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まもなく3月だってのに寒い。特に夜。
季節がひと月分くらいズレちゃってませんかね。
なんて思ってたら、手袋、失くしました。多分落としました。何故か2セットまとめて見当たらない。
お店の売り場で見たら、処分価格で500円。心は揺れたけど、買った途端に出てきちゃったり…いやいや、買っちゃったら出てこないかもしれんという気がして、買わなかった。手袋にわけわからん義理立て。

さて、今日は…季節外間違えちゃった感たっぷりの、恩田陸さんの『ネクロポリス 上』を。
↓ネタバレてます。

ネクロポリス 上 ネクロポリス 上
恩田 陸

朝日新聞社 2005-10-13
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舞台は海外、イギリスのどこか。架空の都市であり地区(モデルは不明)。
…なので、紅茶だのマフィンだのといった「いかにもアイテム」がしょっちゅう登場してますが、メインキャストは日系何世みたいな方々。最初は物語中の様々な日本式と英国式のフシギな折衷具合にちょっと戸惑うのだけれども…日本人とイギリス人、見た目はまるで違うけど、「神経質っぽい」とことか「真面目っぽい」とこが似てるかも、なんて思えてきて納得。

V.ファーに住まう人々は、毎年「ヒガン」と呼ばれる祝祭に、故人(「お客さん」と称する)との対話を求め、死者と再会できる聖地、アナザー・ヒルへと赴きひと月を過ごします。「ヒガン」=あの世、の意なんでありましょうが…中身的には「オボン」、『黄泉がえり』。
ヒルは国に保護され、学術調査や警察権力など、外部干渉が一切遮断された完全なる自治区であり、立ち入ることを許されるのはVファーの出身者、血族のみ。

ある年、首都では「切り裂きジャック」の再来的、猟奇殺人事件が頻発。
“ヒルを訪れる「お客さん」は嘘を言わない”ことから、警察は殺人事件絡みの「お客さん」の話=証言を得、事件の一挙解決を狙っている。。。
そもそも「ヒガン」をイベント的にとらえているV.ファーの人々は、そうした一連の事件の被害者に遇うこともまた“楽しみのひとつ”として捉えているのだけれども…ヒルへの入り口、言っうなればあちら(彼岸)とこちら(此岸)のあわいに連続殺人事件の被害者と見られる死体が発見され、いよいよ物語は怪しくなってくる。

…東大の大学院にて、民俗学よりな文化人類学を学ぶジュン(ジュンイチロウ)。彼もまたV.ファーに縁あるもの。探究心から、遠い血縁である「ハナ」「マリコ」そして当地の大学教授である「シノダ」を頼り、アナザーヒルへ。。。
例えば集団催眠・ヒステリー。しかし「お客さん」をきっぱりと否定することも、肯定することも出来ないジュン(知的階層、インテリであり、また彼の優しい性格からして)。
…とかなんとか、彼の周りにはリアルな「お客さん」が続々と現れる。。。
わ、やだな。あいたくないよ。


ところで、上の巻では「ネクロポリス」って言葉、出てきませんでした。都市国家ポリス?っつーのを歴史で習ったような気もするな、イメージ的にはそんな感じ?
調べたら…ネクロポリス=「死者の都」だそうな。しかし、これはエジプトの話…え?!、今度はえじぷとでありますかぁ~^^;。
ちなみにテーベ=「生者の都」とは対となるそうです。フーン。。。

こういう探究心が中高時代に持ててたらね~^^;。はっはっはっ。



「空は、今日も、青いか?」(石田衣良)
「ネクロポリス 下」、本日、受け取り。どちらもかなり前に…特に石田さんのは夏から予約してた本。読む本に不自由していないときに限って、予約本は届く。。。

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